デジタルカメラ,ビデオなどの普及により,ディジタル画像の拡大縮小手法は必要不可欠な技術となっている.代表的な手法として,バイリニア法(Bi-Linear Interpolation: BLI)
1)˜
3),バイキュービック法(Cubic Convolution Interpolation: CCI)
2),3)がある.これらの手法は,処理に空間的特徴量を利用していないことから,高周波成分が失われ,ボケが生じエッジのシャープさに欠けた画像になる場合が多い.SOMを用いた方法
4(などが提案されているが,処理が複雑で,計算時間を要するという問題がある.また,エッジを保存するフィルタリング
5)も用いられている.本手法では,画像の空間的特徴量として,エッジ方向と強度を用いた画素補間手法に着目する
6).補間されるべき画素値を,周囲の画素値の濃度とエッジ情報から重み付けして濃度値を導き出す方法について説明を行う.各種客観的画質評価(SNR,デルタヒストグラム,DV+BVなど),および視覚的主観評価による結果から,本手法の有効性を示す.
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