複数個の機能を持っている1つの品物を考える.この品物はすべての機能が故障してはじめて価値がなくなるものとする.各機能が故障していくとき,1個の機能が故障することに残りの機能が何らかの影響を受け,残りの機能の故障率が従来のものから変化していくというモデルを考える.
このようなモデルについて,機能が2個,n個ある場合のおのおのについて,各機能の寿命時間の同時分布を故障率関数を含む一般的な形で求める.次に,この分布の故障率関数としてある関数を想定したとき得られる分布について,その性質およびこの品物の寿命時間の分布について考察し,母数に対する推定,および,各機能の寿命時問が互いに独立であるかどうかの検定方法についてふれる.
抄録全体を表示