図学研究
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46 巻, 2 号
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研究論文
  • 今間 俊博, 青山 もも, 斎藤 隆文
    2012 年 46 巻 2 号 p. 3-11
    発行日: 2012年
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    3次元 CG は,実写写真のようなフォトリアルな画像を生 成するために発達してきた技術である.一方,2次元のセル アニメ調アニメーションの生成に用いられるトゥーンシェー ディングは,3次元 CG の中の一手法ではあるが,フォトリ アルな画像を生成するという本来の目的を軌道修正した事に より,セルアニメ的な画像生成に一定の効果を上げている. しかし,トゥーンシェーディングは,3次元 CG による元々 のシェーディングの目的とは異なる,ノンフォトな画像生成 を目的とするため,その生成結果の画像に様々な不都合を生 じる事がある.その中の1つの例が,光源によって生じる キャラクタの影や陰影の形状である.セルアニメーションの 画像は制作効率の事を考慮するために,常にシンプルな形状 の影や陰影を適応している.しかし,トゥーンシェーディン グによって生成される影や陰影は,モデルの形態によって は,必ずしもシンプルな形状にはならない場合がある.本論 文の目的は,セルアニメのようなキャラクタを,トゥーン シェディングを用いて描く際に,アニメーターはキャラクタ に対して,どういった光源を設定したら良いのか最適解を求 める事である.実写撮影と同じ手法で,キャラクタに対して ライティングを行い,その陰影がセルアニメにどれほど近づ けるかについて試みた.そして,2灯のライトのみでセルア ニメには不要な陰影を消し去る事に成功した.
教育資料
  • 宮腰 直幸
    2012 年 46 巻 2 号 p. 13-16
    発行日: 2012年
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    製図学習の初期段階にある学生に立体の描画の誤りが見ら れる.学生にとって,投影法の意味や表現を理解していても 立体を正しく認識し描くことは難しいと思われる.立体を描 くためには実在しない形状を想像し,別な角度から見た姿を 考えなければならない.こうした作業は頭の中で行われるた め誤りがあっても発見しにくく,自らの間違いに気がつきに くい.こうしたことから,本研究では自らの行動を客観的に 見るメタ認知学習の方法を製図の学習に取り入れ調査を行っ た.メタ認知学習は主としてスポーツなどの学習に用いられ ている.1週間の学習で被験者の図形の描き方の一部に変化 が見られた.このことからメタ認知を活用した学習は図形描 画の教育に部分的に効果があるのではないかと思われる.
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