日本補綴歯科学会誌
Online ISSN : 1883-6860
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ISSN-L : 1883-4426
最新号
令和3年7月
選択された号の論文の20件中1~20を表示しています
巻頭言
依頼論文
◆企画:第129回学術大会/シンポジウム7 「IODのニューエビデンス」
  • 金澤 学, 岩城 麻衣子, 水口 俊介
    原稿種別: 依頼論文
    2021 年 13 巻 3 号 p. 187-193
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

     インプラントオーバーデンチャー(IOD)は,McGillコンセンサスとYorkコンセンサスが発表された前後の2000年以降から急激にエビデンスが積み上げられてきた分野である.IODといってもバリエーションがあり,すでに確立された技術である下顎2-IODを始め,1-IOD,ミニインプラントを利用したミニIOD,アタッチメントの種類によってもさまざまである.また,上顎に対する上顎IODや部分欠損症例に対するImplant assisted removable partial denture (IARPD) の臨床応用も増加している.本稿では2000年以降の臨床研究を中心とした約200本の文献から,以下の項目に沿ってIODとIARPDに関する最新エビデンスを紹介し,現在までにわかっていることについてまとめたい.

  • 中居 伸行
    原稿種別: 依頼論文
    2021 年 13 巻 3 号 p. 194-199
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

     多くの下顎無歯顎者に対して,Implant overdenture(IOD)は著明な改善効果のある補綴装置であることは疑いようのない事実である.しかしその一方,その臨床応用には1)経済的コスト,2)心理的コスト,3)生物学的コスト,4)時間的コストといったような障壁がある.

     これらの負担はValue-Based Dentistry(VBD): Value=Quality/Costという概念の分母部分に相当する.

     したがって,これらの“コスト”を小さくすることができるならば患者のValue=受益はさらに大きくなり,IODがより普及しやすい補綴オプションになると思われる.

     本稿ではそうしたVBDコンセプトを意図したIOD症例を実際の術式とともに供覧する.

  • 永田 省藏
    原稿種別: 依頼論文
    2021 年 13 巻 3 号 p. 200-204
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

     現代,高齢化が進む社会で,私たちは,長期に歯を守り,より快適に機能していく治療が求められるなか,欠損歯列をどのような見方で捉え,より良く維持していくのか,問い直される時期に来ているように思われる.

     患者は,よく噛めて,違和感の少ない補綴を希望することが多い.しかし,要望に沿えた補綴であれば,予後は良好に経過するのだろうか?欠損歯列の診断や補綴形態の選択については,患者の声に耳を傾けながらも術者主導であるべきで,インプラントの適用についても,欠損歯列の性質を考えたうえで,残存歯が長期に維持できることを目標としたい. 個々の欠損の流れに対応しながら,どのような補綴のあり方を提供するべきなのか,考えてみたい.

◆企画:第129回学術大会/シンポジウム3 「顎関節症の咬合治療の在り方」
  • 小見山 道
    原稿種別: 依頼論文
    2021 年 13 巻 3 号 p. 205-212
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

     顎関節症は,病態によっては下顎位とそれに伴う咬合接触関係を変化させることがある.その中には,咀嚼筋の異常緊張や顎関節の急性炎症という下顎位と咬合接触の変化が可逆的である病態と,変形性関節症や特発性下顎頭吸収などによる不可逆的な病態がある.顎関節の可逆的病態変化の際に,咬合調整等の不可逆的咬合治療を行った場合には取り返しがつかない結果を生じることは想像に難くない.一方で,顎関節の不可逆的病態変化の場合,どのタイミングで下顎位を確定し,どのようにアプローチを行うかという指針は確定していない.本論文では,顎関節症,すなわち顎関節や咀嚼筋の病態に起因する下顎位と咬合の問題を,症例を交えて整理する.

  • 山口 泰彦, 後藤田 章人
    原稿種別: 依頼論文
    2021 年 13 巻 3 号 p. 213-218
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

     顎関節症患者の咬合異常の診断・治療は,顎関節症の原因としての咬合異常,顎関節症の関節や筋肉の病態に起因して起こる二次的咬合異常など,顎関節症患者に見られる咬合異常の多様性を理解したうえで行わなければならない.本稿では,顎関節症患者における顎関節や咀嚼筋の状態を考慮した咬合異常への対応法を概説した.顎関節症に限らない日常の補綴歯科臨床においても,関節の位置関係や神経・筋活動が咬合接触に及ぼす影響を考慮に入れた幅広い視点が必要である.そのため,顎関節症における咬合治療のあり方を理解することは,すべての患者に対する咬合治療のスキルアップのためにも役立つものと考えられる.

