茶業研究報告
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1956 巻, 8 号
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  • 鳥井 秀一
    1956 年1956 巻8 号 p. 1-2
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
  • 塘 二郎, 淵之上 康元, 淵之上 弘子
    1956 年1956 巻8 号 p. 2-8
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    交雑育種を促進する上に花粉の貯蔵能力の検討の必要を認めたので,温度及び湿度との関係について調査した。
    1. 最適温度は末だ追求し得ないが,5~7℃の低温で開葯直後の花粉と変らない発芽力を維持し,湿度は大略60%程度と思われる。
    2. 低温,湿度60%,暗黒の条件下では31日後もきわめて良好な発芽力を保持し,品種間に差異も認められない。温度を室温とし,平均温度で9.0~14.5℃内の変異はあつても,湿度を60%に保てば寿命を長くのはすことができる。貯蔵条件が不適当となると品種間に差異が現われ,やまとみどりが高温及び乾燥に対する順応度高く,やぶきたは逆に低い。
    3. 成花の貯蔵による花粉の利用は可能性はあるが蕾特に度の若いものほど貯蔵は困難で可能性は少い。いずれにしても貯蔵の仕方自体に問題もあり,花粉の貯蔵に比し安定度は低い。
    4. 貯蔵花粉は使用時の発芽能力を発芽床上で調べることにより,大略受精能力を推定できる。発芽力の著しく低下した花粉を使用すれば,受精能力の低下はもちろんのこと,受精顆実の発育も不良のもの多く,これらは早期に落顆する。
    5. 茶樹の花粉の貯蔵は採取日を十分に検討して行えば比較的に簡易で,しかもその受精力が退化することが少いので,実用的に利用できるものと思われる。
  • 鳥井 秀一
    1956 年1956 巻8 号 p. 9-13
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1. 品種たまみどり一番茶の摘採日とlog芯芽率とは直線回帰の関係にあることから,1949~1954年(1953年
    は欠測)のそれぞれの年の出開日を推定し,その推定誤差を求めた。
    2. この品種の一番茶の出開日は3月以降の気温の影響を受け,殊に3月下旬より4月中旬に至る1ヵ月間の積算平均気温によつて決定されるようである。上記5ヵ年のデータより求めた積算気温と出開日との回帰直線より推定した本年の出開日は,実際の観測値ときわめてよく一致した。
    この報文中の統計事項については,農業技術研究所奥野技官に御教示を受けた点が多く,厚く感謝する。また数値の計算をお願いした化学研究室 水野和美さんの労を謝する。
    なおこの報文の一部は昭和30年3月,日本茶業技術協会研究発表会において講演した。
  • 戸外の全植物体を対象とした同化作用測定装置とその測定例
    原田 重雄, 加納 照崇, 渡辺 康正, 酒井 慎介
    1956 年1956 巻8 号 p. 14-18
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1. 戸外の全植物体を対象とする炭素同化作用測定装置を組み立て,茶樹の炭素同化作用を調べた。
    2. 測定装置は送風器,同化箱,流量計,吸収管,真空ポンプのシリーズよりなる。円筒ノヅルにより流量を測定しつつ,同化箱中に戸外室気を送風し,同化箱中より一部室気を真室ポンプにより吸引して試料室気として室内の吸収管に導く。吸入量は毛細管利用した流量計により測定する。吸収管中0.02N NaOHにより吸収されたCO2の量は,吸収液の通気前後の電気抵抗の変化より計算して求められる。
    同化量は試料室気とブランクとのCO2濃度の差に送風量を乗じて見かけの同化量として表わされる。なお測定時間中日射量及び同化箱内温度の変化をも測定した。本装置各セット間にはCO2濃度として0.01mg/L以上の差はなかつた。
    3. ポット植した4年生のやぶきた,Y2両品種を用いて,同化量の日変化を調べ,日射量と同化量との関係を示した。本試験の結果からは日射の飽和点はほぼ0.6~0.8calの間にあるものと思われたが,なお多数の試験例により検討を行う予定である。
  • 江塚 昭典, 木伏 秀夫
    1956 年1956 巻8 号 p. 19-20
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    Cephaleuros virescens KUNZE. is commonly found on leaves of tea and the other various plants in Japan, without showing any appreciable injury in general.
