日本血栓止血学会誌
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16 巻 , 2 号
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総 説
特集「先天性血小板機能異常症」
原 著
  • 嶋澤 雅光, 三宅 由季, 山口 高史, 横田 耕一, 洲加本 孝幸, 原 英彰
    2005 年 16 巻 2 号 p. 212-221
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/02/27
    ジャーナル フリー
    ラウリン酸誘発モルモット末梢動脈閉塞モデルに対するpamicogrel (KBT-3022) の治療効果を検討する目的で,ラウリン酸ナトリウムの大腿動脈内投与後の皮膚潰瘍の進展及び大腿部皮膚温度の低下に対する作用を検討し,ticlopidine, acetylsalicylic acid (ASA) および cilostazol の作用と比較した.Pamicogrel (0.1, 0.3 および 1 mg/kg, p.o.) はラウリン酸ナトリウム動脈内投与 1 時間後より1日1回 2 週間経口投与することにより溶媒投与群と比較して用量依存的に処置側後肢の皮膚潰瘍の進展を抑制した.また,ラウリン酸ナトリウム投与 1 および 3 日後の処置側大腿部皮膚温の低下をpamicogrelは 1 mg/kg 投与群において有意に抑制した.Ticlopidine (100 および 300 mg/kg, p.o.) も同様に溶媒投与群と比較して用量依存的に皮膚潰瘍の進展を抑制した.一方,ticlopidine はラウリン酸ナトリウム投与 1 日後に 100 mg/kg の用量において大腿部皮膚温の低下を有意に抑制したが,3 日後および 300 mg/kg の用量においては明らかな作用を示さなかった.ASA は皮膚潰瘍の進展を 10 mg/kg においてラウリン酸ナトリウム投与 3 日後に,30 mg/kg において 3, 7 および 10 日後に溶媒投与群と比較して有意に増悪させたが,100 mg/kg の用量では明らかな作用を示さなかった.大腿部皮膚温は ASA 30 mg/kg の 3 日後のみ有意に低下を増強させた.Cilostazol (10 および 30 mg/kg, p.o.) は今回検討した用量において皮膚潰瘍および大腿部皮膚温に対して溶媒投与群と比較して明らかな作用を示さなかった.
    以上の結果から,pamicogrelはラウリン酸誘発モルモット末梢動脈閉塞モデルにおいて著明な治療効果を示すことが明らかとなった.
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