原著論文
  • 森 昭徳, 澤田 季子, 河合 良亮, 宇野 光乗, 石神 元
    原稿種別: 研究論文
    2021 年 13 巻 3 号 p. 219-229
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

    目的:補綴物への微生物類の付着抑制は,二次う蝕や日和見感染症予防への有効な手段となると考えられる.このことから,前装冠への微生物類の付着およびプラーク形成の抑制を目的として,surface reaction-type pre-reacted glass-ionomer(S-PRG)を含有した前装冠用レジンを試作した.

    方法:本研究では,in vivoにて抗プラーク性,in vitroにて微生物類付着性および抗菌性の試験を行うとともに,曲げ強さ,ビッカース硬さ,歯ブラシ磨耗量においても検討した.

    結果:曲げ強さ,ビッカース硬さでは,すべての試料においてISOの基準値を満たしていた.歯ブラシ摩耗試験では,S-PRGフィラーの含有量を増やしても摩耗量に大きな変化を認めなかった.抗プラーク性試験では,S-PRGフィラー含有量が増加するほどプラークの付着が抑制された.微生物付着性試験では,S-PRGフィラー含有量が増加しても蒸留水浸漬した試料には大きな変化は認められなかった.しかし,唾液浸漬した試料,サーマルサイクリング後の試料ではStreptococcus mutansCandida albicansともに減少を認めた.

    結論:9.4~18.8 wt%の含有量において抗プラーク性を有する材料であり,優れた物性を示す材料であることが明らかとなった.さらに,長期間の抗微生物付着性が発揮できると示唆された.

  • 髙江洲 雄, 谷口 祐介, 平川 智裕, 一志 恒太, 城戸 寛史, 佐藤 博信, 松浦 尚志
    原稿種別: 研究論文
    2021 年 13 巻 3 号 p. 230-236
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

    目的:コンポジットレジンブロックによる小臼歯CAD/CAM冠(以下,CAD/CAM冠)の短期間の臨床報告はあるものの,接着処理などの条件が統一されていないため永続性には不明確な部分が多い.本研究では,接着処理を一定の条件下で装着した小臼歯CAD/CAM冠の予後評価を行う事を目的とした.

    方法:2014年4月1日から2020年3月31日までの6年間に福岡歯科大学医科歯科総合病院補綴科・インプラント科の歯科医師16名が装着した小臼歯CAD/CAM冠の装着数,性別,装着時年齢,支台歯および対合歯の状態,残存歯数,歯種,アルミナサンドブラスト処理,リン酸処理,シラン処理の接着処理をすべて行った群(ガイドライン順守群)と接着処理のいずれか一つを行わなかった群(ガイドライン不順守群)に分け調査した.また.生存期間とそれに関連する因子をKaplan-Meier法とCox比例ハザード分析を用いて検討した.

    結果:6年累積生存率は93.6%,成功率は88.8%であった.ガイドライン順守群とガイドライン不順守群の6年累積成功率はガイドライン順守群が92.7%,ガイドライン不順守群が79.5%であり,統計学的な有意差を認めた.Cox比例ハザード分析を用いた結果,接着処理の有無で生存期間と有意な関連を認めた.

    結論:接着処理の手順を遵守することが,長期予後を得るために重要である可能性が示唆された.

専門医症例報告
  • 豆野 智昭
    原稿種別: 症例報告
    2021 年 13 巻 3 号 p. 237-240
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:患者は74歳の女性で,主訴は下顎全部床義歯の動揺による咀嚼困難であった.下顎は無歯顎であり,顎堤は全体的に高度に吸収していた.上顎の残存歯に対する前処置を行った後,診断用義歯として上下顎全部床義歯を製作した.その後,最終義歯として,下顎に2本のインプラントを支台としたオーバーデンチャーを製作した.

    考察:本症例では,はじめに診断用義歯を製作し,最終義歯に付与する要件を検討したことにより,良好な経過が得られたと考えられる.

    結論:顎堤吸収が著しい下顎無歯顎患者に対して,インプラントオーバーデンチャーにより咬合を回復したことで,咀嚼機能ならびに口腔関連QOLの向上に寄与することができた.

