JARI Research Journal
Online ISSN : 2759-4602
2020 巻, 2 号
JARI Research Journal 2020年2月号
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
研究活動紹介
  • 中塚 喜美代
    原稿種別: 研究活動紹介
    2020 年 2020 巻 2 号 論文ID: JRJ20200201
    発行日: 2020年
    公開日: 2025/01/14
    研究報告書・技術報告書 フリー
    自動車と道路交通環境を知能化・情報化させることにより,安全で快適な交通システムを実現するためのITS (Intelligent Transport Systems 高度道路交通システム)は,産・官・学の協力によって推進され,安全性の向上や渋滞の緩和,環境問題の改善,産業の活性化や新産業の創出などの効果をもたらしてきた.近年は,こうした交通課題のみならず,産業競争力向上,省エネルギー,少子高齢化対策,地域活性化などの社会課題を解決に導く手段として改めて関心を集めている.  一般財団法人日本自動車研究所 (JARI)ITS研究部では,今後のクルマ社会の健全な発展に向けて,JARI内に「ITS産業動向調査研究会」を設置し,関係企業や団体のキーパーソンへのアンケートとインタビューを実施し,自動車やITSを取り巻く現状及び今後の課題と対応策を探った.また,その成果を広く関係者に活用いただくため,毎年報告書としてとりまとめている.ここでは報告書の概要について紹介する.
研究速報
  • 後藤 翼, 前田 清隆, 高橋 昌志
    原稿種別: 研究速報
    2020 年 2020 巻 2 号 論文ID: JRJ20200202
    発行日: 2020年
    公開日: 2025/01/14
    研究報告書・技術報告書 フリー
    野村総合研究所委託事業で実施したヒータ加熱試験(H30年度実施分)に関する成果の報告である.電動車両の駆動用リチウムイオン電池には様々な保護機能があるが,内部短絡だけは保護機能で防ぐことが出来ない事象であるため,内部短絡した1セルが熱暴走に至った場合,隣接セルに熱連鎖する可能性がある.現在,電動車用リチウムイオン電池の熱連鎖試験法が国際標準の場において議論されており,その場において日本は熱連鎖試験法の目的を,“パック内の1セルに内部短絡が発生した際のパックの挙動を評価すること”と主張している.単セルを内部短絡させる手法としては,強制内部短絡(FISC : Forced internal short circuit)試験が代表的な試験であり,当該手法では1~2層程度の短絡層数が得られるものの,自動車用電池パックにおいて任意の単セルに対して試験をすることは難しいため,釘刺し,加熱等による手法が検討されている.本研究では,熱連鎖試験の起点作成手法として,板状窒化珪素ヒータを用いてセル製造時の異物混入程度の内部短絡を生じさせることが出来るか否かを検証したので報告する.
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