(1)蛍光管の電気伝導度は,電流のほぼ1.1乗に比例しており,蛍光管に磁場を加えてもその電流依存性は変化しない。(2)電流や電気伝導度及びそれらの減少量や減少率は磁場を加える位置により変化し,管中央に加えたときが一番大きく変化する。(3)電流の減少量は,電流が小さいとき程大きく,逆に,電気伝導度の減少量は,電流が大きい程,大きい。(4)電流や電気伝導の減少率は電流依存性を持ち,その依存性は,磁石を管の端に置いたときの方が,中央のときよりも大きい。等が明らかになった。又,「電流は磁場から力を受ける。それならば蛍光灯を流れている電流も,磁石を近づけたりすると磁場からの影響を受けるだろうか?」という発問は,生徒たちに強い興味を喚起した。その影響を鮮明に示してみせる方法,等を報告する。
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