茶業研究報告
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1988 巻, 68 号
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  • 中村 順行
    1988 年1988 巻68 号 p. 1-7
    発行日: 1988/12/01
    公開日: 2009/12/03
    ジャーナル フリー
    チャの茎切片培養における不定器官分化のための条件を明らかにする目的で,カルス化と不定根分化に及ぼす4種類のオーキシンとそれらの濃度の影響及びNAAの濃度に対する品種の反応性の違いを明らかにしようとした。
    (1) 4種類のオーキシンのカルス化に対する活性は,カルス化率とカルスの大きさの両者から判断して0.001~1.0mg/l程度の低濃度区では2,4-D>IBA>NAA>IAAの順に高く,10.0mg/1程度以上の高濃度区ではNAA=IBA>IAA
    >2,4-Dの順に高いことが認められた。
    (2) 4種類のオーキシンの不定根分化に対する活性は,不定根の分化率と分化本数の両者から判断して,IBA≧NAA>IAA>2.4-Dの順で高いことが認められた。なお,IBA及びNAAでは最適濃度範囲の不定根の分化率は80%程度を示したが,2,4-Dではほとんど不定根の分化が認められなかった。
    (3) カルス化及び不定根分化に及ぼすNAA濃度と品種による反応の違いをみた。カルス化については,'やぶきた'に比較して'ふじみどり'は広い範囲のNAA濃度区で高いカルス化を示した。しかし,不定根の分化については,両品種の最適濃度区が異なるとともに,'やぶきた'は'ふじみどり'に比較して広い範囲の濃度区で高い不定根の分化率を示した。
  • 嫌気処理条件の検討
    袴田 勝弘, 中田 典男, 向井 俊博, 福島 裕和, 山口 良, 仲田 智史
    1988 年1988 巻68 号 p. 8-13
    発行日: 1988/12/01
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    嫌気処理緑茶(ギャバロン)の香味改善を図るため,嫌気処理条件(温度:10,20,30℃;時間:0~40時間)について検討した。
    (1)GABA含量はいずれの温度でも嫌気処理初期(1~5時間)に急増したが,その傾向は高温区ほど顕著で,30℃区で2時間,20℃区で5時間,10℃区で10時間で,それぞれの最高値の75%に達した。
    (2)嫌気処理時間が長くなるほど,高温区ほど品質が低下した。嫌気処理によるいやみ臭は,10℃区で30時間,20℃区では15時間,30℃区では5時間以上で特に強くなった。
    (3)品質をできるだけそこなわずGABA含量を高める嫌気処理条件は,10℃で15~20時間,20℃で5~10時間,30℃で2時間と推定された。
    (4)品質低下を防ぐため,嫌気処理後できるだけ早く殺青することが必要と考えられた。
  • 中田 典男, 原 利男, 磯谷 恵一, 漆畑 昌
    1988 年1988 巻68 号 p. 14-21
    発行日: 1988/12/01
    公開日: 2009/12/03
    ジャーナル フリー
    遠赤外線加熱による茶の火入れ技術を開発するため,市販の回転ドラム型火入れ機の内部に遠赤外線ヒーターを取付けて加熱する方法と,静岡機械製作所で開発した間欠振動トラフコンベヤー型遠赤外線火入れ機を用い,火入れ条件と茶の品質との関係を調べた。
    回転ドラム型火入れ機に遠赤外線ヒーターを取付ける方法は,茶に加熱むらを生じやすいので処理量を少なくする必要が認められた。また,この方法はヒーターと茶との間隔をせまくすることが困難であるから,所定の茶温に加熱するには,ヒーターの温度を高くする必要があえ,あまり効率的な方法とは認められなかった。
    静岡機械製作所で開発した遠赤外線火入れ機は,トラフコンベヤーの上に遠赤外線ヒーターを取付け,コンベヤーの下から熱風を送って火入れをする併用方式で,コンベヤーは間欠振動によって茶を反転,移動させて均一に火入れができるようにしてある。本火入れ機によって従来方式の火入れ茶と匹敵する品質のものが得られた。本火入れ機は短時間に火入れを行うので,茶をうすく均一に供給することが必要であった。
  • 和田 光正, 中田 典男, 本荘 吉男, 家弓 実行, 岡田 文雄
    1988 年1988 巻68 号 p. 22-32
    発行日: 1988/12/01
    公開日: 2009/12/03
    ジャーナル フリー
    暖地で生産される緑茶について,色沢が劣るとされる原因とその改善策を調査した結果,次のことが明らかとなった。
    1)色沢の良好な被覆茶や鮮緑色の茶は,クロロフィルaの含量が多く,黒緑色系や黄褐色系の茶には少なかった。
    2)茶芽の摘採回数,整枝の位置及び施肥量と,クロロフィル含量並びに色沢評点との関係では,摘採回数の影響は少なく,整枝の深さと窒素施用量の多少による影響が大きかった。特に夏茶では窒素25kg/10aの施用区の色沢が最も劣った。
    3)摘芽の葉色別クロロフィル含量は,緑色系品種に多く,黄緑色系品種には少ない傾向が見られ,色沢の評点も緑色系に比べて黄緑色系品種は一般的に劣った。
    4)製造工程中の色沢低下の原因として,蒸熱時間が長過ぎること,粗揉操作の温度・風量の不調和があげられる。蒸熱時間は40~50秒以内,粗揉操作は吹込み風量を多くし,温度は低くしたほうが色沢は良好であった。
  • 呉 秋儿, 堀田 博
    1988 年1988 巻68 号 p. 33-36
    発行日: 1988/12/01
    公開日: 2009/12/03
    ジャーナル フリー
