生理心理学と精神生理学
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27 巻 , 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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特集
  • 27 巻 (2009) 1 号 p. 1-4
    公開日: 2010/12/28
    ジャーナル フリー
  • 小林 孝寛, 吉本 かおり, 藤原 修治
    27 巻 (2009) 1 号 p. 5-15
    公開日: 2010/12/28
    ジャーナル フリー
    21世紀に入り変革がなされた日本のポリグラフ検査における現状が概説された。現在の実務ポリグラフ検査において用いられる生理測定システムは,デジタル式ポリグラフにアップグレードされている。さらに皮膚コンダクタンス水準,心拍数,規準化脈波容積のような追加指標が導入された。その上秘匿情報検査が被検査者の事件についての知識を検査するため,常に用いられている。我々は検査後の捜査活動により知識を有することが確かめられた38名の被検査者の113質問表における呼吸速度,SCR,SCL,HR,NPVを分析した。これら生理反応は先行の実験研究と一致した。さらに結果は,指標の検出率がHRにおいて最も高く,以下SCR,RS,NPV,SCLの順に続くことを示した。
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  • 廣田 昭久, 小川 時洋, 松田 いづみ, 高澤 則美
    27 巻 (2009) 1 号 p. 17-34
    公開日: 2010/12/28
    ジャーナル フリー
    本研究では隠匿情報検査(CIT)における裁決質問と非裁決質問における自律系反応の本質的な違いについて検討した。模擬窃盗を用いた最初の実験結果は,裁決・非裁決質問間の相違は各反応の反応量においてのみ見られ,裁決・非裁決質問における自律系反応の潜時と変化パターンは等しいことを示していた。この結果は自律神経系の賦活レベルの相違のみが裁決・非裁決質問間の反応差に寄与していることを示唆している。これらの結果を生理学的な証左と原理に照らして,我々はCITにおける自律系反応の生起機序とその過程に関するモデルを提唱した。このモデルは各生理反応の方向と時間的生起順序を説明することができる。別の実験がこのモデルの妥当性を評価し,CITの自律系反応にこのモデルが適合することを示した。
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  • 黒原 彰, 梅沢 章男
    27 巻 (2009) 1 号 p. 35-44
    公開日: 2010/12/28
    ジャーナル フリー
    本論文では,法科学領域のポリグラフ検査,とりわけ裁決と非裁決質問に対する反応の違いをみるポリグラフ検査(concealed information test: CIT)において出現する呼吸活動が,ふたつの主要な成分から構成されることを,これまでの実験結果に基づき考察した。第1の成分は,CIT検査事態を通して誘発される吸気流速(呼吸ドライブ機構)の変化であり,安静時に比べて有意な増加を示す。第2の成分は,CIT事態で呈示される裁決質問に対する一過性の抑制性呼吸であり,呼吸流速の低下や呼気後ポーズ時間の延長という特徴を持つ。本稿では,ストレスや情動に伴う呼吸代謝活動に関する我々の実験結果をもとに,第1の変化成分は,ストレス,情動に伴う促進性呼吸と同じ性質を持つ呼吸変化であり,呼吸中枢の状態を反映したものと考察した。一方,後者の成分である一過性の呼吸抑制は,注意に伴う呼吸変化に関する先行研究の結果から,裁決質問に対する注意レベルの上昇に起因した,呼吸中枢から上位中枢へと制御が切り替わって出現する変化であろうとの見解を示した。
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  • 松田 いづみ, 廣田 昭久, 小川 時洋, 高澤 則美, 繁桝 算男
    27 巻 (2009) 1 号 p. 45-56
    公開日: 2010/12/28
    ジャーナル フリー
    ポリグラフ検査では,被検査者の裁決項目(犯人であれば記憶している項目)に対する自律系反応と非裁決項目に対する自律系反応の違いの有無を正確に判定しなければならない。この判定を支援するため,いくつかの統計的判定法が提案されてきた。従来の統計的判定法はデータベース準拠判定法と個人内判定法に分類できる。近年これらの統計的判定法は,自律系反応の個人差を統計的に適切に扱えるように改良された。新たなデータベース準拠判定法として潜在クラス的判定法が,新たな個人内判定法として隠れマルコフ的判定法が提案された。これらの判定法にポリグラフ検査の実験データ(実験参加者34名)を適用したところ,従来の統計的判定法よりも高い判定成績が得られた。今後は,データベース準拠判定法と個人内判定法を融合させた統計的判定法の開発が期待される。
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  • 平 伸二
    27 巻 (2009) 1 号 p. 57-70
    公開日: 2010/12/28
    ジャーナル フリー
    本稿は,脳機能の指標として記録される,事象関連電位(ERP)と機能的核磁気共鳴画像(fMRI)によるconcealed information test(CIT)に関する最近の研究を主に論述した。ERPによるCIT研究によると,犯罪捜査への実務応用に最も有望な指標は,被験者の課題に関連し,まれで有意味な事象に対して生起するP300である。しかしながら,ERPによるCITに対するカウンタメジャーへの対抗策と個別判定の基準が,犯罪捜査に応用する前に確立されなければならない。fMRI研究のほとんどは,被験者が本当のことを言うより,嘘をつくときに前頭前野の大きな賦活を示している。しかしながら,これらの研究は,2つの目的に分かれており,1つ目が嘘に伴う機能的な神経解剖学と認知処理への関心,2つ目がCITをさらに洗練させることに向けられている。今後,CIT手続きに基づく研究が,犯罪捜査のために必要であろう。
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