応用統計学
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15 巻, 2 号
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  • 薬物の物理化学的指標による生物活性の予測
    山川 真透, 江角 清志, 田崎 武信
    1986 年 15 巻 2 号 p. 69-80
    発行日: 1987/01/20
    公開日: 2010/03/03
    DOIhttps://doi.org/10.5023/jappstat.15.69
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    薬物として最適な化合物を発見する過程において重回帰分析が極めて有効に利用できることを示した.とくに,β一遮断薬の物理化学的性質と薬効との間の関係を重回帰分析によって解析した.その結果に基づいて強い薬効を示す化合物が持つべき物理化学的性質を明らかにした.また,薬物の活性値が順序付きカテゴリー分類で与えられる場合におけるロジスティック回帰分析の適用について検討した。重回帰分析による知見が確立されている二つの例(β一遮断作用および光合成阻害活性データ)について,連続量で観測されていた反応をカテゴリー分類してロジスティック回帰分析を適用した.重回帰分析とロジスティック回帰分析の結果は非常に良好な一致をみた.これより,ロジスティック回帰分析は情報の損失を招くことなく,化合物の物理化学的性質と生物活性との間の関係を正しく解析することができ,またロジスティック評点を用いることによってカテゴリー量を正しく数値化できることを示した.
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  • 日本人の身長の成長についてのある見方
    正法地 孝雄, 佐々木 紘
    1986 年 15 巻 2 号 p. 81-98
    発行日: 1987/01/20
    公開日: 2009/06/12
    DOIhttps://doi.org/10.5023/jappstat.15.81
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    乳幼児から成人までの各個体の身長の成長過程の特徴づけを行った.各個体の身長の成長と平均身長の成長に対してGompertz型成長模型を用いた.個人の成長を対象にしている限り,測定値はどの点においても高々一個だけである.このために適当な正則条件を設けると未知母数の最尤推定量には一致性があり,しかも推定量は漸近的に多次元正規分布に従っている.ある区間での観測値当たりの母数に対する情報量の平均に当たるものを導入した.これを観測値当たりの平均情報量と呼ぶ.この平均情報量は成長過程の研究のための測定計画に役立つことが分かった.思春期発現時年齢は,成長過程の色々な特性値に非常に関係深いことが分かった.非線型成長曲線を比較するための一つの方法としては標準成長曲線の年齢にある種の変換を施し線型化した.各年齢での身長の分布,思春期の統計的発現時の年齢に対する成長曲線の特性値の分布なども求めた.
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  • 財務指標による取引企業の与信評価
    野口 博司, 寺西 孝司
    1986 年 15 巻 2 号 p. 99-114
    発行日: 1987/01/20
    公開日: 2009/06/12
    DOIhttps://doi.org/10.5023/jappstat.15.99
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    取引先の経営状態をできるだけ正確にかつ迅速に把握することは企業経営にとって重要な問題である.とくに,最近の円高情勢での取引先の与信評価は極めて重要な役割を果たすと考えられる.本報告では,取引先の繊維製品販社における財務指標に基づく定量的な与信評価法について論じる.とくに,経営状態によって定めた3種の企業群から二つの判別関数を構成し,それらの組み合わせによる5段階評価領域を設定することで,実地での適用性能が良好であったことを示す,最後に,本評価法の企業内での利用形態について述べる.
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  • 血液化学成分の方向データ化による疾病判別の試み
    飯塚 悦功
    1986 年 15 巻 2 号 p. 115-126
    発行日: 1987/01/20
    公開日: 2009/06/12
    DOIhttps://doi.org/10.5023/jappstat.15.115
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    臨床医学の分野において,血液化学成分の分析値は診に欠かすことのできない重要な清報を提供する.本論文では,この情報のうち疾病の質的状態を表わす部分を取り出す方法を提案する.
    疾病群は,たとえ一種類の疾病からなる場合であったとしても,様々の重症度の患者が含まれる非等質集団であるから,そのデータに統計的分布を考えるには工夫が必要である.その工夫の一つとして基準群の平均ベクトルと分散共分散行列により疾病群の血液化学成分分析値を基準化し,さらに長さを1にする"方向データ化"を行ない,重症度の違いに関する1報を捨て,疾病の種類に関する情報を取り出そうとするデータ変換方法を提案する.この変換を用いて,基準群からの"方向"の違いに基づく2つの疾病群間の判別を試みる.また,方向データ化に基づく基準群と疾病群の間の新しい線形判別方式を提案する.
    数値例において,基準群として人間ドック受診者群を,疾病群として肺癌群および肺結核群を取り上げ,肺癌群と肺結核群の判別,および肺癌群と人間ドック受診者群の判別に本論文で提案する方法を適用し,従来の線形判別方式に劣らない良好な結果を得た.
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  • 正誤表
    1986 年 15 巻 2 号 p. 130
    発行日: 1986年
    公開日: 2009/06/12
    DOIhttps://doi.org/10.5023/jappstat.15.130
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