  • 黒﨑 陽子
    原稿種別: 症例報告
    2021 年 13 巻 3 号 p. 241-244
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:患者は54歳男性.歯の動揺と咀嚼困難を主訴に来院した.重度の歯槽骨吸収のため残存歯の動揺度はいずれも1〜3度で,歯の動揺による咀嚼障害と診断した.長期予後が期待できないと判断した残存歯を抜歯し,上顎に5本,下顎に4本のインプラント体を埋入し,固定式のインプラント支持補綴装置を装着した.補綴装置装着3年7カ月後も,患者は機能的,審美的に満足している.

    考察:残存歯のトラブルによる早期の再治療を回避し,安定した口腔内を確立することができたことが,患者の高い満足度に繋がった.

    結論:歯の動揺による咀嚼障害が主訴の患者に,予後不良な歯を抜歯後にインプラント支持補綴装置を適用し良好な経過を得た.

  • 高嶋 真樹子
    原稿種別: 症例報告
    2021 年 13 巻 3 号 p. 245-248
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:患者は71歳の女性,上顎前歯部ブリッジ破損と下顎前歯部の咬耗による審美障害および咬合高径の低下,臼歯部欠損による咀嚼障害が生じていた.診断用ワックスアップを参考に製作した暫間被覆冠を利用して咬合挙上を行い,補綴および保存修復治療にて臼歯部の咬合支持と適切なアンテリアガイダンスを付与しつつ審美性の回復を図った.

    考察:暫間被覆冠を利用して診査を十分に行ってから最終補綴に移行したことで,審美的,機能的に良好な結果が得られたと考えられる.

    結論:臼歯部の咬合支持と適切なアンテリアガイダンスを付与したことが,長期的に良好な審美性と機能を維持することに有効であった.

  • 河野 立行
    原稿種別: 症例報告
    2021 年 13 巻 3 号 p. 249-252
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:55歳の男性.食事困難を主訴に来院した.下顎臼歯部の固定性ブリッジと全部鋳造冠がう蝕により脱離していた.下顎義歯は維持不良で床粘膜面が不適合であった.う蝕に起因する歯冠補綴装置脱離および義歯維持不良による咀嚼障害と診断し,歯冠補綴装置と可撤性局部義歯を製作した.根面アタッチメントや根面板を使用して義歯の支持を増加させ,また補綴空隙の少ない部位に金属歯を用いた.

    考察:根面アタッチメントとクリアランスの少ない部位へ金属歯の使用で,義歯の咬合や支台歯が長期安定したと考えられる.

    結論:デンチャースペースの少ない部位に金属歯とアタッチメントを用いた義歯を製作し,咀嚼障害を改善することができた.

  • 櫻井 泰輔
    原稿種別: 症例報告
    2021 年 13 巻 3 号 p. 253-256
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:59歳の女性.義歯の不適合と複数の補綴装置の脱離による咀嚼困難,審美不良を主訴に来院.咬合支持喪失による低位咬合も認めた.治療用義歯を用い咬合挙上を行い,下顎位の安定を確認後,インプラントによる補綴歯科治療を行った.

    考察:本症例では,治療用義歯を用い可逆的に安全に咬合挙上を行い,咬合支持を回復したことにより,低位咬合状態が改善され,安定した術後経過を得ることができたと考えられる.

    結論:治療用義歯を用いた咬合挙上およびインプラント補綴による咬合支持によって,咀嚼障害および審美障害を改善することができた.

  • 片岡 真理江
    原稿種別: 症例報告
    2021 年 13 巻 3 号 p. 257-260
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:患者は50歳の女性.上顎フルアーチブリッジの動揺および疼痛による咀嚼困難と下顎義歯の審美不良を主訴に来院した.上顎に対し,保存不可能と判断した残存歯を抜歯後,即時荷重によるインプラント治療を選択した.下顎臼歯部はインプラントによる歯冠補綴を行い,下顎前歯部はオールセラミッククラウンによる審美的改善を行った.

    考察:術前と術後の口腔関連QoLの評価では改善が認められたことから,今回の一連の治療によって,患者の主訴が改善されことが示唆された.

    結論:咀嚼障害と審美障害に対し,インプラント補綴と歯冠補綴を行うことにより機能回復および審美回復を得ることができた.

  • 松舘 芳樹
    原稿種別: 症例報告
    2021 年 13 巻 3 号 p. 261-264
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:患者は49歳の男性,頻回する上顎総義歯の破折と咬合時の義歯の動揺を主訴に来院した.旧義歯形態の不備,不適切な顎間関係と不安定な咬頭嵌合位による機能時の義歯の安定不良が認められた.治療用義歯にて適切な義歯形態や顎間関係を回復し,機能性・審美性に留意した最終義歯を製作した.

