応用統計学
Online ISSN : 1883-8081
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3 巻, 2 号
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  • 奥野 隆史
    1973 年 3 巻 2 号 p. 55-74
    発行日: 1974/06/20
    公開日: 2009/12/02
    ジャーナル フリー
    1960年代から急速な発展を遂げつつある計量地理学は,地理学の最終目標である地域構造の理論化に定量的に接近しようとする一分野である.地理学の学問的性格や地域的データなどの諸特徴からその接近法にいくつかの特色と問題がある.点パターン(point pattern),地域的ネットワーク(regional network),空間的共変動(spatial covariation)の分析という3つの計量地理学的トピックを中心として,それらの主なものを紹介したい.
  • 塩見 正衛
    1973 年 3 巻 2 号 p. 75-84
    発行日: 1974/06/20
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    応用昆虫学の分野では,研究対象となる昆虫が畑に何匹いるか,あるいは植物の株あたりの個体数密度はいくらかを知ることは,基本的な問題である.そして,虫の数をかぞえるために,計り知れないくらい多大の時間と労力が費されている.この報告では,多くの場合,昆虫の株あたり(枠あたり)の頻度分布が,ポアソン分布か負の二項分布でよく近似できることがわかっているから,それらの分布の「打切り」標本を利用して,一株あたりの昆虫数の推定を簡便に行う方法を述べる.
  • 土井 徹
    1973 年 3 巻 2 号 p. 85-102
    発行日: 1974/06/20
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    複数個の機能を持っている1つの品物を考える.この品物はすべての機能が故障してはじめて価値がなくなるものとする.各機能が故障していくとき,1個の機能が故障することに残りの機能が何らかの影響を受け,残りの機能の故障率が従来のものから変化していくというモデルを考える.
    このようなモデルについて,機能が2個,n個ある場合のおのおのについて,各機能の寿命時間の同時分布を故障率関数を含む一般的な形で求める.次に,この分布の故障率関数としてある関数を想定したとき得られる分布について,その性質およびこの品物の寿命時間の分布について考察し,母数に対する推定,および,各機能の寿命時問が互いに独立であるかどうかの検定方法についてふれる.
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