以上の實驗によつて次の事柄が結論される.
ラップ仕上においてラップ劑は急速に粉碎されて終には1μ程度となるのであるが,その粉碎の過程において次ような事柄が存在する.
1.最初のラップ劑の濃度は特に小さくない限り余り影響を與えない.
2.C砥粒が最も細くなり難く,それに次いでGC,A,WAの順となる.
3.壓力は大きい程粉碎され易い.
4.工作液を加えるときは乾式に比して甚だしく粉碎され難くなるが,粘度の高いもの程その程度が大きい.
5.ラップ仕上速度が大きい程ラップ劑は粉碎され易い.
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