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高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
Online ISSN : 1880-6554
Print ISSN : 1348-4818
ISSN-L : 1348-4818
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高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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44 巻 (2024)
1 号 p. 1-
43 巻 (2023)
4 号 p. 248-
3 号 p. 181-
2 号 p. 137-
1 号 p. 4-
42 巻 (2022)
4 号 p. 416-
3 号 p. 251-
2 号 p. 143-
1 号 p. 10-
41 巻 (2021)
4 号 p. 368-
3 号 p. 253-
2 号 p. 145-
1 号 p. 2-
40 巻 (2020)
4 号 p. 411-
3 号 p. 239-
2 号 p. 131-
1 号 p. 1-
39 巻 (2019)
4 号 p. 394-
3 号 p. 263-
2 号 p. 183-
1 号 p. 1-
38 巻 (2018)
4 号 p. 414-
3 号 p. 265-
2 号 p. 133-
1 号 p. 1-
37 巻 (2017)
4 号 p. 366-
3 号 p. 241-
2 号 p. 157-
1 号 p. 1-
36 巻 (2016)
4 号 p. 470-
3 号 p. 335-
2 号 p. 163-
1 号 p. 1-
35 巻 (2015)
4 号 p. 344-
3 号 p. 263-
2 号 p. 153-
1 号 p. 1-
34 巻 (2014)
4 号 p. 385-
3 号 p. 273-
2 号 p. 165-
1 号 p. 1-
33 巻 (2013)
4 号 p. 388-
3 号 p. 293-
2 号 p. 167-
1 号 p. 1-
32 巻 (2012)
4 号 p. 552-
3 号 p. 353-
2 号 p. 185-
1 号 p. 1-
31 巻 (2011)
4 号 p. 373-
3 号 p. 249-
2 号 p. 135-
1 号 p. 1-
30 巻 (2010)
4 号 p. 488-
3 号 p. 367-
2 号 p. 235-
1 号 p. 1-
29 巻 (2009)
4 号 p. 386-
3 号 p. 295-
2 号 p. 193-
1 号 p. 1-
28 巻 (2008)
4 号 p. 352-
3 号 p. 245-
2 号 p. 129-
1 号 p. 1-
27 巻 (2007)
4 号 p. 278-
3 号 p. 215-
2 号 p. 125-
1 号 p. 1-
26 巻 (2006)
4 号 p. 348-
3 号 p. 235-
2 号 p. 121-
1 号 p. 1-
25 巻 (2005)
4 号 p. 282-
3 号 p. 207-
2 号 p. 107-
1 号 p. 1-
24 巻 (2004)
4 号 p. 292-
3 号 p. 201-
2 号 p. 105-
1 号 p. 1-
23 巻 (2003)
4 号 p. 252-
3 号 p. 179-
2 号 p. 97-
1 号 p. 1-
前身誌
失語症研究
30 巻, 1 号
選択された号の論文の66件中1~50を表示しています
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会長講演
半側空間無視の視覚世界
─意識されない空間とは─
石合 純夫
2010 年 30 巻 1 号 p. 1-9
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.1
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ヒマワリのような花の左側の花びらがなければそれに気づき,左半分が塀か何かに遮られていれば隠れて見えないと感じる。右半球の脳卒中後に左半側空間無視が生じた患者は,花の絵を右半分しか模写しなくても,手本と同じように描けたと言い,左側の描き落としに気づかない。もちろん,手本の花の絵について右半分の絵であるとか,右半分しか見えないとか言うことはない。半側空間無視患者の注意は右方へ向きやすく,左方へ向きにくい。少なくとも花の絵くらいの大きさの対象において,健常人では左右への注意のバランスに極端な差が生じることはない。ところが,半側空間無視患者では,花の絵に注目した時,左右に急峻な注意の勾配が生じている。注意が向かない空間は意識に上らず,喪失感も生じない。一方で,注意の向いた右側部分の情報によって,対象が何であるかの認知は成立する。このような,空間の認知と対象の認知のギャップを考えながら,半側空間無視の視覚世界を理解する試みを展開したい。
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(442K)
イブニングセミナー
臨床失行症学
中川 賀嗣
2010 年 30 巻 1 号 p. 10-18
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.10
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失行の (広義の) 定義では,非失行性要因による行為・動作障害を除外する必要性が示されている。そのため,まずどのような非失行性要因が,どのような形で行為・動作に影響するかを紹介した。さらに道具使用動作も含めて,対象操作に関連する行為・動作を 2 つの系に大別した。第 1 の系は,到達・把持動作を含み,どんな道具かによらず,非特異的に対象物を扱う動作の系である。また到達・把持後においても,「各道具に特異的な使用動作」以外の,非特異的な扱い動作もこの系に含めた。この系は使用手の対側半球が担っていると考えられる。第 2 の系は,道具を把持した後の,「各道具に特異的な使用動作」からなる系である。たとえばハサミの場合には,ハサミで「紙を切る動作」がこれにあたる。この系は左優位半球が両手に対して担うと考えられる。本稿では第 1 の系が選択的に障害され,第 2 の系は保たれていると見なし得た 1 例を示し,これを新たな失行型と位置づけ,暫定的に「到達・把持失行」と呼んだ。一方第 2 の系が選択的に障害され,第 1 の系が保たれた病態は,使用失行がこれにあたると見なしうる。
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(461K)
記憶とその障害
藤井 俊勝
2010 年 30 巻 1 号 p. 19-24
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.19
