日本血栓止血学会誌
Online ISSN : 1880-8808
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18 巻, 2 号
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総 説
トピックス
総 説
原 著
  • 高 明志, 鈴木 隆史, 篠澤 圭子, 稲葉 浩, 辻川 昭仁, 天野 景裕, 新井 盛大, 福武 勝幸
    2007 年 18 巻 2 号 p. 166-174
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/05/30
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    我々は先に血友病B患者20例の凝固第IX因子(FIX)遺伝子を解析し,18種類の点変異を報告した(血栓止血誌15 : 107-113, 2004).その中で未報告のA28P,Q50KとL300Pと,新たに検出したP193Lの計4種類の組換え変異体を作成し,これらが血友病Bを引き起こす原因であることを,発現実験を用いて確認した.変異FIX遺伝子プラスミドをHEK293細胞にトランスフェクション後の培養上清のFIX活性と抗原量は,野生型100%に対して,A28Pが12%と58%,Q50Kが4%と77%,P193Lが1%と4%,L300Pが<1%と5%,であった.細胞溶解液の抗原量は同様に,A28Pが79%,Q50Kが67%,P193Lが92%で細胞内合成を認めたが,L300Pは20%と他と比較し減少していた.4種類の未報告変異は,実験結果と各々の血漿表現型とほぼ一致しており,病因変異と同定した.
Daiichi Symposium for Thrombosis Update
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