水環境学会誌
Online ISSN : 1881-3690
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34 巻, 3 号
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調査報告
  • 金子 健司, 橋口 晴穂, 宮向 智興, 今尾 和正, 和久 光靖, 石田 基雄, 鈴木 輝明
    原稿種別: 調査報告
    2011 年 34 巻 3 号 p. 47-55
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/03/10
    ジャーナル フリー
    三河湾奥部の浚渫窪地とその周辺海域において,貧酸素化が進む高水温期に底質と底生生物を調べた。その結果,周辺の浅場と比較して1~3m程度水深の深い浚渫窪地では,底泥中の有機物量および硫化物量が,年間を通じて極めて高い値を示した。酸素環境が好転する秋季から春季でもマクロベントスとメイオベントスの現存量は小さく,貧酸素化の顕著な夏季を中心とする高水温期にはそれらはほとんど出現しなかった。三河湾奥部の浚渫窪地では極度に底質環境が悪く,底生生物の生息が困難となっていることがわかった。
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