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記憶とは自己の経験が保存され,その経験が後になって意識や行為のなかに想起・再現される現象である。記憶はいくつかの観点から分類されてきた。保持時間による分類としては,即時記憶・近時記憶・遠隔記憶・短期記憶・長期記憶などの用語がある。記憶内容による分類では,陳述記憶・非陳述記憶・エピソード記憶・意味記憶・手続き記憶などの用語が用いられてきた。さらに,最近では作業記憶や展望的記憶などの用語もよく見かけるようになってきた。本稿ではまずこれらの記憶用語について解説する。臨床的に記憶障害という場合,通常エピソード記憶の選択的障害をさし,健忘症候群とよばれる。健忘症候群の特徴について簡略に解説し,健忘症候群の患者において,さまざまな記憶のうちどれが障害されどれが保たれるのかについて述べる。
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(349K)
読み書き障害の基礎と臨床
櫻井 靖久
2010 年 30 巻 1 号 p. 25-32
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.25
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これまでに明らかにされた病巣局在の結果に基づいて,孤立性失読・失書の新しい神経学的分類を提唱した。従来の分類との違いは以下の通りである。(1) 非古典型純粋失読は紡錘状回型と後頭葉後下部型に分けられる。紡錘状回型は漢字に著明な純粋失読,より一般的には単語の純粋失読,後頭葉後下部型は仮名の純粋失読,より一般的には文字の純粋失読と特徴づけられる。(2) 側頭葉後下部型の失読失書の病巣は紡錘状回中部・下側頭回(37 野)である。これより内側の病変(37 野)で紡錘状回型純粋失読が起こり,この背外側の病変(中側頭回後部,21/37 野)で漢字の純粋失書が起こる。(3) 角回性失読失書の病巣は角回だけでなくその後方の外側後頭回を含む。角回のみの病変では純粋失書になる。
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(356K)
原著
健常成人における皮膚書字覚検査の検討
岩槻 香, 安部 博史
2010 年 30 巻 1 号 p. 33-41
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.33
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皮膚書字覚障害は,対側の頭頂葉や脊髄後索の障害で異常を呈すると考えられているが,その検査方法は未確立である。我々は,健常成人を対象に,その検査方法を検査手技と課題内容に分けて検討した。その結果,検査手技では,刺激は,刺激の縦軸と被検者の体軸が一致するように描くのが望ましく,刺激を描く身体部位が,頭部と躯幹では,その背面で正像文字,前面で鏡像文字,また,四肢では被検者の頭と対峙する面に描く時には正像文字,その逆の面では鏡像文字で描いたほうが認知しやすいという結果が得られた。課題内容では,画数が増えるほど正答率が低下するため,画数が少ない課題が望ましく,回答方法は,選択肢が限定されたリストを提示し,同定させる方法でのみ正答率 100 %となった。以上より,我々は,皮膚書字覚検査ではアラビア数字のように周知のもので画数が少ない課題をリスト提示により行う方法を提案する。
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(462K)
わが国における失語症言語治療の効果,メタアナリシス
三村 將, 佐野 洋子, 立石 雅子, 種村 純
2010 年 30 巻 1 号 p. 42-52
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.42
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わが国の失語症言語治療研究を総覧した。エビデンスレベルを評価したところ,無作為条件配置研究は見いだされず,後ろ向きの対象者を統制した研究が 1,統制が行われていない臨床連続例の検討が 35 見いだされた。さらに,効果サイズを算出できる 20 研究について評価したところ,多くの研究において高いレベルの効果が認められた。本邦の失語症言語治療の研究では,実際に高い言語治療成果を挙げているが,科学的に高い水準のエビデンスを挙げ得ていない,と評価された。
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(414K)
錯綜図における形態知覚が保たれた連合型視覚失認の 1 例
阿部 晶子, 石合 純夫, 関 啓子, 三輪 隆子
2010 年 30 巻 1 号 p. 53-61
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.53
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Lissauer (1890) の定義に相応しい,形態と意味の連合が障害された本来の連合型視覚失認が左一側性病変により生じたと考えられる例を報告した。症例は,25 歳の右利き男性で,図形の模写も錯綜図に含まれる物体をスムーズになぞることも可能であることから,物体の形態知覚は良好に保たれていると考えられた。物体認知に関する検査では,視覚を通じての呼称が著しく不良で,触覚や定義からの呼称はそれよりも有意に良好であった。絵カードのカテゴリー分類も困難であることから,視覚失語の可能性は否定された。頭部 CT では,左半球の側脳室三角部~後角の周辺領域,脳梁膨大部の後方領域に出血巣を認めた。本例では視空間の探索行動の乏しさがみられたが,固視した単一の物体の視覚認知への影響は少ないと考えられた。本論文では,形態知覚が保たれた本来の連合型視覚失認が左一側性病巣で生じる場合のメカニズムについて,視覚失語との対比を含めて論じた。
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(467K)
道順障害のリハビリテーション
─風景,道順を記述した言語メモの活用─
揚戸 薫, 高橋 伸佳, 高杉 潤, 村山 尊司
2010 年 30 巻 1 号 p. 62-66
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.62
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遷延性の道順障害を呈した 1 例における移動手段獲得のためのアプローチについて検討した。通常の地図を見ながらの移動訓練は有効ではなく,これは移動中の各地点で自分の向いている方角が地図上でどの方角にあたるかを判断できないことが一因と考えられた。そこで視覚的手段は用いず,目的地まで道順に沿って目印となる指標や分岐点での進むべき方角を言語的に記述したメモを用いたところ非常に有効であり,さらにそれを言語的に記憶することでメモなしでの移動が可能となった。道順障害は,症状の持続が短期間のことが多いが,病院内の移動などには大きな支障をきたす。本例で用いたような言語メモを活用したリハビリテーションは,道順障害での方角定位障害を代償する手段として有効であり,早期から積極的に取り入れるべきと考えられる。
