近年,製造だけでなく,土木,エネルギー,運輸,医療,教育などの様々な分野において,事故の話を聞くことが多くなった.これらの事故の背後には,ものごとを100%完全に行うことができない人間の特性があり,そのような特性を組織として社会として適切に認識し,マネジメントできていない状況がある.本稿では,安全と人間とマネジメントの関係を整理し,安全を確保する,事故を防ぐ難しさがどこにあるのか,これらの難しさを組織として社会として乗り越えるためにはどのような実践・研究が求められるのかを考察する.
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