熱帯農業
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25 巻, 1 号
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  • 宮崎 尚時, 川上 潤一郎
    1981 年25 巻1 号 p. 1-5
    発行日: 1981/03/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    リョクトウ類, すなわちリョクトウ (Vigna radiata (L.) Wilczek) , ケツルアズキ (V. mungo (L.) Hepper) , および近縁野生種 (V.radiata var.sublobata (Roxb.) Verdc.) の類縁関係を生理, 生化学的側面から検討した.
    1. リョクトウ類の胚軸に3種類のアントシアニンが存在することを見出し, それらを仮にアントシアニンI, II, IIIとした.このうち, アントシアニンIはリョクトウとケツルアズキに共通に存在したが, IIはリョクトウに, またIIIはケツルアズキにそれぞれ特異的であった.
    2. 子葉の生理的活性をTTC還元能で見たところ, リョクトウとケツルアズキでは活性に明瞭な差のあることが判った.
    3. アントシアニンの種類と子葉のTTC還元能において, 野生種スブロバータはそれぞれリョクトウとケツルアズキに対応する特性を持つ2つの系統群に類別された.
    4. これらの系統群は, 従来の形態的特性に基づく群別とも一致した.
    5. 以上の結果から, 栽培種であるリョクトウとケツルアズキに対応する2つの系統群が野生種内に存在することが確認され, それぞれリョクトウ型, ケツルアズキ型スプロバータとした.
    6. これらの系統群の分類学上の位置は未知であるが, 両群は, 栽培種であるリョクトウとケツルアズキの成立にそれぞれ密接に関連するものと考えられ, 今後, 種分類学的な究明が必要と思われる.
  • 花田 毅一
    1981 年25 巻1 号 p. 6-13
    発行日: 1981/03/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    ひまの側枝の生長に及ぼす摘芯, 遮光及びアンチオーキシンの影響を研究するため, 二つの実験を行った.第1実験は, プラストクロンインデックス (基準長30mm, 以下P.I.と略記) 約4.5の時期に摘芯を行ない, 併せて摘芯前遮光, 摘芯後遮光, 摘芯前後遮光の遮光処理を行った.第2実験においては, 遮光による弱光条件下で, 摘芯及びアンチオーキシン (TIBA) 処理の影響を観察した.
    摘芯は前報の結果と同様, 個体当り有効側枝数を減少せしめた.また, P.I.4の時期に摘芯した時, 第0節 (対生葉節) 以上の側芽が生長した.
    遮光によって側枝特に下位節側枝の生長が抑制され, また節位間の差異が顕著となった.
    摘芯後, すなわち側枝の生長期間中の遮光は摘芯前の遮光よりも側枝の生長に対する抑制が著しかった.この事実から, 側枝の生長開始前の光合成よりも生長期間中の光合成の方が側枝の生長に重要であろうと推測した.
    TIBA処理により, 上位節側枝の生長が抑制され, 一方下位節側枝の生長が促進された.しかし, 下位節側枝は有効側枝となるほどには生長しなかったため, 無摘芯区ではTIBAによって有効側枝数が減少した.このことから, 側枝の生長に不利な弱光条件下でTIBAによって側枝の生長を促進しようとする試みの生産上の効果は疑わしいと考えられる.
  • 西山 岩男, 佐竹 徹夫
    1981 年25 巻1 号 p. 14-19
    発行日: 1981/03/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • ―日本人移住者および胡椒を中心として―
    吉田 貞吉
    1981 年25 巻1 号 p. 20-30
    発行日: 1981/03/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 和明
    1981 年25 巻1 号 p. 31-38
    発行日: 1981/03/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
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