    Thirty-four host plants of this alga observed by the, authors are listed in Table 1, including 23 new to Japan. All of these plants are ever-green, having hard, polished leaf surface, on which the alga is attached.
    Cephaleuros parasiticvs, the causal alga of "red rust, " has not yet been recorded from our country.
  • 江塚 昭典
    1956 年1956 巻8 号 p. 21-33
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1. 筆者は1954年以来,茶餅病及び茶網餅病の生態的性質について若干の調査を行つているので,その一部を報告する。
    2. 初期病徴の見出される葉の葉位は,餅病では筋1~4葉,網餅病では第5~9葉であつて,網餅病のほうがより成熟した葉に現われることがわかつた。
    3. 更に餅病について接種試験を行つた結果,同病菌は通常芯から第2葉までの極めて鰍弱な組織にのみ侵入し得ることが明らかにされた。
    4. 1954年の4月から7月にかけて,圃場において餅病の発生と気象条件との関係を調査した。その結果本病発生の適温範囲はおおむね15~22℃(日平均気温)であり,また,急激な病勢の消長に最も関連性の大きい要因は,潜伏期間に相当する期間だけさかのぼつた時期における高湿度の持続時間と日照時数であると推定された。
    5. 1955年3月から6月にわたる圃塲観察によつて,網餅病菌は前年秋の罹病葉病斑部の生きた組織中で越冬することが証明された。これらの病葉の大多数は冬から春にかけて次々に枯死落葉するが,日平均気温が14℃を越すに至つた5,6月の候になつて,樹上に残存した病葉に新たに子実層の形成されるのが観察された。
  • 木伏 秀夫, 江塚 昭典
    1956 年1956 巻8 号 p. 34-38
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    In 1954 and 1955, spraying and dusting trials against tea blister blight (Exobasidium vexans MASS.) were carried out.
    Bordeaux mixture (0.40-0.6), Sankyo-Bordeaux (1/400), Fuji-Bordeaux (1/400), and Cupravit Ob-21 (1/480) were all effective, . being recommendable in practice. Dithane Z-78 (1/480) and Karathane WD (1/480) were not so effective.
    Perenox, Riogen (mercury wettable powder), and various dusts were presumably effective, yet the data were too few to determine their practicability.
  • 刑部 勝
    1956 年1956 巻8 号 p. 39-44
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    コカクモンハマキの羽化時期並びに幼虫の発生時期を,茶業部内圃場に設置した誘蛾灯の誘殺結果より推定した。
    1. 誘蛾灯附近(約500m以内)の圃場での羽化時期と誘殺時期とはほぼ同時期である。
    2. 室内と室外とでは幼虫の発育速度が異なるので,その発生時期を誘殺結果から正確に推定することは困難である。
  • 南川 仁博
    1956 年1956 巻8 号 p. 45-51
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1. 天敵の調査と殺虫試験成績を収録した。
    2. 天敵として現在までに判明したものは,卵寄生蜂2種,幼虫寄生蜂2種,幼虫寄生蠅3種及び蛹寄生蜂1種である。これらの記載を行つた。
    3. 殺虫試験として幼虫浸漬(Dipping),虫体散布及び葉面散布試験を行つた。葉面散布ではパラチオン,EPN,マラソン及びデプテレックスが特にすぐれ,シストロン・ペストロン等は期待できなかつた。
  • 品種別釜炒茶の特質の調査
    上野 健二, 原 利男, 本村 昭三
    1956 年1956 巻8 号 p. 52-62
