応用統計学
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1 巻, 3 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 第1章予備的考慮
    竹内 啓
    1972 年 1 巻 3 号 p. 121-138
    発行日: 1972/05/30
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    位置母数の推定に関する頑健性の問題を,統計的方法の実際的章味という観点から論ずる,確率的モデルにふくまれる仮定のいろいろな側面を物理的測定の技術的性質との関連において論じ,頑健性の問題においてとりあげるべき中心論点を明らかにする.手法の具体的な内容については,続稿において取り扱う予定である.
  • (入学試験論議に関連して)
    米田 桂三
    1972 年 1 巻 3 号 p. 139-148
    発行日: 1972/05/30
    公開日: 2009/12/02
    ジャーナル フリー
    3変量X1,X2およびX3に関する3次元正規分布において,X1<x10(一定値)でtruncateした分布における積率,相関係数および回帰係数とtruncateしない元の分布におけるそれらとの関係を求めた.結果は式(3.4)以下の通りである.ギリシャ文字δijijijは元の分布のもの,ラテン文字Cijij,bijはtruncateされた分布のものを表わし,N0は表1に説明したようにtruncateした比率によってきまる負の定数である,なお国立教育研究所紀要にある数値を借用して末尾に数値例による解説をこころみた.予想していたとおりρ13/γ13はρ23/γ23よりもはるかに大きい.
    入学試験成績x1と高校成績x2とのどちらが大学入学後の成績x3と関係がふかいかという議論には,x1でtruncateされた分布での相関係数γ13とγ23の比較よりも元の分布での相関係数ρ13とρ23を比較すべきものであろう.入学試験は数千人の中から数百人を選抜することが多いので標本値をパラメータの近似値として扱えるし,数科目の合計点または平均点は正規分布に近似することが実際上しばしばわれわれの体験することである.したがって本論の利用できる場合も多かろうと信ずる.入学試験以外にも同様な型の現象が少なくないようである.
  • 河野 和正
    1972 年 1 巻 3 号 p. 149-162
    発行日: 1972/05/30
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    多因子での直交計画にもとづく,観測時点をk,標本の大きさをNとする観測値行列Y(N×k)についての多変量分散分析について述べる,第2節で,L8とL9の例をあげて,そのわりつけと平方和・相乗和の分解を示し,経時変化の仮説と検定方式を示した,第3節では一般的な直交計画についての観測値行列Yの構造と直交変換をのべ,Yと同値なZ=P'Yによって,仮説検定を構成すればよいことを示した,第4節でL64によって計画された実施例についてのべる.
  • 奥野 忠一
    1972 年 1 巻 3 号 p. 163-170
    発行日: 1972/05/30
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    93要因計画の1/9実施を構成する方法について検討した.はじめは,与えられた81通りの処理組合せから,その「一部実施」を定義する要因と,ブロック交絡要因を探し,あとで,それよりすぐれた計画(改善案)を構成した.さいごに,このような計画を採用すベき必然性が実際にあったか否かを論議した.
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