応用統計学
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42 巻, 3 号
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総合報告
  • 永田 靖
    原稿種別: 総合報告
    2013 年42 巻3 号 p. 93-119
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/12/16
    ジャーナル オープンアクセス
    多くの技術分野でタグチメソッドが適用されている.タグチメソッドは,田口玄一博士が長年にわたり開発してきた方法論の総称である.その中でも,ロバストパラメータ設計とともに普及が進んでいるMT(マハラノビス・タグチ)システムがある.MTシステムの原型はMT法と呼ばれ,マハラノビスの距離に基づいて異常値を判定する手法である.マハラノビスの距離を用いた異常値判定自体は統計学の世界で古くから存在するが,田口博士は,それに様々なアイディアを追加し,多くの簡便な手法を開発してきた.それに対して,筆者らは,MTシステムの中でも主要な手法であるMT法,MTA法,RT法,T法を取り上げ,それぞれの手法が有している性質や特徴を明らかにしたうえで,改良手法を提案し,その性能について研究してきた.本稿では,筆者らのこれまでの研究の総合的な報告を行う.
研究論文
  • 広津 千尋
    原稿種別: 研究論文
    2013 年42 巻3 号 p. 121-143
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/12/16
    ジャーナル オープンアクセス
    累積和および2重累積和に基づく,形状制約および変化点仮説への総合的接近法を提案する.形状制約は用量反応解析において,パラメトリックモデルを仮定するのが難しい場合に有用なアプローチを与える.変化点仮説はいろいろな場面で時系列の変化を検出するために有用であり,形状制約と密接な関係がある.本論で取り上げる形状制約は単調性,および凸性であり,それぞれ段差,およびスロープ変化点モデルが対応する.提案される統計量は最大対比型と累積χ2型であり,よく知られた制約付き尤度比検定に比べ統計量の構造が簡単で,非正規モデルや2元表データ等,多様な問題への拡張が容易である.とくに,2元表データでは,行や列の水準に自然な順序が有る,無いといういろいろな場合が想定され,それらに応じて興味ある様々な手法が提案される.凸性検定に対して,新たに2重累積和に基づく方法が提案され,2階マルコフ性に基づく簡潔なアルゴリズムが展開される.最後に,3元表データへの拡張について言及される.
研究ノート
フォーラム
  • 立林 和夫
    原稿種別: フォーラム
    2013 年42 巻3 号 p. 161-171
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/12/16
    ジャーナル オープンアクセス
    田口玄一博士は,5年間の闘病生活の後,2012年6月2日に亡くなった.彼は2007年までに多くの手法を開発し,それらは2つの分野に分類できる.ひとつは実験計画法として知られる分野であり,もうひとつはタグチメソッドとして知られる分野である.
    本論文で,彼の活動の歴史と彼の開発した手法がどのように活用され,日本および他国の製品品質の改善と新製品開発活動の効率の改善にどのように貢献したのかを記述する.
  • ──田口玄一博士とプラグマティズム──
    竹内 惠行
    原稿種別: フォーラム
    2013 年42 巻3 号 p. 173-187
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/12/16
    ジャーナル オープンアクセス
    実験計画法の研究・教育から始まり,数多くの企業・事業所における実践・指導を通じて,タグチメソッドと呼ばれる品質工学の手法を確立した田口玄一博士の足跡を辿ることにより,その特徴ある手法の成立について影響があったと思われる諸々の要因の検討ならびに考察を行った.影響を与えた要因として,工業教育,CCS経営管理講座,アメリカ滞在時に出会ったと考えられる探索的データ解析(EDA)ならびにアブダクション(abduction)の3つを取り上げた.まず田口が学生時代に受けた工業教育によって,科学的管理法や原価計算の基本知識を得た可能性が高いことを示した.次に,1949年に実施されたCCS経営管理講座における品質管理の講義で,品質は設計上の品質と実際上の品質に分類され,品質と原価のバランスが技術者や経営者の課題であることが示された事実を示し,これがタグチメソッドの考え方の萌芽として考えられることを示した.また,CCS経営管理講座の内容は,田口の電気通信研究所の上司であった茅野健によってもたらされた可能性が高いと考えられる.最後にタグチメソッドがプラグマティズムに立った手法と考えられることを検討した.EDAと同様にアブダクションという推論行為を行っていると解釈できること,さらにデューイの道具主義に立った手法でありSNが有用性の尺度として機能していることを示した.
  • 田口 伸
    原稿種別: フォーラム
    2013 年42 巻3 号 p. 189-195
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/12/16
    ジャーナル オープンアクセス
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