生理心理学と精神生理学
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20 巻 , 3 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
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  • 小川 景子, 入戸野 宏, 堀 忠雄
    20 巻 (2002) 3 号 p. 207-214
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    レム睡眠中の急速眼球運動と覚醒中の意図的なサッケードを, 眼球運動に先行する脳電位と眼球運動速度の点から比較した.よく夢を見ると報告する大学生・大学院生16名が実験に参加した.レム睡眠中の急速眼球運動は自然終夜睡眠から記録し, 覚醒中のサッケードは自己ペース視覚探査課題で記録した.眼球運動開始点にそろえて脳電位を加算平均したところ, 覚醒中には眼球運動に先行して中心部で陰性シフト (プレサッカディック陰性電位) が認められたが, レム睡眠中には認められなかった.また, レム睡眠中の急速眼球運動は覚醒中のサッケードより眼球運動速度が遅かった.以上の結果から, レム睡眠中の眼球運動は意図的な準備活動なしに生じており, 覚醒中とは異なる神経機構に制御されている可能性が示唆される.
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  • 内藤 智之, 苧阪 直行
    20 巻 (2002) 3 号 p. 215-224
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    色と線分で定義される目標刺激検出課題において視覚誘発電位を測定した.目標刺激は, 4つの位置に呈示された (上半視野6度・上半視野9度・下半視野6度・下半視野9度).正答率は, 呈示位置が上半視野9度のとき有意に低かった.記録した視覚誘発電位において, 後頭に配置した電極からN2pc成分が観測された.下半視野条件において, 目標刺激呈示時に後期N2pc成分は妨害刺激呈示時よりも有意に振幅が大きかった.上半視野条件では, このような目標刺激呈示による後期N2pc成分の振幅増大は観測されなかった.後期N2pc成分は色や形などの属性に対する注意の効果を表す成分として知られている.従って, 上半視野9度条件における目標刺激検出率が他の条件に比べて低いことの原因は, 後期N2pc成分に反映される, 属性に対する注意の効果が見られなかったことと関連していると考えられる.すなわち, 属性に対する注意の効果は上下視野間で非対称に働き, 上半視野で働きが弱いことが示唆された.
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  • 小野田 慶一, 坂田 省吾
    20 巻 (2002) 3 号 p. 225-232
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    本研究では時間知覚における海馬機能の検討を目的とした.時間知覚と海馬CA1における律動的神経活動の関連を, 持続時間弁別課題及び統制課題を遂行中のラット (n=8) の海馬θ波から考察した.刺激開始に対して海馬θ波のリセットが時間弁別課題では観察されたが, 統制課題では観察されなかった.刺激の終了時では, 両課題で海馬θ波のリセットは認められなかった.海馬θ波のパワは持続時間弁別課題の刺激呈示中に増大していた.これらの結果は, 海馬が作業記憶に関連した処理を行っているが, 時間情報の表象そのものは海馬に存在しないことを示唆している.
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  • 長野 祐一郎
    20 巻 (2002) 3 号 p. 233-239
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    本実験では, 注意課題の典型である鏡映描写 (MD) を用い, 課題難易度の増加による能動的対処の増強が, 迷走神経活動の指標である, 圧反射感度 (BRS) に与える影響を検討した.
    本研究は二つの実験から構成された.両実験において, 心拍数 (HR), 収縮期血圧 (SBP), 拡張期血圧 (DBP) が計測され, BRSがシーケンス検索法により算出された.実験1では24名の被験者が, コンピュータ化された簡潔なMDを行った.その結果, HR, SBP, DBP, BRSに上昇が認められた.実験2では, 14名の被験者が2条件のMDを実施した.一方は周回時間, 逸脱の程度に制限を設けた条件で, 他方は制限の一切ない条件であった.HR, SBP, DBPの上昇は, 制限あり条件においていっそう顕著であった.BRSは制限なし条件においては増大したが, 制限あり条件では減少した.
    実験1では, 簡素なMDが, 本来心臓迷走神経活動を増大させることを明らかにした.これは, MDの注意を伴う性質に帰属される.実験2では, 能動的対処の強調により, 注意を伴う課題であるにもかかわらず, 心臓迷走神経活動が抑制された.これらの結果は, 課題の要求する認知的努力の量が, 心臓迷走神経活動の抑制に大きな影響をあたえることを示唆した.
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  • 金森 庸浩, 平尾 直靖, 冨田 紘子, 八木 昭宏
    20 巻 (2002) 3 号 p. 241-247
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    本研究では冷水負荷が皮膚感覚に対してどのような影響を与えるのかを体性感覚誘発電位 (SEP) を指標として検討した.条件として, 冷水によって負荷を与える冷水条件 (以下C条件), 温水を呈示する温水条件 (以下H条件), および何の負荷も呈示しない無負荷条件 (以下N条件) を設定した.この3条件において右腕の前腕内側部に電気刺激を与え, 女子大学生15名のSEPを測定した.その結果, N26-P38間・N50-P62間の振幅はN条件よりもC・H条件のほうが小さかった.つまり, 冷水もしくは温水の呈示によってSEPの振幅の減少が認められた.このような結果は, 心理的な負荷が皮膚感覚に大きな影響を及ぼすわけではなく, 何らかの負荷を皮膚に与えることが皮膚感覚に影響を及ぼしていることを示唆している.
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