熱帯農業
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5 巻, 4 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 山本 狷吉
    1962 年 5 巻 4 号 p. 129-134
    発行日: 1962/07/15
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 西川 五郎
    1962 年 5 巻 4 号 p. 135-146
    発行日: 1962/07/15
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    ケナフは近年, 農業の依存度が高い低開発諸国において経済上重要な地位を占めるに至つた.麻袋はこれら諸国の農産物を市場に運ぶため, 欠くことのできない包装用品であるが, 労働力が豊富で繊維を安く調製できる国では, 栽培を奨励して必要な麻袋を自給することは, 採算上有利でありかつそれだけ麻袋の輸入を防いで外貨の節約に寄与することにもなる.
    この線に沿つて最も成功した国の一つはタイである.タイ国におけるケナフの生産は過去10力年間に急激に増加した.すなわち, 1951年の4, 400万封度から1960年には約22, 000万封度に達した.同国におけるケナフ栽培強花の目的は主要輸出農産物である米・玉蜀黍の包装に必要な麻袋の輸入を防ぐことであり, また同時に農家の収入を増すため, 因襲的な米作を改めて貿易作物―ケナフは玉蜀黍・キャサバ・砂糖・ヒマ子および落花生と共に政府の奨励品である―を取入れ経営の多様化を計ることである.
    タイ国のケナフ増産は急速に達成せられたため, 織布工場の能力がこれに伴わず, 1960年度にはケナフ総生産量22, 000万封度のうちわずかに2, 400万封度を消化して560万袋を製造したが, 全国の必要総数2, 700万袋から見ればわずかに一小部分を自給したに過ぎない.したがつて生産されたケナフ繊維のほとんど大部分は輸出に振向けられることになつた.1959年度の黄麻の世界的凶作に加うるに, 主要生産国である印度およびパキスタンにおいて1960年度もまた不作であり, かつ収穫遅延を招いたため, 1960年度の世界黄麻市場は非常な供給不足に陥つた.その間タイの繊維輸出量―特にケナフ―は1959年の8, 220万封度から13, 620万封度に飛躍し, 1961年度の前半期6ヵ月間には遂に16, 626万封度を記録した.しかし1961年度の世界黄麻生産予想量は最高水準に達するものと見込まれているので勢い市価の下落は免れず, タイ国のケナフ輸出の利益もまた減少するであろうことは疑いない.
  • 山口 〓夫
    1962 年 5 巻 4 号 p. 147-156
    発行日: 1962/07/15
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    サポディラ樹 (sapodilla tree) から採収したチクルはチューインガムの材料として, すでに百年の長きにわたつて主にメキシコおよびガテマラから輸出しており, 数量は小さいながらも貿易界に安定した地位を占めている.最近諸々の国でもガムの使用が広がりつつあるが, 最大の市場はアメリカで世界総生産高の95%を消費している.ガムは砂糖60%, 玉蜀黍シロップ20%とゴム基質20%より成り, この基質20%の中, 約半分をチクルで占め残りは他の天然ゴムからできているが, 最近は合成ゴムおよび樹脂類も広く使われるようになつた.しかし一般の意向としてはチクルの入つているガムが良質でしかもその分量は多いほど良く, 代用品入りは品質が劣るといわれている.このような消費者の嗜好を反映してアメリカのガム製造業者はできるだけ多量のチクルの輸入に努めている.
    戦前アメリカの原料輸入量は年間1, 000万封度, ガム消費量は1人当たり100本の線を上下していた.しかるに戦時中, 急激な消費の増加をきたしたが当時はチクルおよび代用天然ゴム類の輸入は非常に困難を窮めた.最近5力年間のアメリカのチクル輸入量は年平均590万封度であるが, ペルーおよびブラジルからのleche caspi, インドネシア・シンガポールおよびマラヤからのjelutong, 主としてブラジルからのgutta balataを含むガム用天然ゴム類その他樹脂類を合算したガム原料輸入量は年間1.300―1, 400万封度である.ガム製品の一部分は輸出され, しかもその輸出量は年々増加して1957年の約700万封度から1960年には, 1, 100万封度を越えるに至つた.主な仕向け先はカナダ・メキシコおよびイタリヤで近年その他の国々へも遂次輸出されるようになつた.
  • 佐藤 庚
    1962 年 5 巻 4 号 p. 157-161
    発行日: 1962/07/15
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 石丸 治澄
    1962 年 5 巻 4 号 p. 162-170
    発行日: 1962/07/15
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 張 玉鑽
    1962 年 5 巻 4 号 p. 171-176
    発行日: 1962/07/15
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    1.ポットの甘蔗吸水量と土面蒸発量から組立てた, 甘蔗灌漑用水量算出値は, 畑地の実測値に比較して大きいことを1作の灌漑回数の計算値から指摘した.
    2.各々の算出式を畑地に適用するために, 筆者は校正値を試案し, 玉井氏法あるいは孫氏法を使用するには, それぞれに0.6071と0.4857を見積もつて, 校正し求めれば実際畑地に適用出来る灌漑用水量が得られると考えられる.
    3.その校正値により甘蔗畑地灌漑用水量における有効雨量を求めるには, 全雨量に対し, 玉井氏法では, 0.5482, 孫氏法では0.5774と見積つて計算すれば合理的な人工補充灌漑水量が得られることがわかつた.
  • 西山 喜一, 金木 良三
    1962 年 5 巻 4 号 p. 177-182
    発行日: 1962/07/15
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 1962 年 5 巻 4 号 p. 185a
    発行日: 1962年
    公開日: 2010/03/19
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  • 1962 年 5 巻 4 号 p. 185b
    発行日: 1962年
    公開日: 2010/03/19
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  • 1962 年 5 巻 4 号 p. 185c
    発行日: 1962年
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
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