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1. 1949年から1955年にわたり,茶業部で育成された紅・線茶用品種並びに有望系続を用い,釜炒茶の小量製茶法により製品とし,釜炒茶としての適性及び原葉の特質と製茶品質との関係等を調査した。
    2. 原葉のもつ讐性としては,葉形(葉長/葉巾),厚さ及び色彩が比鞍的よく贔種別の特徴を表わしているが,葉形及び厚さとも製品の形状との関係は明らかでなかつた。原葉の色彩と製品の色沢との間には密接な関係が認められた。
    3. 製品の形状と容積重との間にきわめて密接な相関衡係があり,容積重によつて形状の良否が評価できることを明らかにした。しかし,容積重は年次及び茶期別による変異が大きく品種の特性を表わしていなかつた。
    4. 製品の色沢は品種の特性をよく表わしているが,審査点との聞には一定の傾向が認められなかつた。
    5. 製品の水色については色調のみ多少品種間差異が認められた。また色調及び色の濃さとも審査点との間に明らかな関係が見出せなかつたが,黄色または,やや赤殊がかつた濃厚なものがよいような傾向があつた。なお,原葉のフラポン含有量と水色との間には相関関係が認められなかつた。
    6. 化学成分と製茶品質との関係については,全窒素含量の高いものほど晶質良好で,また全窒素及びタンニン含有量の高いものほど形状が良好になるような傾向があつた。
    7. この調査により釜炒茶として適当なものは,U6,U12,たまみどり,C3,C4,C5,C19,S27の8品種であつた。よつて今後はさらに新しく育成された品種及び系統を加えて試験を継続する予定である。
  • 光電光度計による紅茶の水色の鑑定について
    上野 健二, 原 利男, 本村 昭三, 堀 恒雄
    1956 年1956 巻8 号 p. 63-71
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1. 紅茶の水色の鑑定法を確立するために,1954年から1955年にわたり,222点の紅茶を蒐集し,光電光度計により,コバルト,ブルー及びレッドの3枚のフィルターを透して,その浸出液の透過率を測定し,OSTWALD表色法により色の割合を算出するとともに,色相を表示するためにコバルトとブルーフィルターとの透過率の比率(C/B)を求め,これら測定億と審査評点との関係を検討した。
  • 桑原 穆夫, 竹尾 忠一, 古畑 哲
    1956 年1956 巻8 号 p. 72-77
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    The role of oxidative enzymes in the black tea fermentation was investigated by the V-C method.
    1. The enzyme activities were varied by the substrates used. The peroxidase activity indicated about 20-30% higher value by d-catechin as the substrate than by tea-tannin, while the polyphenoloxidase increased its activity several folds by the latter substrate.
    2. In the black tea manufacturing process, the peroxidase activity reached the highest value after 6-10 hr. -withering, then declined remarkably. And the polyphenoloxidase activity reached the highest at the rolling or the early fermentation process by using d-catechin as the substrate, but by tea-tannin, it maintained a higher value from the beginning, and showed no remarkable fluctuation through the process. It was considered that the polyphenoloxidase might be activated by the oxidized tanning substance accumulated in the black tea fermentation process.
    3. In the hot-air withering, the following treatments, i. e., 42°C. (leaf temp.), 30 min.; 42°C., 60 min., inhibited the peroxidase and polyphenoloxidase activities respectively.
