生理心理学と精神生理学
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8 巻 , 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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  • 岩永 誠
    8 巻 (1990) 1 号 p. 1-7
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    本研究は, 嫌悪刺激の反復暴露にともなう不安反応の変化と抑制作用との関係について検討することを目的とした.被験者はByrneのRSスケールを用いて分類し, sensitizer (S) を6名, represser (R) を6名用いた.実験試行は, 予期期間1分からなり, 嫌悪刺激である電撃を10mAの強さで, 1秒間与えた.電撃の到来は, 数字のカウソトダウンにより継時的に予告した.実験試行は数分間隔で10回反復した.不安の測度として心拍数を用いた.得られた結果は, 以下の通りであった. (1) 不安の時系列変化成分を因子分析により抽出した結果, 3因子が抽出できた. (2) 反復数が増えるにつれ, 不安表出のトレソド的な変化成分が減少し, 細かな変動成分に移行することがわかった. (3) 防衛機制の違いにより不安のみられ方が異なり, represserでは嫌悪刺激直前で不安の抑圧がみられた.
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  • 松田 俊, 平 伸二, 中田 美喜子, 柿木 昇治
    8 巻 (1990) 1 号 p. 9-18
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    本実験は, ERPを用いた虚偽検出の可能性を探るために計画された.13人の被験者が用いられた.被験者の名前と他者の名前が音刺激でS1として, 光刺激がS2として用いられた.被験者の課題は関連刺激に対する検出妨害である.ERPとCNVは分散分析された.P3bは被験者の名前に対して他者の名前よりも大きく, 一方, N400は他者の名前に大きかった・後期CNV電位は被験者の名前が関連刺激の時に減少した.被験者の名前に対するP3bと他者の名前に対するN400は, 標的刺激を検出するだけでなく, 被験者の名前も検出する.更に, P3bとN400を用いた被験者の名前の検出が可能であれば, 被験者に関与の大きい関連刺激の検出が可能である事が示唆された.加えて, 後期CNVも虚偽検出の指標として使用可能である.
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  • 投石 保広, 下河内 稔
    8 巻 (1990) 1 号 p. 19-30
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    2種類の音刺激 (1000Hz;80%, 1100H乙;20%) を提示して, 3条件下でERPを測定した.すなわち, それらの音刺激に対して選択的に反応させる2肢選択反応時間 (CRT) 課題, 音の違いを無視して同じ反応をさせる単純反応時間 (SRT) 課題, 本を読ませて音を無視させる (READ) 条件を被験者に与えた.
    READ条件ではNA成分は出現しなかったが, 他の2条件ではNAが出現したが, その振幅はCRT条件の場合の方がSRT条件よりも大きかった.一方, MMNは全条件で認められ, 振幅の差も条件間でみられなかった.さらに, N2bはNA同様, READ条件ではみられず,CRTとSRTの両条件で出現したが, 両条件問で振幅差はなかった.これらの条件による差と, 出現潜時の違いから, これら3成分はそれぞれ異なった心理過程に対応していると考えることができた.
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  • 津田 兼六, 鈴木 直人
    8 巻 (1990) 1 号 p. 31-37
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    主観的興味が瞬目率と自発性体動に及ぼす影響を検討するため, 主観的興味の程度の異なる2つの条件下で, 30名の大学生男女にVTR刺激を提示した.実験セッションに入る前に, 各被験者には8分間の実験刺激を代表する12場面の短い見本刺激が提示され, 各刺激に対する興味の程度, おもしろさ, 好み, について評定が求められた.各被験者の評定結果に基づいて, 最も興味の高いものと最も低いものを選出し, この2種の刺激を用いて, 高興味条件あるいは低興味条件を施行した.その結果, 高興味条件における瞬目率と体動は, 低興味条件よりも有意に低減することがわかった.これらの結果は, 見本評定法を用いて興味条件を統制することによって, 主観的興味と瞬目率の間により明確な関係がみられることを示している.
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  • 片山 順一, 八木 昭宏
    8 巻 (1990) 1 号 p. 39-45
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, ERPを用いて意味処理が要求されない課題の遂行時にも意味処理がなされているかどうかを検討する事である.12名の被験者が700ms毎にCRT上に呈示される単語を見て, 表記手がかりによって決定される低頻度標的を検出中のERPを記録した.3課題を行わせ, 6リストからなる各課題ではひらがな, カタカナ, 漢字のうちの2つの表記を用いた.1リスト80刺激とし80%をある表記で, 20%を別の表記 (標的) で呈示した.加えて, 被験者には知らせなかったが, 各リストは意味逸脱語を含んでいた.刺激は動物, 植物, 身体部位のいずれかに属しており, 80%はある意味カテゴリに20%は別のカテゴリに属していた.意味逸脱語は高頻度カテゴリ語よりも大きなN400を惹起した.この事から, 課題の遂行には意味処理は必要ないにも関わらず, 何らかの意味処理が行われていた事が示された.
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  • 福田 恭介, 山田 冨美雄, 田多 英興
    8 巻 (1990) 1 号 p. 47-54
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    自発性瞬目の最近の研究について, 新しい分離試行パラダイムに基づいて論評を行った.分離試行パラダイムとは, 長い時間における瞬目数の多少という瞬目率を問題にするのではなく, いつ瞬目が生じるのかということを問題にする新しいパラダイムである.このパラダイムに基づいた研究によって, 瞬目と認知過程の間に緊密な関係があることが明らかにされた.すなわち, (1) 課題要求, 注意集中といった認知処理の途中に瞬目は抑制され, (2) 処理が終了すると瞬目は多発することがわかった.このことから, 分離試行パラダイムの抱えている研究の今後の発展性が指摘された.
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