応用統計学
Online ISSN : 1883-8081
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8 巻, 2 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 竹内 啓, 広津 千尋
    1979 年8 巻2 号 p. 39-50
    発行日: 1980/01/20
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    2重に分類された計数データに関する検定問題で,行,列またはその両方に順序がある場合を考える.二つの多項分布の比較,いくつかの2項分布の比較,いくつかの多項分布の比較,分割表における独立性の検定,等で傾向のある対立仮説を想定する場合がこれに含まれる.本論文ではこれらの問題に適用できる累積カイ2乗法を提案し,その漸近的な検出力が点数法あるいはタイのある場合のWilcoxonの条件付検定法よりも秀れていることを示す.ここでの累積カイ2乗法は,田口の累積法を修正したもので,Wilcoxon統計量と同じ次元を持っている.
  • 柳澤 幸雄, 大隅 昇
    1979 年8 巻2 号 p. 51-71
    発行日: 1980/01/20
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    数多くのクラスタリングの技法のうち連結性または距離の順位性のみに依存するsingle linkage法とcomplete linkage法を取り上げ,技法とクラスターの関係を"凝塊性"の立場から測るいくつかの基準量を用意し,クラスター数の評価を行う問題をとりあげる.さらにそれを利用して技法の性質,あるいは技法ごとのクラスター化の過程を推し測る方法として"感度分析"の考え方を導入する.そして布置の明確な人工データを用いて,感度分析の効用を実験により具体的に検討する.この実験を通して,感度分析が技法の性質と安定性,データの凝塊性の検討に有効であることを示す,
  • 杉山 高一, 牛沢 賢二
    1979 年8 巻2 号 p. 73-80
    発行日: 1980/01/20
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    主成分分析において,主成分の係数の安定性を考える.標本の大きさが50あるいは100であっても,母集団での状況如何によっては,その係数は大きく変動する.主成分分析を適用する場合には,どのようなとぎに係数は信頼できるのか,また信頼できないのがを知っておかなければならない.ここではその知識を得るのに役立つことを配瓊してまとめる.その観点から幾何学的にも考えやずい2変数と3変数の場合.に中心をおいて論じる.
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