以上の如く本試験により曲率半徑小なる範圍に於ては, 彎曲耐久應力の増加部分は曲率半徑に比例する事が知られる.直徑
d=7mmとし曲率半徑
R=4mm徑迄を行つたのであるから,
R/
d=0.57となる故,
R/
d=0.5以内に於てに明かに比例する.又
Rを更に大にすれば遂にはσ~
R線圖は水平となることも明らかである。
R=4mmの點はσ~
R線圖に於て, その直線上にはなく, 稍〓右にある事より, 既に水平部に近づいてゐる事が知られる.
然し
R=4mm以上の試驗には行はないので, どの點より水平になるかは斷言出來ない.
斯くの如く斷面急變せる鋼に於ては, 静荷重にては, 何等變化なきも, 繰返囘轉荷重に於ては實に大なる影響がある.從つてかゝる部分の設計には十分に注意を要する.
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