中央教育審議会は,高校2年修了の段階で大学入学を認める構想を答申した。これに関して,広く意見を求めたところ,学会内外の多くの方々から御寄稿を戴いた。ここに全文を掲載し,感謝の意を表する。構想はすでに実行に移され,来春にも17歳の大学生が誕生するかもしれない状況になった。この制度は,希有の才能を発見し育てるためにある。しかし,多くの欠陥を含んでいることも事実である。教育に携わる者だけでなく,教育を受ける者もその親も,この問題に関心をもち,この制度が悪用されることのないよう監視しなければなるまい。
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