図学研究
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43 巻, 3 号
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研究論文
  • ―円を楕円に代えた「Two Ellipse Roller」ならびに「A study of tangible−K」―
    村松 俊夫
    2009 年43 巻3 号 p. 3-9
    発行日: 2009年
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    いままで「平面上をなめらかに転がる立体オブジェ」をテーマとして,造形芸術的な観点からステンレススチールのパイプを素材とした大型の動く造形を継続的に制作してきた.これらは,鑑賞者が手で直接触りながら動きそのものや形態の変化を知覚できる作品群である. それらの中で,もととなっている「Two−Circle−Roller」は正円,「Sphericon」は半円によって構成されている.近年,この2つの構造の「円弧」の部分を「楕円」に代えた場合でも平面上をなめらかに転がることが示唆された. 以上の知見をもとに,「楕円弧」による等高重心立体の新しい形態の可能性を追求し,実際の制作を通してそれが実現可能であることを証明した.
  • 渡辺 崇, 江間 珠恵
    2009 年43 巻3 号 p. 11-17
    発行日: 2009/09/30
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    本研究では,観測空間の1平面上を移動する物体を,複数のカメラが同時に追跡することにより,各カメラの位置,姿勢を表す外部パラメータを実時間で動的に校正する方法を示す.この手法は,ステレオ視や,広領域を効率的に観測するためのビジョンシステムなどで有用となる.前提として,世界座標系に対して,1台のカメラの位置,姿勢は校正済みであるとし,また,各カメラの内部パラメータは既知とする.2つのアプローチを導入した.1つは,カメラの画像平面間の直接的な投影関係を利用して,外部パラメータを推定する.他では,物理平面上の実対象物体の位置を介し,2台のカメラ画像平面への射影を関連付けて,推定する.これらの2つの方法による結果と,市松模様の校正板を用いる従来の方法による校正結果と比較し,導入手法の有用性を調べた.
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