熱帯農業
Online ISSN : 2185-0259
Print ISSN : 0021-5260
ISSN-L : 0021-5260
12 巻, 3-4 号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
  • 稲留 帯刀, 林 満
    1969 年 12 巻 3-4 号 p. 113-116
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2010/12/08
    ジャーナル フリー
    甘蔗の生長部位と側芽の生長促進物質と生長抑制物質の変化をアベナ伸長テストによって測定した.
    1) 生長点部位の生長物質は6月中旬より12月中旬まで測定した.生育初期には生長促進物質のみ認められたが, 生育後期には生長抑制物質が現われ, 生育の進行にしたがって生長促進物質は減少し, 生長抑制物質は増加した.9月中旬には生長促進物質量と生長抑制物質量はほゞ等量となり, その後これらの関係は逆転し, 生育後期には生長抑制物質のみ認められた.
    2) 側芽の生長物質は8月中旬より12月中旬まで測定した.全期を通じ, 上部側芽には生長促進物質量が多く, 中部・下部側芽には少量含まれていた.生長抑制物質は生長促進物質と逆の関係にあり, 上部側芽には8月中旬には生長抑制物質は認められなかった.
    3) この測定で2つの生長抑制物質が認められた.1つは全期を通じ大きく作用しているRf値0.9-1.0の生長抑制物質であり, 他の1つは生育後期にRf値0.3~0.5に認められる物質である.
  • III. 蓮華池および2・3の地域における茶樹について
    橋本 実
    1969 年 12 巻 3-4 号 p. 117-121
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    1.1968年2月から3月にかけて, 台湾中部の蓮華池, 水社大山および南部の六亀などの地域に生育するタイワンヤマチャについて植物形態学的調査をおこなつた.
    2.木の性状は蓮華池に生育するチャは枝が粗に分岐し, 喬木性を呈し, 最大樹高12mを測定した.水社大山および六亀のチャは枝がやや密に分岐し, 潅木性を呈していた.
    3.葉の特徴はどの地域のチャもほとんど差異が認められず, 側脈数は8対を測定した.なお新芽ないし幼葉の観察において, 蓮華池に分布する個体 (株) はいずれもアントキアンを含み, その他の地域では種々雑多であった.
    4.花器について, 蓮華池のチャは開花状態を観察することができなかったが, 開花を終えたものについての観察では子房, 花柱ともに差異を認めなかった.
    5.蓮華池に生育するチャは冬芽を被うりん片の長さが最長4cmを測定し, その特徴はヤブツバキやサザンカと類似していた.また果実について果皮の表面がいぼ状を呈していた.これらの観察はこれまでのチャの種および変種と比較して, 著しく異なった特徴を示していた.
    6.台湾におけるタイワンヤマチャについて, 丘陵地帯に生育するチャには2系統があり, 山岳地帯に生育する系統とあわせて, 3系統の存在が明らかとなった.なお蓮華池のタイワンヤマチャはチャCamellia sinensisの変種なのか, あるいは全く別の種であるのかは今後の調査にまたなければたらない.
  • 第5報根系の発育におよぼす地下水位の影響
    高橋 登美雄, 西山 喜一
    1969 年 12 巻 3-4 号 p. 122-125
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2010/12/08
    ジャーナル フリー
  • 長戸 公
    1969 年 12 巻 3-4 号 p. 126-133
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 岩田 喜雄
    1969 年 12 巻 3-4 号 p. 133-136
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 志村 喬
    1969 年 12 巻 3-4 号 p. 136-148
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 第1報モザイック罹病甘蔗の耐寒性にろいて
    山崎 守正, 早道 良宏
    1969 年 12 巻 3-4 号 p. 149-152
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    1.モザイック罹病苗と健全苗につき, 葉身を切り取りそのKCIO3の抗毒性を比較した結果, 既報の結果と同じくモザイック罹病苗の葉は健全苗のそれより, 抗毒性の強い事が判った.
    2.前述の通りKCIO3に対する抗毒性の明かなモザイック罹病苗と健全苗を材料として, これを同時に低温 (-1℃並に-3℃) に一定時間放置してからのへ植物体に現われる害徴から耐寒性を比較したところ, 常に前者が後者に比べ強い事を確認した.