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(357K)
社会的行動障害の改善を目的とした SST グループ訓練
岡村 陽子, 大塚 恵美子
2010 年 30 巻 1 号 p. 67-76
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.67
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対人技能の拙劣さや感情コントロールの低下などの社会的行動障害のある 3 名の高次脳機能障害者を対象に,1 回 1 時間の SST(ソーシャルスキルトレーニング)を週に 2 回 6 ヵ月間実施した。6 ヵ月のグループ訓練の結果,訓練開始前には緊張─不安,抑うつ,怒り─敵意,疲労,混乱などの POMS の指標は平均よりも高い水準にあったが,終了後はほぼ年齢平均レベルまで落ち着いた。また家族から「以前よりイライラや焦燥感が減った」「他人への対応方法が多少身についた」という生活の質の変化もあげられた。本研究における SST の効果として,ソーシャルスキルの獲得に加え,心理的ストレスの低減が認められた。社会的行動障害のある高次脳機能障害者に対しては,感情の問題に配慮すること,個別の能力や必要性に合わせた対応をすることが必要である。
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(455K)
左半側空間無視患者に対する認知リハビリテーションの有用性についての検討
菅原 光晴, 前田 眞治
2010 年 30 巻 1 号 p. 77-85
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.77
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本研究は,左半側空間無視 (以下USN) に対する認知リハビリテーションの有用性について検討した。対象は USN を有する実験群 13 例と対照群 12 例である。実験群には USN へのアプローチに加え,認知リハビリテーションを実施した。対照群には認知リハビリテーションを除く実験群と同様の訓練を実施した。訓練効果の測定にはBIT 行動性無視検査,Catherine Bergego Scale を用いた。各評価をベースライン期,介入期 4 週後,8 週後,12 週後,フォローアップ期 3 ヵ月後,6 ヵ月後に行った。その結果,介入期 12 週後の成績には差がないものの,実験群では早期から成績向上が認められた。さらに,フォローアップ期において成績低下は緩やかで維持する傾向が認められた。以上より,USN 患者に対する認知リハビリテーションは,USN の改善を早期に促進させ,訓練終了後も訓練効果を維持させる可能性が高いものと考えられた。
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(392K)
動かしているが使えない
─両手動作時に左手の空振りを呈した一症例─
早川 裕子, 岩崎 奈緒, 穴水 幸子, 三村 將, 加藤 元一郎
2010 年 30 巻 1 号 p. 86-95
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.86
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両手動作時の左手に特異な障害を呈した症例を報告した。症例はくも膜下出血後脳梗塞を併発し,右頭頂葉病変を認めた。左半側空間無視や運動消去はなかったが,視・聴・触覚の左の消去現象を呈した。左手は高次体性感覚障害と拙劣に加え,両手動作の際,あたかも対象を操作しているかのように動作を継続するものの,実際には対象を把持せず,空振りのような動作が観察された。4 年後,両手動作時の左手の障害と消去現象は並行して消失したが,左手の高次体性感覚障害と拙劣は残存した。これまで高次体性感覚障害を伴う病巣対側上肢の拙劣症の報告はあるが,両手動作時の異常の記載はない。また本例は左半側空間無視や運動消去は呈していない。本例の障害は,4 年後にともに消失した多様式消去現象と関連し,能動的動作時に内発的に生じる体性感覚に対する消去現象により説明できる可能性が考えられ,右頭頂皮質病巣が関与しているものと思われた。
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(564K)
一純粋失読例における漢字・仮名の乖離の検討
─漢字・仮名一文字の音読となぞり読みの比較から─
福永 真哉, 服部 文忠, 田川 皓一, 生方 志浦
2010 年 30 巻 1 号 p. 96-101
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.96
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純粋失読の読字障害は,漢字と仮名の両方にみられるとされているが,一方が強く障害されて乖離するという報告もあり,いまだ一定の結論が出ているとは言いがたい。また,漢字と仮名のなぞり読みにおける乖離について,漢字の条件を統制し,仮名と比較した検討はこれまで行われていない。我々は,左後頭葉から脳梁にかけての損傷で,純粋失読を呈した一症例を経験した。本症例は,標準的な失語症検査において,仮名の読みが漢字の読みに比して良好であった。しかし,漢字の条件を統制して比較を行ったところ,音読,なぞり読みともに,形態が単純で,高親密度,高頻度の漢字と仮名との間では有意差を認めなかったが,形態が単純で,高親密度,高頻度の漢字と,形態が複雑で,低親密度,低頻度の漢字の間では有意差が認められた。また,形態が複雑で,低親密度,低頻度の漢字においては,なぞり読みが有効な傾向にあった。本症例において,漢字の読字過程は複雑さ,親密度,頻度によって,異なっている可能性が考えられた。
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(318K)
第33回日本高次脳機能障害学会 (旧 日本失語症学会) 学術総会講演抄録 一般演題
失語症:病型・症状(1)
2010 年 30 巻 1 号 p. 102-104
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.102
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(1091K)
失語症:病型・症状(2)
2010 年 30 巻 1 号 p. 104-107
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.104
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(1099K)
失語症:病型・症状(3)
