応用統計学
Online ISSN : 1883-8081
Print ISSN : 0285-0370
ISSN-L : 0285-0370
7 巻, 2 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 戸田 英雄, 小野 令美
    1978 年 7 巻 2 号 p. 43-58
    発行日: 1979/03/10
    公開日: 2010/03/03
    ジャーナル フリー
    平均(0,0),分散(1,1),相関係数ρの標準化された2次元正規分布の密度関数
    f(x,y,ρ)=1/2π√1-ρ2・exp{-x2-2ρxy+y2/2(1-ρ2}
    において,次のような長方形の領域内での確率
    L(h,k,ρ)=∫hdxkf(x,y,ρ)dy
    の値を求める方法として従来
    i)Legendre-Gaussの数値積分法によるもの
    ii)D. B. Owen(1956)およびそのやり方を受けつぐT. G. Donnelly(1973)によるT関数を用いる方法
    iii)Yoshisada Murotsu,et alによるHermite多項式を用いる展開法
    が主に行われている.
    ここに述べるアルゴリズムは,高橋・森のDouble exponential変換数値積分公式を用いる新しい方法で,従来のものと比べて,理論的にも,コンピュータの汎用プログラム作成の面からも,もっとも優れていると思われる.
    最近(1970~1978)における内外の統計関係の文献検索をSCI(Science Citation Index)で行なったが,2次元正規分布関数の確率の計算については,Double exponentia1変換数値積分公式を用いる方法は見あたらなかった.
  • 辻谷 将明, 太田 宏, 加瀬 滋男
    1978 年 7 巻 2 号 p. 59-66
    発行日: 1979/03/10
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    二重指数確率紙は,寿命試験測定値の実際的処理に広く用いられてきた.本稿では,多段階打切りを含む試料について,確率紙のプロット位置の決定法を提案する.本手順に従えば,実際に測定結果を確率紙ヘプロットする際,繁雑な計算が一切不要となる.
    数値例には,電力ケーブル破壊試験測定値を用い,本稿での提案方式の有効性を実証した.
  • 相良 信子
    1978 年 7 巻 2 号 p. 67-81
    発行日: 1979/03/10
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    日本人の食生活は戦前の米,大麦中心の食生活,そして戦後の耐乏生活より脱し各国からの輸入食品の増加そして海外との接触も強化され,さらに国民所得が上るにつれて生活水準が高まり肉類,鶏卵,牛乳・乳製品等々欧米諸国の食物が取り入れられ私達の食卓は戦前の平和時とは随分異ったように思われる.
    本報告では,いくつかの統計データを解析することにより,戦前,戦後,近年と日本人の食形態の推移の特徴を明らかにし,同時に各国の食形態の推移と比較検討することにより国民所得の向上に伴なう日本人の食形態の変化の特殊性を明らかにする.
feedback
Top