    6種類の福建省産烏竜茶の香気成分をガスクロマトグラフ及びガスクロマトグラフ-質量分析計で分析し,その中から同定した代表的な30の香気成分を比較した。
    その結果,福建省の南部の撹拌萎凋と北部の日干萎凋を主体とした製茶法の中の萎凋法の違いにより,各種香気成分の生成量が異なっており,南部福建省で行われている萎凋法の方が,高沸点成分を含む香気の形成には有利であった。
    同じ茶産地の荒茶と仕上げ茶の間でも,その香気を構成する香気成分に違いが見られ,一級品及び二級品の荒茶の全精油量はそれぞれの仕上げ茶よりも多く,大きな変化が仕上げ工程で起こった。
    同じ茶生産地に属していても,官能的に違ったグレードに評価された茶はその香気を構成する香気成分に違いがあった。一級品の荒茶及び仕上げ茶は,それぞれの二級品の茶に比べて全精油量が多く,また,高沸点の香気成分含量も高かった。
  • 青木 智
    1988 年1988 巻68 号 p. 37-39
    発行日: 1988/12/01
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    Five grams of mature leaves of Camellia sinensis (A 6, Kan 6, Ck 17, Cp 1, Yabukita, and Yamatomidori) and C. taliensis were homogenized in a Tris buffer in liquid nitrogen. Crude chloroplast preparations were resolved in CsC1-ethidium bromide solution and centrifuged by 45000 rpm for 36 hr. Chloroplast DNA fractions were recovered and digested by a restriction endonuclease, BamHI. After the cleaved fragments were electrophoresed on agarose gel, they were transferred to a nitrocellulose membrane and hybridized with 32P-tabacco chloroplast DNA.
    BamHI digestion in C. sinensis chloroplast DNA produced at least 22 fragments and the total length was appoximately 130 Kbp. C. sinensis had two unique fragments (6.2 and 3.6 Kbp) but C. taliensis did not. One of the hybrid of Assam varieties, A 6 also seemed not to have a fragment of 3.6 Kbp. These results indicate that the measurement of restriction fragment patterns of chloroplast DNAs in Camellia is useful for a genetic analysis.
  • 中田 典男, 袴田 勝弘, 向井 俊博, 福島 裕和
    1988 年1988 巻68 号 p. 40-42
    発行日: 1988/12/01
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    The effects of heating on the qualities of anaerobically treated tea (gabaron tea) were examined by using a heated-air circulating type electric thermostat dryer.
    (1) Although both of the color of made tea and liquor were somewhat lowered, the offensive odor specific to gabaron tea was decreased and the taste was improved by heating the tea at 110 to 120 °C for 30 minutes.
    (2) On the other hand, the aroma and taste of the crude tea became similar to those of hoji-cha by heating the tea at 130 to 140°C for 30 minutes.
    (3) The decreases in the γ-aminobutyric acid content caused by heating at 120°C and 140°C corresponded to 20% and 60%, based on the initial γ-aminobutyric acid content, respectively.
  • 1988 年1988 巻68 号 p. 43-46
    発行日: 1988/12/01
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
  • 1988 年1988 巻68 号 p. 47-49
    発行日: 1988/12/01
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
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