2010 年 30 巻 1 号 p. 107-110
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.107
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(1109K)
視覚失認(1)
2010 年 30 巻 1 号 p. 110-112
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.110
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(1102K)
視覚失認(2)
2010 年 30 巻 1 号 p. 112-114
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.112
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(1100K)
失書(1)
2010 年 30 巻 1 号 p. 114-115
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.114
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(1087K)
失書(2)
2010 年 30 巻 1 号 p. 115-118
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.115
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(1103K)
右半球関連症状
2010 年 30 巻 1 号 p. 118-120
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.118
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(1100K)
半側空間無視(1)
2010 年 30 巻 1 号 p. 120-123
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.120
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(1109K)
半側空間無視(2)
2010 年 30 巻 1 号 p. 123-125
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.123
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(1104K)
神経心理学的検査
2010 年 30 巻 1 号 p. 125-126
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.125
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(1077K)
外傷性脳損傷
2010 年 30 巻 1 号 p. 127-129
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.127
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(1099K)
神経変性疾患
2010 年 30 巻 1 号 p. 129-131
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.129
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(1099K)
認知症・ MCI(1)
2010 年 30 巻 1 号 p. 132-134
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.132
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(1100K)
認知症・MCI (2)
2010 年 30 巻 1 号 p. 134-136
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.134
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(1099K)
発達障害(1)
2010 年 30 巻 1 号 p. 136-138
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.136
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(1096K)
発達障害 (2), 小児失語
2010 年 30 巻 1 号 p. 139-141
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.139
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(1093K)
注意障害
2010 年 30 巻 1 号 p. 141-142
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.141
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(1090K)
脳梁離断
2010 年 30 巻 1 号 p. 142-144
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.142
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(1075K)
MCI・認知症
2010 年 30 巻 1 号 p. 145-147
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.145
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(1096K)
認知リハ・ほか
2010 年 30 巻 1 号 p. 148-150
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.148
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(1094K)
前頭葉機能障害
2010 年 30 巻 1 号 p. 150-152
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.150
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(1097K)
パーキンソン病・前頭側頭葉変性症
2010 年 30 巻 1 号 p. 153-154
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.153
