生理心理学と精神生理学
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16 巻 , 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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  • 原島 恒夫, 堅田 明義, 清水 康夫
    16 巻 (1998) 1 号 p. 1-12
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 片側大脳損傷が聴性中間潜時反応 (MLR) に及ぼす影響を調べることである.脳血管障害による側頭葉あるいは皮質下損傷をもつ5人の被検者は, 純音聴力検査やABR検査において正常であるが, 両耳分離聴検査においてはearextinctionを示す者であった.電気的活動は, 頭部冠状平面における3つの頭皮上電極部位, Cz, C6 (T4とC4の中点), C5 (T3とC3の中点) から記録した.刺激音は, 1秒に2回の90dBpeSPLのクリックとした.記録中, 被検者はベッド上で安静覚醒状態とした.誘発反応は, 200msの掃引時間で700回の平均加算を行った.MLRの記録から, Paは非損傷側で最大振幅を持ち, 損傷側で消失した.これらの結果は, Paの発生源が両側頭葉付近に存在する垂直方向の双極子であるという仮説を支持するものであった.
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  • 松浦 美晴
    16 巻 (1998) 1 号 p. 13-23
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    背景音楽下における生理的応答と心理的応答の問の関係を確認するため, 本研究は, 音楽に対する自律神経系応答と音楽呈示前後の被験者の心理的指標との間の相関分析に焦点を置いた.そのために気分プロフィールPOMS, 指尖容積微分脈波 (△DPG), 脳波, 心拍数が測定された.音楽呈示時の△DPG-P波高の変化と施行前後のPOMS得点およびEEGの変化の間に直線関係があった.△DPG-P波高の減少が大きな被験者ほど, 脳波周波数の増加が大きく, また気分因子 : 緊張, 抑欝, 怒り, 疲労の減少が大きかった.交感神経活動は心理的緊張の減少と相関することが示された.それゆえ, 音楽呈示中の交感神経活動は精神的課題における緊張と性質において異なることが示唆された.
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  • 竹形 理佳, 諸冨 隆
    16 巻 (1998) 1 号 p. 25-32
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    重度から中度の精神遅滞者7名および健常成人を対象に, 2刺激及び3刺激の受動的オッドボール課題における事象関連電位について検討した.実験1では, 高頻度刺激に1000Hz (p=.8), 低頻度刺激に2000Hz (p=.2) を用いて2刺激のオッドボール課題を行った.健常成人と同様に低頻度刺激に対してN2-P3が認められたのは, 遅滞者のうち2名のみであった.残る5名では, 低頻度刺激に対して陰性電位のみが見られた.実験2では, 高頻度刺激 (1000Hz : p=.7), 低頻度刺激 (2000Hz : p=.15), 新奇刺激 (ノイズ : p=.15) の3刺激によるオッドボール課題を行った.新奇刺激に対して遅滞者7名中5名に健常成人と同様の陽性電位が認められた.新奇刺激は重度の精神遅滞者においてもP3 (P3a) を惹起することが示唆された.
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  • 伊藤 元雄, 菅田 達也, 桑原 啓吏
    16 巻 (1998) 1 号 p. 33-40
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    正三角形が正方形, 円形よりも大きなN1反応を惹起した伊藤他 (1993, 1995) の研究に引き続き, 三角形の3つの角度部分の役割を理解するために, 三角形と円形の部分的形態の効果を比較した.8名の被験者に対して, 2群の角張り, 円み図形を下方視野に瞬間提示した.1群の図形は正三角形とその3つの角張り部分, もう1群の図形は円形とその3つの円み部分であった.後頭領域付近の5つの部位から-過性のVEPを単極導出法で記録した.図形条件と対照 (ブラソク) 条件間の差波形を計算し, 分析した.主要な結果として, 三角形のN1振幅は円形よりも有意に大きく, 三角形の3つの角張り部分はいずれもそれらに対応した円形の3つの円み部分よりも有意に大きなN1振幅を惹起した.したがって, 円形と比較した正三角形に対するN1反応の増大は三角形の3つの鋭角部分のすべてに起因しているということができる.
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  • 大島 (瀬戸)章子, 伊藤 宗之, 清水 一明
    16 巻 (1998) 1 号 p. 41-47
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    スナネズミは軽い刺激で発作をおこすてんかんの遺伝性モデル動物である.成獣では心理的な負荷がかかると考えられる状況も発作誘因となることがしられている.脳波を有線で記録する方法では、線を接続する際に, あるいは有線で接続されている状態そのものが発作を誘発する可能性があり, 線接続が不要なテレメーターを用いることが重要であると考えられてきた.しかし従来の市販品では送信機のサイズが大きすぎるなど, 実用には不向きな点が多かった.本実験では, 無拘束状態での脳波を測定する目的で, 送信機を背中に埋め込む方式のラット用テレメータ (ユニメヅク社製) を, 体重0.07kg前後の大きさのスナネズミに適用した.その結果, 日常の行動を妨げることなく, 発作間歓期の大脳皮質の活動を測定することが可能となった.この方法により, 加えた刺激に反応したと考えられる脳波を記録することができた。
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  • 澤田 幸展
    16 巻 (1998) 1 号 p. 49-64
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    反応性仮説の主張によれば, 標準化された精神的ストレッサー (昇圧テスト) に対して血圧反応性に充進を認める個人は, 高血圧を発症する危険性がある, あるいは, いっそう強い主張として, そのような過剰反応性は原因の-つをなす, という.本評論では, 心理テストにおける信頼性および妥当性の概念を昇圧テストに適用して, この仮説が再評価された.テスト内, テスト間, および, テスト-エピソード (実験室-日常生活) における信頼性, 並びに, 広義 (予測因子として) および狭義 (寄与因子として) の予測的妥当性, さらには, 広義の併存的妥当性 (テスト対高血圧家族歴) が, それぞれ評価された.総じて, 昇圧テストはせいぜい中等度の信頼性と妥当性しか有しておらず, したがって, 反応性仮説の内容は十分に肯定できるものとはいえなかった.
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