応用統計学
Online ISSN : 1883-8081
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34 巻, 3 号
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  • 藤井 亨, 小西 貞則
    2005 年 34 巻 3 号 p. 151-169
    発行日: 2006/03/25
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    本研究では,連続変量に関する離散時点観測データをウェーブレットによって関数化して得られる関数データ集合に基づく識別・判別問題を考察する.局所変動に対して極めて高い適応性を有するウェーブレットを基底関数とした非線形回帰モデリングに基づくデータの関数化とロジスティック判別を融合させた新しい識別・判別手法を提案する.データの関数化および判別分析におけるモデルの推定にはそれぞれ正則化法を適用し,情報量およびベイズの観点から導出したモデル評価基準を用いて推定に本質的なモデル調整パラメータの選択を行う.ウェーブレットに基づく一連の提案手法の適用例として,音声認識の分野でしばしば扱われる音素データの判別分析および数値実験を行い,手法の有効性を検証する.
  • 竹澤 邦夫
    2005 年 34 巻 3 号 p. 171-186
    発行日: 2006/03/25
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    スーパースムーザとして知られている平滑化手法は,データ数が多い場合やデータの振る舞いが局所的に大きく変化する場合には充分な結果を与えない.そこで,ローカルクロスバリデーションによる予測誤差を,推定値を求める点の近隣の重みが大きくなるように重み付き平均し,その値を最小にするように局所的な平滑化パラメータの値を最適化するアルゴリズムを提案する.そのとき,近隣の範囲を示す広がりの大きさを,推定値の全体的な予測誤差の大きさを最小にするように最適化する.シミュレーションデータを利用した結果は,この方法が従来法よりも優れた結果をもたらすことを示している.
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