日本血栓止血学会誌
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15 巻, 2 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
総 説
  • 船橋 徹
    2004 年15 巻2 号 p. 75-83
    発行日: 2004年
    公開日: 2007/09/05
    ジャーナル フリー
  • 小林 浩
    2004 年15 巻2 号 p. 84-93
    発行日: 2004年
    公開日: 2007/09/05
    ジャーナル フリー
  • ―そのとき凝固カスケードは動き始める― ~前編~
    水口 純, 副島 見事, 岩永 貞昭
    2004 年15 巻2 号 p. 94-106
    発行日: 2004年
    公開日: 2007/09/05
    ジャーナル フリー
    凝固カスケードを構成する一群のビタミンK依存性セリンプロテアーゼのVII因子やIX因子,X因子,プロテインCは,互いに似た3次元立体構造を示すが,その基質特異性や触媒活性はそれぞれ特有である.近年,これらの因子について,従来の分子異常の報告に加え,3次構造の解析,遺伝子欠損マウスや,ヒト以外の各種動物でのアミノ酸配列の報告,活性を増減させた改変体の作出などの研究が急速に進んだ.
    その結果,これらの因子の構造と機能に関する新たな知見が質・量ともに増し,巨視的には似た構造である各因子の,どの領域がそれぞれの特徴を担っているかが解明されつつある.中でもVII因子は,組織因子とともに外因系凝固カスケードの開始点に位置し,その特性として,単に特異的切断を受けただけでは触媒活性はほとんど無く,組織因子と結合して初めて生理学的な活性を発現するというユニークさを持つ.これは生体にとって有害である無秩序な血液凝固を防ぐために,自然が紡ぎ出した巧妙なメカニズムと言えよう.では,この精妙な機構を司るのはVII因子のどの領域であり,他の因子と比較してどの様な差があるのであろうか? 本稿(前編+後編)では,特にVII因子の3次構造を中心としたここ数年の知見に,我われのデータもまじえつつ解説したい(VIIの最近の代表的な総説を文献リストの最初に示す1)-6).また,文献は後編にまとめて記載する.).
原 著
  • 佐々木 昭仁, 永泉 圭子, 稲葉 浩, 鈴木 隆史, 新井 盛夫, 福武 勝幸
    2004 年15 巻2 号 p. 107-113
    発行日: 2004年
    公開日: 2007/09/05
    ジャーナル フリー
    血友病BはX連鎖性劣性遺伝形式を呈し,血液凝固第IX因子の質的・量的異常によって引き起こされる出血性疾患である.我々は20家系の日本人血友病B患者よりDNAを抽出し,第IX因子遺伝子(F9)解析を行った.PCRにより全エクソンおよびイントロン境界領域を増幅し,ダイレクトシークエンスにより塩基配列を決定した.20名から18種類の点変異(ミスセンス変異11種類,ナンセンス変異4種類,スプライスサイト変異3種類)を検出した.挿入や欠失変異は認められなかった.エクソン2のAla28 → Pro,エクソン4のGln50 → Lys,エクソン8のLeu300 → Pro,イントロン7のドナースプライス部位でのa → c変異の4例は未報告変異であった.F9の国際的な変異データベースには,現在までに896種類の遺伝子異常が登録されている.本研究から血友病Bの病因遺伝子異常はさらに多様性を有することが示唆された.
トピックス
肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドライン
Daiichi Symposium for Thrombosis Update「本邦における血管障害に関する大規模臨床研究」
血栓止血学のマイルストーン
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