放送研究と調査
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70 巻 , 5 号
放送研究と調査
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • ISSP国際比較調査「社会的不平等」・日本の結果から
    小林 利行
    2020 年 70 巻 5 号 p. 2-21
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/16
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本稿では、NHK放送文化研究所が、国際比較調査グループ(ISSP)の一員として2019年11月に実施した、社会のさまざまな格差意識を探る「社会的不平等」に関する調査の日本の結果について、1999年と2009年の調査結果との時系列比較を中心に報告する。 今回の調査結果からは、低所得層の増加を背景に、「日本の所得格差は大きすぎる」と思う人が20年前に比べて増加するとともに、日本の「社会構造」が、中流層より下流層が多い構造になっていると感じる人が多くなり、自分が社会のどの階層にいるかという「階層意識」についても、中流よりも下の階層にいると思う人が増えていることが分かった。  その一方で、日本が「学歴がものをいう社会」や「お金があればたいていのことがかなう社会」だと思う人が減り、「自然や環境を大切にしている社会」「人との結びつきを大事にする社会」「努力すればむくわれる社会」だと思う人が増えていることも確認された。「自然や環境」「人との結びつき」「努力」に関しては、若年層での増加が顕著であり、若者の意識の変化が、日本人全体の社会観の変化に大きな影響を及ぼしていることも分かった。
  • 宮田 章
    2020 年 70 巻 5 号 p. 22-55
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/16
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本稿は『日本の素顔』(1957~64)がスタートした57年11月から、60年4月までに制作・放送されたテクストを分析して、その制作技法を明らかにするものである。多数のテクストの量的分析、その結果を踏まえて行う個別のテクストの質的分析から、この時期の『素顔』が、先行したラジオの録音構成や、記録映画・テレビジョン映画の影響を受けつつ、テレビドキュメンタリー(TD)として基本的な複数の制作技法を生みだしていることがわかる。個々別々の現実に共通する社会問題を見出し、それについて議論を展開していく技法は、現代のTDで言えば『NHKスペシャル』や『クローズアップ現代』といった番組に受け継がれ、個別の現実を個別のままに、その非言語的な感触まで大事に表現しようとする技法は、『鶴瓶の家族に乾杯』や『ドキュメント72時間』といった番組に受け継がれている。これらの制作技法の検討に関連して、1960年に吉田直哉が提出した「テレビ・ドキュメンタリー」概念、また、いわゆる「素顔論争」についても新たな視点から考察したい。
  • 残された数千点の番組関連資料から
    村上 聖一, 東山 一郎
    2020 年 70 巻 5 号 p. 56-72
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/16
    研究報告書・技術報告書 フリー
    大河ドラマの「太閤記」や『未来への遺産』など20世紀後半のNHKを代表する番組を生み出した吉田直哉(1931~2008)。自宅などに保管されていた多数の番組関連資料が遺族からNHK放送文化研究所に寄贈された。資料は、番組の台本や企画書、取材・制作過程で撮影された写真、セット図面、番組で使われた楽曲の楽譜など、段ボール箱で54箱分、数千点規模に上る。  本稿では、今後の研究活用に向け、寄贈された資料を、吉田が制作した番組の性格に応じて時期ごとに区分し、紹介を行った。区分は、①1950年代のラジオ番組、②初期のテレビドキュメンタリー、③番組試作課時代の試作番組と実験的番組、④『大河ドラマ』『銀河テレビ小説』、⑤『NHK特集』などの大型番組、の5つである。本稿では、資料を活用した研究の可能性や、今後の資料の整理・保存の方向性についても考察を行った。
  • 井上 裕之
    2020 年 70 巻 5 号 p. 74-75
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/16
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 『南方放送史(爪哇の部)』 「外地」放送史料から(6)
    宮川 大介
    2020 年 70 巻 5 号 p. 76-77
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/16
    研究報告書・技術報告書 フリー
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