日本看護研究学会雑誌
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3 巻, 2 号
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  • 藤本 洋子, 藤井 愛子, 竹内 洋子, 内輪 進一
    1980 年 3 巻 2 号 p. 2_5-2_21
    発行日: 1980/06/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
      院内感染の予防対策の基礎的研究の一端として,新生児室における沐浴槽内壁,排水口,沐浴終了液,新生児糞便,看護婦の手指および空中落下菌の細菌学的検索を行った。また併せて,沐浴槽汚染細菌に対する消毒法についての実験を行い,次の結論を得た。
    1.排水洗浄後の沐浴槽内壁から沐浴終了液よりはるかに髙率に,緑膿菌,黄色ブドウ球菌,グラム陽性球菌およびグラム陰性桿菌が検出された。これらのことから,新生児への細菌汚染は沐浴槽を介し,次に沐浴をする新生児へ移行する可能性が考えられた。そこで,これを防止するために一児毎に沐浴槽の消毒を行う必要がある。
    2.以上の方法として,殺菌効果の確実性,経済面などから熱湯消毒法が最適と思われた。<br>3.新生児を扱う看護婦の手指および沐浴槽洗浄用スポンジ,ブラシについても一児毎の消毒が必要であると思われた。
  • 野島 良子, 井上 智子
    1980 年 3 巻 2 号 p. 2_22-2_32
    発行日: 1980/06/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
      乳癌はわが国女性の死亡率の中では第5位(5.9/100.000..1976年)を占めるにすきず,欧米諸国のそれに比べて低い。しかしながら,1950年以降子宮癌による死亡率が漸減しているのに比べ,乳癌によるそれは漸増している。
      Torrie(1971)が乳房切断術を“the emotional operation”と呼んでいるように,さまざまな外科的手術のなかでも,それは患者本人にとって最もむごい手術のひとつであろうと思われる。乳房切断術を受ける女性は,(1)病気の本態に起因する死への恐怖,(2)「かたわ者」になった思いに直面して苦悩することが知られているが(Harrel 1972, Roberts 1975),2つの文献総覧(Polivy 1975, Asken 1975)も共にそれを確認している。Quint(1973)やギャラップ調査は乳房切断術を受けた女性は,術後「女らしさ」の喪失感に悩むという事実を指摘している。これは乳房が単なる乳汁分泌器官にとどまらず,母親らしさや女らしさのシンボル(Renneker and Kutler 1952, Bard and Sutherland 1955),美,スタイル,ファッションのシンボル(Dietz 1973)としての意味を有しているからであろうと思われる。
      本研究においてわれわれは,乳房切断術を受けた女性の身体像の変容について知るための基礎研究として,健康な若い女性が乳房に対して抱いているイメージを,Osgood's Semdntic Differential Techniqueによって測定した。
  • 阿部 テル子, 熊谷 裕子, 五十嵐 千賀子, 西村 尚子, 木村 紀美, 今 充
    1980 年 3 巻 2 号 p. 2_33-2_37
    発行日: 1980/06/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
  • 特に境界域血圧について
    加賀 淑子, 田丸 志づえ, 渡辺 行栄, 山口 恵美子, 松岡 淳夫
    1980 年 3 巻 2 号 p. 2_38-2_54
    発行日: 1980/06/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
      近年,吾が国,死因の第1位を占める脳血管障害の,重要なRisk Factorとされる,高血圧の発見,とその発生予防は,成人の健康管理において極めて重要な問題である。
      現在,成人病検診において行なわれている血圧検診は,高血圧症の発見と,その医療管理,生活指導,に重点がおかれている。
      吾々の研究は,境界域血圧,に注目し,市原市における,51年度成人病検診の成績の再検討と,境界域血圧者の追跡によって,境界域血圧群は高血圧予備群であり,この管理が必要であることを明らかにした。
      即ち,高血圧への移行を予防するための生活指導,食事指導,と共に,肥満,家族歴,生活環境等を背景として,頻回の血圧測定により追跡し,高血圧への移行を早期に発見し,速やかに,医療Careに移す活動は,保健婦が主体となって行う,血圧管理活動であることを強調した。
  • 山口 桂子, 田代 順子, 小池 とし子, 倉持 トモ
    1980 年 3 巻 2 号 p. 2_55-2_62
    発行日: 1980/06/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
  • ――看護過程の分析を試みて――
    正村 啓子
    1980 年 3 巻 2 号 p. 2_63-2_71
    発行日: 1980/06/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
  • 木町 節子, 西村 千代子
    1980 年 3 巻 2 号 p. 2_72-2_83
    発行日: 1980/06/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
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