10種類の抗菌性物質 (セファゾリン, アモキシシリン, オキシテトラサイクリン, ドキシサイクリン, タイロシン, リンコマイシン塩酸塩, オキソリン酸, スルファモノメトリキシン, エンロフロキサシン, トリメトプリム) に対する緑藻
Pseudokirchneriella subcapitataへの短期毒性試験を行い, EC
50を求めた。既存の研究から他の種等により求められたEC
50と本研究で求めたEC
50から, 各抗菌性物質の作用機序と
P. subcapitataに対する生長阻害との関係について検討した。また, エンロフロキサシンとスルファモノメトキシン, およびエンロフロキサシンとリンコマイシンとの混合液について同様の短期毒性試験を行い, 各抗菌性物質のEC
50の濃度をToxic Unit (TU) 1とし, 二種類の抗菌性物質の混合TU比を数段階設定して毒性試験を行い, それぞれの生長阻害率を求めた。その結果, 上記の2つの混合系においては, 毒性は相加作用を示すことが明らかとなった。
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