地学雑誌
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73 巻 , 1 号
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  • 福井 篤
    1964 年 73 巻 1 号 p. 1-10
    発行日: 1964/02/29
    公開日: 2009/11/12
    ジャーナル フリー
    今日, 雪氷学と称せられる分野において, 氷の結晶の問題から, 積雪・融雪の物理学的問題に至るまで, 学問的体系をととのえてきたのは, 最近ほぼ10年位の進歩によるものであろう。氷の結晶, 雪の結晶及び降雪現象については, 雲物理学の進農も含めて純基礎的学問の分野で進められてきたが, 積雪現象については, 従来主として応用科学的に取扱われ, 特に産業分野における防災対策上の問題として研究が進められてきた。
    特に, 多雪による大災害の発生を見ると急速にその対策研究が要望され, 昭和9年, 11年, 15年等の大雪年の際は, 農林業・鉄道などの被害が大きく, これらの分野では, 積雪による直接災害に対する対策に必要な調査研究が個々に行なわれるようになった。戦後に至ってやや暖冬の傾向にあった時期においては, 雪に対する研究調査の必要性は, 世間的に認められるところではなかったが, 産業構造の発展によって, 各分野における積は的な対策研究が進められたほか, 積雪現象の純学問的な取扱いがなされるようになってきた。近年に至り, 両者の歩み寄りが次第に深まりつつあるときに当って, 昭和35~36年の新潟における豪雪, そして今回の北陸地方から西日本一帯を襲ったいわゆる38。1豪雪となった。従来の産業分野における十数年にわたる対策研究も相当の効果があったにもかかわらず, 再度大災害をまねく結果になった。このため, 雪害対策について再び大きな話題を呼び, 多くの対策研究の再検討と同時に雪 (この場合降雪積雪現象を対象として) そのものに対する基礎的研究の必要性が論ぜられるようになった。しかしこのことを論じるに当っては, 特に38.1豪雪に際しての災害の実態が何であったか, また今日の雪に関する基礎的研究がどのような現状にあるかを見はめなければならないであろう。
    38.1 豪雪による災害の実態については, 各方面で調査が試みられ, それぞれの分野における被害の様相が発表されているものもあるが, 相互の関連性についての究明がなされていない面もあり, 真の意味の災害の様相がつかみにくい。また一方一般的に雪害というものがどのような形態で発生するかについてもいままで総合的に調査されたものが少なく, 社会科学に立った対策に至っては全く未開発の問題にもなっている。これらの点も考えて, 現在雪国のおかれている地理的社会的条件と雪との相互関係及びこの問題を解決する基礎的な雪そのものに関する研究との連繋について考える必要があろう。このような意味において, 雪に関する研究調査の現況と問題点を述べてみたいと思うが, 積雪学という立場における理論的発展過程については, 本誌の吉田順五先生によって詳しく述べられておるので, ここでは, 主に雪害の防災的見地に立って述べることにしたい。
  • 関口 武
    1964 年 73 巻 1 号 p. 11-22
    発行日: 1964/02/29
    公開日: 2009/11/12
    ジャーナル フリー
  • 高崎 正義, 五百沢 智也
    1964 年 73 巻 1 号 p. 23-40
    発行日: 1964/02/29
    公開日: 2009/11/12
    ジャーナル フリー
    国土地理院は昭和38年2月から3月にかけて, 38.1豪雪の積雪深区分図 (縮尺20万分の1, 面積約2万方粁) を空中写真上の測定と判読から作成した。 そしてひきつづき空中写真による積雪調査の方法について, 基礎的な研究や作業を実施している。いまここにのべようとしているのは, それらの研究のうち積雪の分布状況や馬地的なかたよりかたと地形・卓越風との関係がどのようであるかということ, また空中写真の利用による積雪調査の可能性とその限界がいかなるものであろうかということの2点である。
  • 石原 健二
    1964 年 73 巻 1 号 p. 41-50
    発行日: 1964/02/29
    公開日: 2009/11/12
    ジャーナル フリー
  • 安芸 皎一
    1964 年 73 巻 1 号 p. 51-55
    発行日: 1964/02/29
    公開日: 2009/11/12
    ジャーナル フリー
  • 吉田 順五
    1964 年 73 巻 1 号 p. 56-61
    発行日: 1964/02/29
    公開日: 2009/11/12
    ジャーナル フリー
    積雪の理学的研究は, 現在, まだ初期の段階にとどまっていると云うほかあるまい。このように積雪の理学的研究がおくれたのは, 物理学者は積雪を地学の研究対象であると考え, 地学関係の学者は物理学者が研究すべきものだと考えたため, 結局, 両方の学問の境界におき忘れられたことによると云う人がある。理由は, ほかにもいろいろあろうが, いずれにしろ, 積雪が従来の学問分野の境界領域に属することにまちがいない。しかし今は, 地学者のうちにも物理学老のうちにも, 多くの数とは決していえないが, 積雪の研究にたずさわるひとびとがいる。前者の例としては, ソ連のシュームスキーをあげるのが適当であろう。シュームスキーは1955年に出版した著書「氷組織学原論」で, 積雪を堆積岩とみなし, 岩石学の立場から積雪の性質, 変態過程, また積雪が地学においてもつ意味をくわしく論じた。積雪を構成する氷は, ほかの多くの鉱物にくらべると, いちじるしく融解点の低い鉱物である。その意味で, 積雪という岩石におこる現象には一般の岩石の高温での性情を推定するうえで参考になる点が多々あるようである。しかし筆者は, 物理の出身なので, この「地学雑誌」に紹介できるほどには, シゴームスキーの仕事を理解していない。それで, 以下には, 物理学の立場からおこなわれた積雪の研究結果の一端をのべようと思う。
  • 根来 幸次郎, 坪井 八十二, 村上 永一, 中野 尊正, 吉阪 隆正
    1964 年 73 巻 1 号 p. 62-74
    発行日: 1964/02/29
    公開日: 2009/11/12
    ジャーナル フリー
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