本稿では,危険源を定義して必須構成要件を導き,その構成要件を排除することで安全方策を得るという,汎用的手法を説明する.この方法によれば,原理的に「全ての安全方策」を網羅することが可能となる.その結果,リスク低減方策を実施するとき,最適な低減方策を選択することができる.また,原理的にどうしても安全方策が適用できないことの証明も可能となる.ここでは,機械的危険源のうち,押し潰し,巻き込み,引き込み,噛み込みの4つの機械的危険源を対象として,具体的に定義,構成要件,一般的安全方策,適用事例を述べる.
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