    考察:ゴシックアーチ描記法により顎間関係の精査を行い,適切な顎間関係にて補綴処置を行ったことと,機能と審美性を考慮した義歯の設計により咀嚼能力の改善と良好な経過を獲得した.

    結論:適切な顎間関係や咬合平面,咬合様式による咬合平衡の獲得が良好な経過に寄与し,咀嚼機能等に対する患者満足度の向上が認められた.

  • 駒田 亘
    原稿種別: 症例報告
    2021 年 13 巻 3 号 p. 265-268
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:47歳女性.前歯部の審美障害,臼歯部の咀嚼障害を主訴として来院した.左右臼歯部の長期咬合喪失と前歯部の咬耗により,咬合位の低下,咀嚼機能障害,審美障害が生じていた.治療用義歯による咬合挙上によって臼歯部咬合の安定を図った後,前歯部の補綴歯科治療を行うことで患者の主訴は改善された.

    考察:先ず治療用義歯で臼歯部の咬合を安定させることにより,咬合挙上および前歯部の歯冠補綴を問題なく行うことができた.

    結論:重度咬耗症に対し咬合挙上を行った後,上顎前歯部への固定性補綴装置の装着,欠損部への可撤性部分床義歯を装着したことにより,審美・咀嚼機能を回復できた.

  • 荒岡 万理
    原稿種別: 症例報告
    2021 年 13 巻 3 号 p. 269-272
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:48歳の男性.上顎硬口蓋部に生じた多形腺腫を切除した.手術後の口蓋骨粘膜欠損による発語障害と診断し,欠損部を被覆する閉鎖床を装着し改善をみた.

    考察:今回の症例では多形腺腫切除後,閉鎖床の製作により発語明瞭度の改善を認めた.切除範囲に応じて構音,咀嚼,嚥下機能を考慮した再建方法の選択が重要となることが考えられる.

    結論:手術後の口蓋欠損に対し,レジン床による閉鎖床を装着することで,また閉鎖床に対しては慣れることにより発語明瞭度が改善することが示された.

  • 山本 真由
    原稿種別: 症例報告
    2021 年 13 巻 3 号 p. 273-276
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:患者は68歳の女性.上下顎部分床義歯の不適合による咀嚼困難および審美不良が主訴であった.義歯のクラスプが目立つことに対する患者の抵抗が大きかったため下顎にハイブリッド型コンポジットレジン前装ブリッジを,上下顎にコーヌステレスコープ義歯を装着し,審美性と咬合支持の回復を行った.

    考察:コーヌステレスコープ義歯により,審美性,機能性の向上が得られ,歯周組織状態も改善されたと考える.

    結論:ハイブリッド型コンポジットレジン前装ブリッジとコーヌステレスコープ義歯を装着することで,審美性と咬合支持回復を得た.

  • 高橋 卓裕
    原稿種別: 症例報告
    2021 年 13 巻 3 号 p. 277-280
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:患者は67歳の男性.咀嚼困難を主訴に来院した.重度慢性歯周炎による動揺に起因する咀嚼障害,多数歯欠損による咀嚼障害と診断した.多数歯抜歯と即時義歯により咬合支持を得て,コーヌステレスコープ義歯によって最終補綴を行った.

    考察:本症例ではコーヌステレスコープ義歯を用いて上顎残存歯の二次固定を試みた.コーヌステレスコープ義歯で支台歯を連結することによる二次固定の獲得が咀嚼能力の向上に寄与し,治療後に高い患者満足度を得ることができた.

    結論:コーヌステレスコープ義歯による最終補綴により咀嚼能力の向上が認められた.

  • 古賀 麻奈花
    原稿種別: 症例報告
    2021 年 13 巻 3 号 p. 281-284
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:患者は45歳男性,う蝕による咀嚼障害を主訴に来院.上顎右側中切歯および下顎左右側臼歯はう蝕により残根状態を呈しており,咬頭嵌合位にて上顎左右側第二大臼歯は機能咬頭が下顎顎堤に接していた.下顎残存歯切縁および咬合面をジルコニアフレームワークにて被覆した部分床義歯にて咬合挙上および咬合平面の是正を行い,咀嚼障害の改善を図った.

    考察:垂直的補綴空隙の減少に対し,部分床義歯にて咬合高径と咬合平面を是正したことで,咀嚼障害の改善と最大咬合力の増加が認められた.

    結論:垂直的補綴空隙の減少を伴う咀嚼障害に対し,ジルコニアフレームワークを用いた部分床義歯により咀嚼機能の回復が認められた.

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