生理心理学と精神生理学
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12 巻 , 1 号
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  • 鈴木 一弥
    12 巻 (1994) 1 号 p. 1-9
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    先行する刺激のタイプが事象関連脳電位 (event-related brain potentials ; ERP) の注意関連陰性成分 (Nd波) に及ぼす効果, 特に複数の音源に対する注意の分割に伴うその振幅減少に及ぼす効果を検討した.持続時間100msの純音を繰り返し左右の耳にランダム順にラソダムな間隔 (SOAにして200ms及び600ms) で呈示した.12名の被験者は, 指定された一方の耳 (選択的注意課題), および左右両方の耳 (分割注意課題) に対する標的検出課題を遂行した.注意の分割によって引き起こされるNd波の減衰量を, 先行する刺激の方向の異なる2条件間 (同側および反対側) および先行するSOAが異なる2条件間 (200msおよび600ms) で比較した.その結果, 先行刺激条件問で際立った差異は認められなかった.この結果は, 処理頻度の増大や空間的な注意の移動がNd波の減衰を引き起こす要因ではなく, 空間に対する注意の分割が必要であることを示唆する.
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  • 吉田 茂
    12 巻 (1994) 1 号 p. 11-18
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    オン・オフ, パルス, ダブル, トレインの各光刺激パターンに対する視覚誘発電位 (VEP) の二元過程モデル (例えば, 吉田, 1990a) のコンピュータ・シミュレーションを行った.シミュレーション・プログラムは, パーソナルコンピュータ上で稼働するシミュレータ (Extend v 1. 1) を用いて, 動的システムとしてプログラミングした.新しいパラメータとして明順応によって変化する刺激価を導入した.これが動的システムでは順応過程が重要な働きをする.VEPの後期律動波を発生させるためにオン・オフ・システムの相互トリガー機構を仮定した.単純化するために刺激条件を限定し, 刺激の大きさを直径5°, コントラストを比率3.5の高いもののみにした.基本的なパラメータは先のVEP研究で推定したものと同じものを用いた.順応の時定数と後期律動波の振幅は経験的に決定した.モデル波形は各刺激パターンの条件に対するVEPの基本的な特徴を示した.このVEPの動的シミュレーションは, 視覚系の構造を計算論的に表現する方法として有効なものと考えられる.
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  • 藤原 直仁, 今塩屋 隼男
    12 巻 (1994) 1 号 p. 19-28
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    24名の大学生を対象に, オドボール刺激系列を用いて, 無課題下 (12名) と課題下 (12名) での事象関連電位の検討を行った.NlOO, P200, P300, ミスマッチ陰性電位の各成分が, 課題を課した場合と同様に無課題下でも得られた.無課題下のN100は, rare刺激に対する電位がfrequent刺激に対する電位よりも有意に高振幅であった.P200も有意ではないが, 同様の傾向が得られた.これらの結果は, 逸脱刺激 (rare刺激) の自動検出過程を反映したものではないかと考えられた.また, 無課題下でのP300の潜時は, 課題を課した場合のそれに類似していた.頭皮上分布における各成分の左右差は認められず, 姿勢要因 (坐位, 臥位) も各成分の結果に影響しなかった.本結果より, 無課題下においても, P300とそれ以外の成分を総合的に検討することが, 応用生理心理学にとってより有益であることが示唆された.
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  • 入戸野 宏, 投石 保広, 中島 義明
    12 巻 (1994) 1 号 p. 29-37
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    事象関連電位のP300成分は, 被験者が持つ環境についての内的モデルを更新する脳活動のあらわれであるといわれている.最近, Ullspergerらのグループが, P300の振幅変化を, Helsonの “順応水準説” の枠組みによって説明しようと試みている.本研究では, 記号的刺激の弁別課題を用いて, 彼らの仮説を検討した.5文字の連続するアルファベット (Q-U) を等確率でランダム順に呈示し, 被験者 (n=8) にそれぞれの文字に対して右手の対応した指で反応するように求めた.順応水準モデルはこのような課題には適用できないにもかかわらず, Ullspergerらの実験と同様に, P300振幅には “U字型” の変化が認められた.本実験で得られた結果を説明できるように彼らのモデルを拡張した.改訂モデルでは, 反応次元と関連した刺激評価プロセスで “基準点” が利用されており, P300振幅はその基準点と事象との隔たりを反映していると仮定した.
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  • 池田 一成, 諸冨 隆
    12 巻 (1994) 1 号 p. 39-44
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    ヒトの終夜睡眠における行動的覚醒 (左右のボタン押し) を指標として, 大脳半球間の機能水準の非対称性を調べた.被験者の両手に押しボタンを装着し, 睡眠途中に覚醒したとき両手のボタンを同時に3回押すよう要請した.2名の男子学生が合計34夜非連続に実験室で終夜睡眠した.その結果, ボタン押し数の左右差はREM睡眠から生じた事象に比べ, NREM睡眠からの事象に顕著であった.この結果はREM睡眠時に特異的に右半球が活性化し, NREM睡眠時に特異的に左半球が活性化するという見解を支持しない.むしろREM睡眠時に半球間の活動は相対的に対称であり, NREM睡眠において非対称性が出現するという見解を支持する.
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