ウイルス
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30 巻, 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 松本 稔
    1980 年30 巻1 号 p. 1-10
    発行日: 1980/06/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 森島 恒雄
    1980 年30 巻1 号 p. 11-19
    発行日: 1980/06/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 山下 正
    1980 年30 巻1 号 p. 21-31
    発行日: 1980/06/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 酒匂 光郎, 中山 堯之, 相原 勝敏, 岡 徹也, 野中 実男, 根路銘 国昭, 大谷 明, 植田 浩司
    1980 年30 巻1 号 p. 33-40
    発行日: 1980/06/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    1977年から1978年の冬, 九州地区に於いてインフルエンザA型のH3N2とH1N1の両亜型の混合流行があった. われわれは, この流行期に病院の小児科病棟に於ける流行から14株のウイルスを分離した. このうち, 13株は抗A/FM/1/47 (H1N1) 血清に抑制され, 抗A/熊本/22/76 (H3N2) 及び抗A/東京/1/77血清には抑制されず, H1N1型と同定された. 他の1株のMF/11/78株はH1及びH3のいずれの抗血清にも抑制されなかった. MF/11/78株が分離された患者の急性期血清はH1株及びH3株のいずれの抗原にもHI価は, 32倍以下であったが, 恢復期血清では両抗原共, 有意の上昇を示した. MF/11/78株の抗原をマウスに免疫して得た抗血清は, HI試験でH1及びH3の両抗原を抑制した. 尚, 中和試験に於いては, 抗A/MF/11株血清は, A/東京/1/77 (H3N2) 株に対しては高い中和価を示したが, A/USSR/92/77 (H1N1) 株に対しては, 低い値であった. この事は, MF/11/78株中には, H3とH1の両抗原が混在している事を示唆する. 孵化鶏卵尿膜腔液内に3代継代したMF/11/78株を, MDCK細胞に接種し, そのプラックから64クローンをとり, H, Iを行ったところ60クローンはH3, 4クローンはH1と同定された. この中から16クローンを選び, NA抗原性をも同定した結果, H3N2型7, H1N1型2, の両株とこれに対応するレコンビナントウイルスのH3N1型6, HIN2型1が同定された. しかしながら, このレコンビナントウイルスが, ヒトの体内で生じたものか, 孵化鶏卵3代継代中に生じたものかは, はっきりしない.
  • 町田 治彦
    1980 年30 巻1 号 p. 41-46
    発行日: 1980/06/01
    公開日: 2010/03/12
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    ラットのインターフェロン (以下IFと略す) の測定細胞としてラット肺由来樹立株化細胞, JTG-19, が適していることを見出した. IF測定法としてプラーク半減法でも細胞変性効果 (CPE) 抑制法でも行なえるが, 前者め方が感度がよかった. またこの系でのプラーク半減法は感染後一夜でプラーク数が計数できること, プラーク抑制効果のIFに対する濃度依存性が高いことから信頼性の高いIF値がすみやかに得られるという利点がある. ポリ (I)・ポリ (C) で誘発したラット血漿IFのマウスL細胞での活性発現はJTG-19細胞でのそれの約1/2だったが, JTC-19細胞でのマウスL細胞IFの活性発現はL細胞でのそれに比べ著しく低かった. ポリ (I)・ポリ (C) 2.5mg/kgをラットの腹腔内に投与して, 個々のラットでの血漿IF値の変化を調べた結果, いずれのラットにおいても投与後1時間では検出されず, 2時間から急上昇し, 4~6時間後にピークに達し, 以降漸減した. この傾向はSD株, ウィスター株, フィッシャー株のいずれにおいてもみられた. ニューカッスル病ウィルスでもラットでIFは誘発されたが, OK-432やPS-K等の免疫賦活剤を投与してもSDラットでは血漿中にIF活性は検出されなかった. ラットを用いると一個体から経時的に容易に採血できるほか, 1群数匹を用いて個体差を加味した上でグループ間のIF値を統計的に比較できるという利点がある. この方法によるとポリ (I)・ポリ (C) によってラットで誘発されるIF量はSD>ウィスター>フィッシャーの順で系統差が観察された.
  • 小賀坂 良一
    1980 年30 巻1 号 p. 47-59
    発行日: 1980/06/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    電子顕微鏡法により, 急性非細菌性下痢症の病原ウイルスであるヒトロタウイルス (human rotavirus) の形態を検討し, 超微構造に関する一知見を得た. ロタウイルスの virion は, 球形で正二十面体構造と考えられ, 特徴的な二重殻構造を示した, 外殻は蜂の巣様模様を示す capsid であり, 内殻は core が占める構造と考えられた. 不完全な粒子では capsid が中空の多角柱 capsomer から構成されることが明らかになった. 正二十面体の一稜に capsomer が3個 (pentamer-hexamer-pentamer) 配列し, capsid を構成する capsomer 総数は42個と推定された. 不完全な粒子の42個の capsomer は, 橋状の連結小単位によって網目状につながれ, 完全な粒子の蜂の巣様構造を形成するという独特な形態を示すと考えられた. また, ヒトレオウイルスとは, 超微構造上の差異が認められた.
  • 1980 年30 巻1 号 p. 61-72
    発行日: 1980/06/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
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