    3.前項の原因につき若干の生理的考察を試み, 併せて, 罹病苗は健全苗に比べ耐寒性は強いとは云え, しばしば寒害に襲われる冷凉地区での蔗作において, 積極的に罹病苗を栽植するのは, 本罹病苗が他に蔗作上の不利をもたらすので, これらの地域でも健全苗を採用すべき事につき少しく論及した.
  • 是沢 儀明, 谷田 正夫
    1969 年 12 巻 3-4 号 p. 153-157
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    愛媛大学農学部の栽培育種学研究室において, 品種間交配により育成された育成種 (B1-No10) の形態ならびに生態的特性と地域適応性を検定するとともに耕種法の確立をはかるため, いくつかの栽培試験をおこなった結果を要約するとつぎのとおりである.
    1) 栽培種 (P.roseum“Bourbon”) にくらべ育成種 (B1-No10) の芽数および開張巾はやや低下するが葉型および草性はいずれも両親の中間型である.
    2) 育成種の種実は稔性で花辨の色は濃紫色・葉色は栄養条件に関係なく淡緑色であり, 炭そ病 (Gloeosporium) に対する耐病性が強い.
    3) 栽培種よりも育成種の生草量はやや低いが, 収油率は著しく高く, 単位面積当たりの収油量は増加した.
    4) 育成種の適応性を検討したところ, 栽培種にくらべ降水量がやや多く温度較差のすくない温暖な地域
    に適するようである.
    5) 栽培種にくらべ育成種は生態的にみて育苗上の困難性はやや認めるが機械刈取りには適している.
    6) 瀬戸内海地帯における標準栽培条件のもとで植付け初年度の栽植密度は畦巾90cm, 株間45cm, a当たり250~300株が適当である.
    7) 単位面積当たりの収油量は収穫時期および刈取り方法によって著しく支配され, 初年度における収穫適期は1番期 (8月上中旬) と2番期 (11月中下旬) の2回刈りが適当である.
  • ―特に主茎の節位との関係について―
    石井 善一
    1969 年 12 巻 3-4 号 p. 158-163
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 孝
    1969 年 12 巻 3-4 号 p. 164-168
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 川谷 豊彦, 大野 忠郎
    1969 年 12 巻 3-4 号 p. 168-176
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 西山 喜一
    1969 年 12 巻 3-4 号 p. 176-182
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    香辛料作物は, 数百年前から先進地域においては, 金に次いで貴重な品として珍重され, ヨーロッパの先進国は, 競ってこれを採求し, それが世界の歴史的・地理的開発に重要な足跡を印してきた.
    その香辛料作物の大半の原産地は, 熱帯アジアであって, 香辛料が貴重品視された時代には互に栽培地を秘し, 種子の移動がまったく禁じられていたために産地の移動はみられなかった.その後種子の移動が行はれるようになってからは, 産地が各地に急速に広まり, 原産地を凌ぐ新生産地が各所に出現した.
    このように, 香辛料作物の栽培地は, 各地に広まったが, 香辛料の生産は, 栽培的見地からみた生育の適・不適のみによって決定されるものでなく, 生産物が商品として高い価値を有するためには, 生産物に含有する成分の良否と多少が大いに問題となる.従って, 産地決定は, 商品的にみると, 生産物中に香辛主成分が良質で多量に含まれるような栽培環境条件, すなわち立地の選択が問題となるであろう.また香辛料作物の栽培や収穫物の調整に当っては, 集約的手労働を要求する面が多いから良質労働力等人的資源についても考慮を払う必要がある.その他集荷・運搬などの流通組織についても充分解析がなされなければならない.従って香辛料作物の栽培地の開発を行い, 生産の増大を計るためには, 一応既存の産地の開発に最重点を置き, 加えて栽培指導・生産物管理を円滑に行ない, 優れた生産物の作出に努力することは勿論, 集荷, 運搬などの組織を整え, 需要側の要請に応えてスムーズな供給路線の確立に努力することが香辛料作物栽培地域開発の重要課題であると考えた.
  • 西川 五郎, 花田 毅一
    1969 年 12 巻 3-4 号 p. 183-196
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 内田 重雄
    1969 年 12 巻 3-4 号 p. 197-208
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 1969 年 12 巻 3-4 号 p. 209a
    発行日: 1969年
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 1969 年 12 巻 3-4 号 p. 209b
    発行日: 1969年
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
feedback
Top