  • 鳥井 秀一, 太田 勇夫, 金沢 純
    1956 年1956 巻8 号 p. 78-82
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1.茶葉のサンプリングの多くは,茶芽の急速に生長している途中で行われるから,摘採時のわずかのずれも鋭敏に茶芽の熟度に反映し,摘芽の物理的,化学的性質に影響する。しかもこの摘採時を正確に指示することは技術的に困難である。それで茶葉の化学成分量を比較する時にも,試料の熟度がそれぞれ違つているのでこれを揃えた上でなければ意味がない。よつてまずたまみどり品種園における分析試料採取の一様性の検定を行い,タンニン及び全窒素と茶芽の成熟度(出開度)との関係を調べた。
    2.調査した成分のうち,全窒素はこの試料については熟度による修正の必要はなかつたが,しかしサンプリングの条件が変るとやはり修正の必要が生ずるであろう。タンニンの分析値はこのような出開度の範囲の狭い試料についても,出開度による修正の必要を認めた。
    3.タンニンの値を比較するのに最も都合のいい数値として,摘採適期の出開度に修正した値を求め,これの信頼限界を算出した。
    4.タンニン及び全窒素の定量法の精度に釣り合つたサンプリグをするための試料の大きさを検討し,試料の出開度が摘採期の出開度より5%くらいずれた程度では,試料の数は10個内外で十分なことを知つた。
  • (その1) 茶花弁中のポリフェノールの検索
    坂本 裕
    1956 年1956 巻8 号 p. 82-84
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    茶花弁のポリフェノール類をぺーパークロマトグラフを用いて検索した結果,白色の茶花弁中にも茶葉中に含まれる種類とほとんど同じものが,似たような含有比率で存在していることを知つた。
  • (その2) 茶花弁よりカフェインの分離
    坂本 裕
    1956 年1956 巻8 号 p. 84-85
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    I have isolated 0.1% caffeine on dry basis from the petals of tea flowers.
  • (その3) 緑茶の品質とペクチン含量との関係
    中林 敏郎, 鷲山 裕厚, 石田 文雄
    1956 年1956 巻8 号 p. 86-89
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    In order to study the relationship between the quality of green tea and pectin number, the pectin content of green teas has been estimated by the enzyme-colloidal titration method.
    The pectin number parallels with the quality of steamed green tea and indicates the following values, i. e., gyokuro 120-70, sencha 90-10, bancha 7.
    The pan-parched green tea is divided into two groups, i. e. Japanese and Chinese, from the viewpoint of their pectin number and the pectin number of Chinese pan-parched green tea is higher than that of Japanese.
    From the results of this experiment, it is concluded that the pectin number is a good index of the quality of green tea.
  • (その1)紅茶製造中の精油成分の変化
    中林 敏郎
    1956 年1956 巻8 号 p. 90-92
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    For the purpose of improving the black tea aroma, the chemical change of the essential oil of tea leaf in the black tea manufacture has been studied.
    The quantity of essential oil considerably increased in the withering and didd not much decrease in the fermentation and the drying.
    The quantity of acid and ester increased in the rolling but decreased in the drying.
    The quantity of volatile carbonyl compounds markedly increased and did not much decrease in the drying, and when the essential oil was treated with NaHSO3, the black tea aroma was lost.
    It was, therefore, supposed that the volatile carbonyl compounds were closely related to the black tea aroma.
  • (その2) 紅茶の揮発性カルボニル化合物の定量
    中林 敏郎
    1956 年1956 巻8 号 p. 93-97
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    In order to make clear the relationship between the quality of volatile carbonyl compounds (VCC) and black tea aroma, the estimation method of VCC of black tea was studied.
    Five g. of black tea in 150 c. c. of water was warmed at 150-160°C. in an oil bath and the distiled steam containing the essential oil was catched with the ice-cold 15 c. c. of 0.75N NaHSO3 solution. After the excessive NaHSO3 was oxidized with 1 N I solution and carbonyl-NaHSO3 compound was decomposed with NaHSO3, the isolated NaHSO3 was titrated with N/100 I solution, and so the quantity of titrated N/100 I was equivalent to the quantity of VCC in the black tea.
