一般廃棄物処理施設 (粗大ごみ処理施設・焼却施設) および収集車において, 石綿含有廃棄物が混入した場合, それが容易に大気中に飛散しないとされる非飛散性石綿廃棄物であっても, 処理・運搬等のプロセスで石綿飛散の可能性は否めない。本調査では, 一般廃棄物処理施設等において, 石綿含有廃棄物を混入させ, 処理または積み込み作業を行ったときと通常処理時の石綿飛散の状況を把握し, 現行の処理方法の検証を行った。その結果, 一般廃棄物処理施設等に石綿含有廃棄物が混入した場合についても, 現行の処理方法にて適正な運転管理 (局所吸気設備による吸気およびバグフィルタによる除じん等) を行うことにより, 石綿を飛散させることなく処理ができるという結果が得られた。なお, 評価の参考値以下ではあるが一部石綿が検出された検体もあるたあ, 一層の飛散抑制および暴露防止に向けての措置を講じることが適切である。
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