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(1097K)
外傷性脳損傷・ほか
2010 年 30 巻 1 号 p. 155-157
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.155
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(1093K)
高次脳機能障害者・認知リハ
2010 年 30 巻 1 号 p. 158-160
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
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https://doi.org/10.2496/hbfr.30.158
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(1089K)
失読・失書・身体図式
2010 年 30 巻 1 号 p. 160-163
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.160
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(1113K)
機能画像
2010 年 30 巻 1 号 p. 163-165
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.163
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(1108K)
高次脳機能障害者:支援・調査
2010 年 30 巻 1 号 p. 165-166
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
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https://doi.org/10.2496/hbfr.30.165
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(1096K)
高次脳機能障害者:検査・評価
2010 年 30 巻 1 号 p. 167-169
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
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(1107K)
認知リハ(1)
2010 年 30 巻 1 号 p. 169-171
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
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https://doi.org/10.2496/hbfr.30.169
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(1105K)
認知リハ(2)
2010 年 30 巻 1 号 p. 171-173
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.171
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(1101K)
視空間性障害
2010 年 30 巻 1 号 p. 173-175
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
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https://doi.org/10.2496/hbfr.30.173
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(1114K)
失 行
2010 年 30 巻 1 号 p. 176-177
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
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https://doi.org/10.2496/hbfr.30.176
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(1096K)
失読・失計算
2010 年 30 巻 1 号 p. 177-180
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
DOI
https://doi.org/10.2496/hbfr.30.177
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(1111K)
神経心理学的分析:脳血流
2010 年 30 巻 1 号 p. 180-182
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
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https://doi.org/10.2496/hbfr.30.180
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神経心理学的分析:画像・治療
2010 年 30 巻 1 号 p. 182-183
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
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https://doi.org/10.2496/hbfr.30.182
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機能画像・脳波
2010 年 30 巻 1 号 p. 183-185
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
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https://doi.org/10.2496/hbfr.30.183
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アナルトリー・構音障害・吃
2010 年 30 巻 1 号 p. 186-187
発行日: 2010/03/31
公開日: 2011/05/11
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https://doi.org/10.2496/hbfr.30.186
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