    The quantity of VCC of several black tea was estimated by this method and it was found that the better the aroma of black tea the less the quantity of VCC. (Sept. 1, 1956)
  • 水耕培養方法と窒素・燐酸・加里及び苦土の欠乏症状
    向笠 芳郎, 河合 惣吾
    1956 年1956 巻8 号 p. 97-100
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    茶樹の水耕培養は今までにほとんど行われていなかつたが,酸素の供給に留意することによって,幼茶樹の水耕培養は比較的容易に行い得ることを知つた。過酸化水素による酸素の供給方法にういては,更に検討を要するが,根腐れに対しては有効で,ある程度酸素の供給方法としても効果的であると思われた。
    本実験においては茶樹の窒素・燐酸・加里及び苦土欠乏症状を認め得たが,今後の実験によってさらに正確を期したい。
  • 燐酸(P32)の行動について
    河合 惣吾, 石垣 幸三, 向笠 芳郎
    1956 年1956 巻8 号 p. 101-104
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    水耕試験及び圃場試験によつて,茶樹が聾収した燐酸の行動をP32を用いて追跡した。その結果を要約すると次の通りである。
    1.水耕試験によつて吸収された燐酸(P32)を葉位別にみると,上位の葉ほど多く,生長点に集積することが認められた。
    2.水耕培養液のpHを種々変えて燐酸(P32)の吸収を比較した結果,燐酸の吸収は培養液のpHで著しく影響をうけ,PH5の場合が最も条件がよく,又酸性側のほうがpH6以上の場合よりもよく吸収され,殊に根に多量に蓄積されることが認められた。
    3.圃場試験では,茶株上の位置(根と地上部との関係)によって,かなり含量が異なることが認められ,又葉位別にみると,水耕の場合と同じく生長点に集積することが認められた。
  • 向笠 芳郎, 河合 惣吾
    1956 年1956 巻8 号 p. 104-107
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1941年より三要素・無燐酸・無加里並びに無燐酸無加里の4処理で栽培した茶樹(やぶきた)の古葉及び一番茶期と三番茶期の摘芽を供試し,三要素・苦土・タンニン・カフェイン・水溶性窒素・還元糖・非還元糖等に対する燐酸及び加里の施用効果を調べた。
    これらの茶樹においては,まだ各処理区間に生育状態について明確な差異は認められなかつたが,分析結果は加里及び燐酸は明らかにこれらの要素を施用した区においては,土壤においても,古葉及び両茶期の摘芽においても多く含まれていることを示していた。灰分は加里を施用した区において多く,古葉においては加里を施用した区のものには苦土含量少く,これら要素間の拮抗作用を示していだ。
    全窒素は古葉においては加里を施用した区のものに,摘芽においては両茶期とも加里を施用しなかつた区のものに多く含まれていた。
    タンニンは古葉においては燐酸を施用した区のものに,一番茶期の摘芽においては燐酸を施用しなかつた区のものに,三番茶期のそれにおいては加里を施用しなかつた区のものに多く含まれていた。
    カフェインは古葉においては加里を施用'した区のものに多く,両茶期の摘芽においては燐酸を施用しなかつた区のものに多い傾向があつた。還元糖は古葉及び三番茶期の摘芽においては加里を施用しなかつた区のものに多く,一番茶期の摘芽においては燐酸を施用した区のものに多く含まれていた。非還元糖は還元糖の逆であつた。
  • 河合 惣吾, 石垣 幸三, 高柳 博次
    1956 年1956 巻8 号 p. 108-111
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    本年の一番茶期及び三番茶期こおいて,二,三の茶樹品種を試料として,葉位別に茶葉の無機成分(SiO2,P2O5,K2O,CaO,MgO,Fe2O3,MnO,SO3)を定量した。
    その結果,上位の葉に多く含まれ,下位の葉に少い無機成分はP2O5とK2O及びMgOである。これに対し,上位の葉に少く,下位の葉に多く含まれる無機成分はSiO2,CaO,Fe2O3及びMnOである。又葉位別にみて含量の差の少い無機成分はSO3である。これらの関係は一番茶期及び三番茶期のものを通じほとんど同様である。
  • 足立 東平
    1956 年1956 巻8 号 p. 112-123
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
  • ボクチャーバ エム・アー, ポポフ ヴェー・エル
    1956 年1956 巻8 号 p. 124-128
    発行日: 1956/10/30
    公開日: 2009/12/03
    ジャーナル フリー
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