熱帯農業
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18 巻, 2 号
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  • II. 出穂日と生育日数
    片山 忠夫
    1975 年 18 巻 2 号 p. 67-73
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    栽培稲 (Oryza sativa L.) の分類と品種相互関係を調査する目的で, シッキム産14系統indicajaponica各1系統, 計16系統を用いてダイアレルクロス (240組合せ) を行なった.調査した諸形質のうち, 本報では出穂日と生育日数について報告した.概要は次の通りである.
    1) 親の生育日数は99日から167日に亘り, F1雑種のそれは99日から170日に亘った.系統組合せによる変異巾は非常に広かった.
    2) 正逆交雑の間には, すべての親系統について正の相関が認められ, 生育日数に関する細胞質の影響は少ない事が確認された.
    3) 雑種において生育日数の大きな変異巾が認められた事などから判断して, 稲の品種の文化はかなり広範囲に亘るものと思われる.
    4) 生育日数に関して, 出穂日の早まる方と遅くれる両方向にヘテロシスを起こす優性遺伝子の存在が推定される.
  • 第1報 東部ジャワで行なった栽植密度試験について
    広瀬 昌平, ブシドウ B.H.
    1975 年 18 巻 2 号 p. 74-81
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 第4報 Duboisia myoporoidesの生長およびアルカロイド含量におよぼすジベレリンの影響
    池永 敏彦, 西田 美知子, 大橋 裕
    1975 年 18 巻 2 号 p. 82-86
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    Duboisia myoporides R.BR.の生長とアルカロイドにおよぼすジベレリン処理の影響について実験した.
    1) 生長および形態的側面にはほとんど効果が認められなかった.
    2) 葉中の総アルカロイド含有率は総アルカロイド中のScopolamine含有率と逆相関関係を示し, 総アルカロイド含有率は10ppm処理区で最高, Scopolamine含有率は最低であった.
    3) 葉中のHyoscyamineは10ppm処理区にのみ明瞭に認あられただけであった.
    4) 茎中の総アルカロイドとScopolamineの含有率は葉中の傾向とほとんど同じであった.
    5) 茎中の総アルカロイド中のHyoscyamine含有率は葉より高く, どの処理区にも認められ, その率はScopolamineの含有率と同程度であった.
    6) 根中の総アルカロイド含有率は葉中のそれよりやや低く, 茎中より高い傾向を示したが, 濃度によるちがいは葉・茎中ほど明確でなかった.
    7) 根中のScopolamineとHyoscyamineの含有率はジベレリン濃度が高くなるにしたがいわずかに増加する傾向を示した.
  • 第1報 刈り取り時の草高および刈り取り高さを変えた場合の出穂特性と収量との関係
    猪ノ坂 正之, 伊藤 浩司, 沼口 寛次, 荒谷 光義, 前田 金次郎
    1975 年 18 巻 2 号 p. 87-92
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    暖地型牧草の生育特性の一端を明らかにし, 栽培技術確立のための基礎的資料を得る目的で, Guinea grass (Panicum maximum Jacq.) , Coloured guinea grass (P.coloratum L.) およびMakarikari grass (P.coloratum L.) を圃場栽培し, 草高90cm, 刈り取り高さ20cmおよび10cm, ならびに草高40cm, 刈り取り高さ10cmの3種の刈り取り区を設け, 草丈, 出穂特性, 茎数および乾物収量の変化を調べた.
    得られた結果の概要は以下のとおりである.
    1.出穂経過からみて, 供試したGuinea grassは晩生的, Makarikari grassは早生的, Coloured guinea grassは中間的な草種と推察される.3草種とも茎数は生育にともない増加し, 乾物収量および草丈の伸長速度は夏に大きく, 秋に低下するが, この低下は晩生的な草種では秋の出穂茎率が高いことにより少ない.
    2.3草種とも, 刈り取り処理が強いほど, 夏期の生殖生長的傾向が抑制され, 秋の出穂が促進される.刈り取り処理のこの影響は晩生的な草種ほど顕著である.
    3.刈り取り処理による茎数の差は気温低下にともない大きくなり, 秋の茎数増加は、晩生的な草種ほど出穂茎率の増大と逆の関係が強いが.早生的な草種では, 低草高・低刈りにより, 秋の茎数増加が促進される.
    3.各時期の乾物収量は.夏には出穂茎率との関連が深く, 秋には早生的な草種ほど茎数との関連が深い.刈り取り処理が強いほど, 夏期の収量が少なくなり, 従って年間収量も少ない.
    5. 以上のことから, 各草種の収量を高めるためには, 環境条件および各草種の特性に応じた利用方法が必要である.
  • 第2報 出穂特性を異にする草種の収量におよぼす施肥の影響
    猪ノ坂 正之, 伊藤 浩司, 沼口 寛次, 東 征也
    1975 年 18 巻 2 号 p. 93-98
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    パニカム属の3草種について出穂の特性と関連して, Nの全施用量を同じくし, 施肥時期により追肥量を変えた場合の収量の変化を知る目的で実験を行なった.得られた結果は次の通りである.
    1. 出穂開始の早晩およびその後の出穂茎数の増加の傾向から, 本実験に用いたMakarikari grass (Panicum coloratum L.) は早生, Guinea grass (Panicum maximum Jacq.) は晩生, Coloured guinea grass (Panicum coloratum L.) は両者の中間と考えられる.
    2. 各草種とも無刈りの場合は初期の追肥量の多少がその後の出穂茎数の多少に影響する.
    3. 刈り取りした場合の総茎数は各草種とも第1回刈り取り後は多肥によって増加するが, 第2回および第3回刈り取り後は第1回追肥量の多少による影響が弱まり, 刈り取り毎の追肥量の多少による影響が現れる.また出穂茎数は草種の早・中・晩生と関連して, 早生のMは生育の初期に, 中生のCでは第2回追肥以降に, 晩生のGでは後期においても多肥によって出穂茎数が増加する.
    4. いずれの草種も刈り取り回次にともなって一茎重は小さくなり, 特に第3回刈り取り後は気温の低下も加わって軽くなる.多肥によってMおよびCでは初期に, Gでは後期に一茎重が重くなる.
    5. 3草種とも気温が高く, 生育旺盛な時期には多肥の効果が大きく総茎数の増加, 生殖生長茎の生育促進により収量増加が大となり, 年間収量の区間差はこの時期の収量差の影響が大きい.また, 早生とみなされる草種ほど出穂が早いので初期の多肥の効果が大きく, 出穂のおそい草種ほど旺盛に生育する時期がながいので, 多肥する時期がややおそくても効果が認められる.
  • 第VIII報 照度および温度がひま種子および油の品質に及ぼす影響
    上田 堯夫, 菅沼 浩敏, 西川 五郎
    1975 年 18 巻 2 号 p. 99-104
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 金杉 孝之助
    1975 年 18 巻 2 号 p. 105-106
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 江口 庸雄
    1975 年 18 巻 2 号 p. 107-114
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
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