日本看護研究学会雑誌
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6 巻, 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • :看護における 「技術」 の概念をとおして:(そのIII) 「看護関係の生成過程・モデル」 の構成と 「技術」 の定義
    野島 良子
    1983 年 6 巻 3 号 p. 3_9-3_19
    発行日: 1983/07/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
  • 江戸 由子, 土屋 尚義
    1983 年 6 巻 3 号 p. 3_20-3_28
    発行日: 1983/07/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
    The intensive care is necessary for the pregnancy of cardiac patients, so we studied the early indicatory signs about their nursing care. 17 pregnant cases of 15 patients (before pregnancy, their cardiac functions were NYHA I in 15 cases, II in 2 cases) were divided into three groups according to their cardiac status in the course of pregnancy as follows: Cardian failure, Intermediate (with some disorders, but not resulted cardiac failure) and Normal. The course of these three groups were compared with those statistically analyzed of our 212 healthy pregnant women.
    In the Cardiac failure, various disorders appeared in the earlier stage and were multiple, and lasted more continuous. Abnormal increase of body weight, atypical increase of mean blood pressure, and atypical decrease of pulse pressure were prospective early signs for succeeding cardiac failure. These signs are valuable light informations for nursing care.
  • 菅 ひとみ, 桑名 貴
    1983 年 6 巻 3 号 p. 3_29-3_34
    発行日: 1983/07/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
     煙草の煙抽出液(CS)とニコチン水溶液(NI)をニワトリ胚(Stage11-13)に与え,Stage18-26に達した時,それら各Stageの胚を調べ,CSやNIが始原生殖細胞(PGCs)の移動にどのような影響を及ぼすかを検索した。胚はロスマン液で固定後,連続切片とし,PAS染色を施して,光学顕微鏡下で観察した。PGCsはPAS陽性の大型の細胞としてよく識別でき,それを利用して,PGCsの分布の広がりや数を調べた。本実験の結果は以下の通りである。
     ① NIとCSは,PGCsの移住を遅延させる傾向があった。
     ② CS処置を行った胚では,PGCsが,正規の移住ルートから外れているものがかなりの率で認められた。
     ➂ CS,NI群でも対照群でも,PGCsの胚の頭尾方向の分布の広がりは,ほとんど変わりはなかった。
     ④ CS,NI群に現われた胚の外形異常は,対照群に比して有意の差を示さなかった。
  • 斉藤 光市, 十束 支朗
    1983 年 6 巻 3 号 p. 3_35-3_41
    発行日: 1983/07/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
     これまで,足の裏の面積を計測する研究は少い。著者らは,土ふまずと接地足底面積を比較し(土ふまず比の算出),扁平足の数量的な研究を行なった。対象は,山形県南陽市立漆山小学校6年生男女合計24名であり,足底の面積計測には,コントロン社(英国)製作による画像解析装置MOP/DIGIPLANを使用した。次のような結果が得られた。
     ① 左・右の足の土ふまず面積を比べると,左足の土ふまず面積は,右側より大である。
     ② 土ふまず比は,扁平足と判定された児童ではパーセント値は低く,土ふまずが明瞭にできている児童では高い値を示している。
     ➂ Hラインを越えた土ふまずの部分の面積は,いずれも左右差がある。
     ④ 接地足底面積については,左・右差はなく,ほぼ一致した値を示している。
  • 倉持 亨子
    1983 年 6 巻 3 号 p. 3_42-3_50
    発行日: 1983/07/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
     本校においてこれまで問題とされてきた寮生の精神面からくる身体的愁訴に関しては,今回の研究結果より,それらの症状が入寮による一過性のものであることがわかった。我々は,寮生という集団を問題にするよりも,むしろ,性格や行動特性そして発達段階や性差を充分に考慮したうえで,不適応に陥る危険のある者について,個人的なアプローチを行なわなければならないと考え,保健室での生徒への援助方法について,若干の示唆を得たので報告する。
  • -家兎耳翼加圧による組織学的変化より-
    川口 孝泰, 武田 敏, 松岡 淳夫
    1983 年 6 巻 3 号 p. 3_51-3_62
    発行日: 1983/07/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
     長期臥床患者の看護ケアーにおいて,褥瘡予防は最も重要な課題の一つである。褥瘡は皮膚の長時間圧迫により起こると言われ,その予防には,体位変換の検討が必要とされる。現在体位変換は,2時間おきに行なうべきであると報告されているが,それは科学的実験に基づくものではなく,単に臨床経験に基づくものであると考えられる。そこで体位変換時間の基礎的検討を,家兎耳翼を用いて次の3種の実験をもって行った。
     ⅰ) 人体の体圧分布
     ⅱ) 人体の高圧部位及び家兎耳翼での皮膚阻血の検索
     ⅲ) 家兎耳翼における圧迫による組織障害
     人体の体圧分布での加圧の中心は,褥瘡好発部位に一致して見られた。加圧の中心での皮膚脈流は約100~150g/cm2(70~110mmHg)で消失した。又家兎耳翼での皮膚脈流は,約70g/cm2(50mmHg)で消失した。家兎耳翼での45~50mmHg,4時間及び65~70mmHg,2時間~4時間において明らかな顕微鏡的変化が見られた。又1時間開放においてもその修復所見は見られなかった。
  • 井上 弘子, 土屋 尚義, 金井 和子, 吉田 伸子, 中島 紀惠子
    1983 年 6 巻 3 号 p. 3_63-3_72
    発行日: 1983/07/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
     人口の高齢化に伴い,老人医療に対する関心やニードの高まっている我国における「呆け老人」に関する研究の推移を,公表された文献から年次的に検討し,ケアの観点を整理した。調査の対象は1976年から1982年に発表された医学看護分野における「呆け老人」を主題としたケア的視点の文献103件で年代別,形式別,内容別に分類し,量的,質的角度から分析を加えた。その結果は以下の如くである。
    1. 呆け老人に関する文献はここ1,2年急速に増加し,特に看護者の学会発表が活発になった。2. 老人看護の中で「呆け」は包括的概念として定着しつつある。3. 呆け老人に関する研究は看護分野ではまだ創設期である。4. 研究形式は事例研究が多いが,調査研究もふえている。5. 呆け老人に関しては在宅ケア,実態調査の文献がふえてきた。6. 呆け老人ケアは人間愛にもとづく基本的老人観を基盤とし,身体的心理的ケア,家族へのケアが重要な観点となっている。
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