本研究では,CG実写合成の視覚的整合性を向上させるため,簡易測定したカメラpoint spread function(PSF)
注1)に基づくブルーム効果の表現手法について検討した.はじめに撮像したエッジ像からカメラ固有のedge spread function(ESF)
注2)を取得し,そこから得られたline spread function(LSF)
注3)によりPSFを算出した.その後,CG画像とPSFの畳み込みによりブルーム効果を加え,画質を評価した.結果として,PSFに基づくブルームはカメラで撮像した実写のブルームと画素値がほぼ一致し,当該手法がCG実写合成の視覚的整合性を向上させるうえで有効であることがわかった.
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