背景:血友病患者の身体活動の阻害要因を理解することは,身体活動の活性化による長期的な生活の質の向上を図る上で鍵となるが,患者報告アウトカムで阻害要因を評価しうる言語検証済みの日本語の質問票は存在しない.
目的:Barriers to Being Active Quiz(BBAQ-21)の英語版原文から日本語版を作成し,日本人血友病患者における言語的妥当性を検証する.
方法/結果:独立した2つの順翻訳を基に1つの順翻訳を作成した.順翻訳から逆翻訳を作成し,英語版原文との文章表現的同義性を確認した.血友病患者を対象に認知インタビューを行い,順翻訳の言語的妥当性を検証して修正すべき点を特定し,BBAQ-21日本語版を最終化した.
結論:BBAQ-21日本語版を作成し,言語的妥当性を確認した.BBAQ-21を利用することで,日本人血友病患者の身体活動の阻害要因を評価することが可能となった.
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