放送研究と調査
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73 巻, 5 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 「新型コロナウイルス感染症に関する世論調査(第3回)」の結果から①
    小林 利行
    2023 年 73 巻 5 号 p. 2-25
    発行日: 2023/05/01
    公開日: 2023/05/19
    研究報告書・技術報告書 フリー
    NHK放送文化研究所が行った新型コロナに関する3回目の世論調査の結果について報告する。本稿では、感染が長期化する中で人々の意識や生活にどのような変化があったかを考察し、特に去年からの行動制限の緩和などの「ウィズコロナ」に向けた政策が、これまでコロナ禍のしわ寄せを受けていた女性や自営業者などにどのような影響を及ぼしたかに注目する。主な結果は以下の通りである。 感染拡大が『不安だ』という人は84%と多いが、時系列では年々減少している。外出回数は過去に比べて増え、特に「散歩や運動」「買い物」の回復が目立つ。一方で、ストレスを感じる人は少しずつ増加している。過去と同じように女性のほうがストレスを感じる人が多く、「ウィズコロナ」に向けた制限緩和による減少はほとんどみられない。ストレスの原因として「収入が減っていること」を挙げた人は、全体では19%だが自営業者では50%となっている。これは過去と同様の数字で、現時点では回復の兆しはうかがえない。 感染収束後でも、マスクを「前よりは多く着ける」と「できるだけ着ける」が合わせて約75%に上った。その理由の90%は「衛生上の理由」だが、「素顔をさらしたくないから」という人も7%いて、18~39歳では男女とも16%いた。コロナの法律上の扱いを引き下げることに『賛成』は約6割で、『反対』を上回った。賛成の理由は「重症化しづらくなっている」などで、反対の理由は「感染しやすくなるから」などだった。
  • 「中学生・高校生の生活と意識調査2022 」から①
    中山 準之助
    2023 年 73 巻 5 号 p. 26-61
    発行日: 2023/05/01
    公開日: 2023/05/19
    研究報告書・技術報告書 フリー
    令和の中学生と高校生の生活実態、意識や価値観を捉えるため、2022年夏、NHK放送文化研究所は、全国の中高生などとその親を対象にした世論調査、第6回「中学生・高校生の生活と意識調査」を実施した。前回10年前の調査のあと、SNSの浸透、新型コロナウイルス感染症など、中高生を取り巻く環境は大きく変化してきた。2回にわたり掲載する調査報告の初回となる本稿では、「コロナ禍のストレスと、ネット社会を生きる中高生の人間関係など」について報告する。 「コロナ禍の悩みやストレス」 ▶コロナ禍のストレスは「自由に遊べない」「外出できない」など。女子が男子を上回る。 ▶今の悩みは「成績、受験」が中高ともに6割。女子で「外見」が3割と、男子より多い。 「中高生のネットの利用」 ▶中高ともに「SNS利用」9割超。 ▶投稿することがある人のうち、投稿の反応が少なくても『不安にはならない』が7割超。「不特定多数の人」に向けて投稿するは4人に1人。SNSへの抵抗感は薄く、ネットリテラシーは向上も。 「SNSでの人間関係の変化」 ▶「SNSだけのつきあいで、会ったことがない友だち」がいる人は高校生で4割。 ▶「深刻な悩みごとを相談できる友だち」が「いない」は中高とも2割ほど。 「不安や将来への期待」 ▶「自分の将来」に「自分の将来」に『期待あり』は中高ともに6割超。一方で、『不安あり』は中学生で7割台、高校生で8割台。 ▶「18歳から大人」として扱われることに高校生では「早い」が5割超で多い。
  • イギリスBBC,韓国KBS
    佐々木 英基, 小山 里司
    2023 年 73 巻 5 号 p. 62-76
    発行日: 2023/05/01
    公開日: 2023/05/19
    研究報告書・技術報告書 フリー
    2022年11月、PBI(Public Broadcasters International,国際公共放送会議)が東京で開催された。放送だけでなくインターネットを通じた情報発信を続ける海外の公共メディアを調査しているNHK放送文化研究所の海外メディア研究グループでは、この「PBI Tokyo 2022」に参加したアメリカ、ヨーロッパ、アジアの公共メディアの代表ら6人にインタビューを行い、それぞれが直面する課題や、情報通信メディア環境が大きく変わる中で、公共メディアが果たすべき役割などについて話を聞いた。3月号の論考(下記URL①参照)では、聞き取り内容から特徴的な内容を抽出し、共通点などを浮き彫りにしながら、公共メディアの課題や役割などを概観した。本稿では、受信許可料や受信料を根本に置いているイギリスBBCと韓国KBSについて、それぞれの国の放送制度などの関連情報を補足しつつ、インタビューを個別に詳しく紹介する。
  • 10 年ごとのテレビ放送の歴史特集
    広川 裕
    2023 年 73 巻 5 号 p. 78-81
    発行日: 2023/05/01
    公開日: 2023/05/19
    研究報告書・技術報告書 フリー
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