空気容積脈波法(APG)測定での問穎点として,起立時静脈容精変動(ノイズ)と立位時の下肢虚脱困難があげられる。この解決のために起立ベッドを利用した測定(起立ベッド法)(健常5肢)及び容積変動が起きない方法(Y払)と従来から用いられているNicolaidesらの方法(N法)との比較検討(健常5肢)。当教室で採用している片足立ち法(K法)とN法との再現性の比較(健常14肢)。K法における止常肢(N)(38肢),一次性下肢静脈疱肢(V)(62肢),深部静脈血栓症肢(D)(24肢)の比較検討を行った。
起立ベッド法ではノイズは生じず,N法と良好な相関を示した。Y法とN払との比較からノイズは許容範囲と判断した。再現性の検討ではK法はN法より再現性が良く,N,V,Dの比較では,各疾患の病態を良く反映していた。K法によるAPGを用いた静脈機能評価は病態を良く反映しており,N法より再現性に優れ有用である。