家畜繁殖研究會誌
Print ISSN : 0453-0551
14 巻, 3 号
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  • 信永 利馬
    1968 年 14 巻 3 号 p. 77-87
    発行日: 1968/12/30
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
    ラットの卵管は図2に示すような解剖所見を示し,この卵管における卵は卵管自身のもつ基本的卵下降機能により速度は遅いが子宮に移行する。
    このような基本的下降機能にestrogenが作用することにより卵下降は促進される。しかしprogesterone自体はこの基本的下降作用に直接の影響を与えない。ところがestrogenの卵下降促進作用に対してprogesteroneは抑制的に働く,すなわちestrogenの量によっても卵下降促進の程度は調節されるがestrogenの作用量に打ち勝っだけのprogesterone量があればestrogenで促進された卵下降を抑制的に調節し得ることが明らかとなった。
  • 1968 年 14 巻 3 号 p. 87
    発行日: 1968年
    公開日: 2009/08/14
    ジャーナル フリー
    78頁 図1.左上,千日周期……は,4日周期……に訂正 (誤)千日周期…… (正)4日周期……
  • 小笠 晃
    1968 年 14 巻 3 号 p. 89-92
    発行日: 1968/12/30
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
  • 森 純一, 藤崎 尚徳, 檜垣 繁光, 細田 達雄
    1968 年 14 巻 3 号 p. 93-98
    発行日: 1968/12/30
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
    雌牛における下垂体中LH濃度の性周期中の変化をimmunoassay法によってしらべ,さらに妊娠,分娩後,卵巣のう腫,去勢,雄および雄子牛の下垂体中LH濃度を同様immunoassay法によって検討した。immunoassayの術式は赤血球凝集阻止反応によった。またそれぞれの測定値は,下垂体のアセトン乾燥粉末のmg当りのLH量であり,NIH-LH-B4相当量で表示した。
    1.性周期の各時期における下垂体LH濃度の平均値は,発情期13.3μg,排卵後9.3μg,黄体初期12.3μg,黄体中期15.8μg,黄体末期20.0μgで,排卵後に最低の値を示し,その後黄体初期から中期へと増加し,黄体末期に最高の値を示した。
    このことから,下垂体中のLH濃度は性周期にともない,周期的変動を示すものと認められた。
    2.妊娠,分娩後,卵巣のう腫,去勢,雄および雄子牛の下垂体LH濃度の平均値はそれぞれ13.5μg,3.0μg,11.9μg,29.4μg,16.6μg,13•4μgで,これらを性周期中の雌牛の全平均値と比較すると,去勢牛は明らかに高く,卵巣のう腫牛は若干低く,分娩後の牛は明らかに低い値を示した。
    3.これらimmunoassay法による測定結果は,これまでのbioassay法による測定結果と一致する傾向を示した。
  • 小野 斉, 三宅 勝, 富沢 舜, 中川 昭, 戸村 正治, 大星 健治
    1968 年 14 巻 3 号 p. 99-101
    発行日: 1968/12/30
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
  • 三浦 豊彦, 今道 友則
    1968 年 14 巻 3 号 p. 102-104
    発行日: 1968/12/30
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
  • 梅津 元昭
    1968 年 14 巻 3 号 p. 105-108
    発行日: 1968/12/30
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
    当研究室で飼育のwistar系ラットの性成熟到来についての基礎的な観察を行なって以下の結果を得た。
    1)腟開口日令は平均36.9日で,開口時体重は平均105.5gである。
    2)腟開口から初回発情期像の出現に要する日数は平均1.6日である。
    3)開口日に発情期像の現われる割合は50.3%である。
    4)開口時に発情期像を示したものの排卵率は88.5%である。
    5)開口時,卵管膨大部に認められた卵数は10.0個である。
  • 堤 義雄, 高橋 正浩, 小栗 紀彦, 八戸 芳夫
    1968 年 14 巻 3 号 p. 109-114
    発行日: 1968/12/30
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
    雌家兎の生殖諸相において体温,流血中白血球数および赤血球数がどのような変動を示すかについて観察した。
    腟垢および腟粘液の検査により性周期を求め,夫々との関係を追究したが性周期内の各時期との関連について明確な変動傾向は認められなかった。しかし夫々の測定値による曲線は不鮮明ながら波状を呈し,それらの平均間隔は性周期のそれと変らない値が得られた。
    午前8時に交配し2時問毎に午後10時まで測定した結果,体温では日内変動が大きくて特に交配による変化はみられず,白血球数では午後4時の交配後8時間目に有意な低下が認められた。赤血球数では変動が大きく特定の傾向は認められなかった。
    偽妊娠中は体温はやや高目であったが,白血球数は交配前と変化なく,赤血球数では幾分低目であった。それぞれの変動では体温が16~17日目に,白血球数は17~18日目に一時低下した。赤血球数では13日目に有意な減少があった。
    交配後体温は漸次上昇し,妊娠7日目から11日目までの問最高水準に達し,以後27~28日目まで漸次下降したがその後分娩まで急激な下降が示された。白血球数も妊娠初期から16日目頃まで漸増し,その後27日目まで漸減してそのまま分娩に至った。赤血球数は特に妊娠18~19日目に急減し,その低値が26日目まで続いた。その後分娩までやや増加の傾向がみられた。
    分娩後体温が正常状態に復帰するまで約36日間を要したが,その間分娩後から11日目,その後25日目まで,および26日目から36日目までの3つの大きな変動の山が認められるようである。白血球数による曲線も分娩後より9日目まで,その後30日目まで,および47日目までの間それぞれの山が現われ,47日目以降正常に復帰したように思われた。赤血球数は分娩後漸減し,15日目から22日目に最低値を示し,その後漸増して33日目頃までに正常に復帰したように思考された。
    以上のそれぞれの消長は家兎の生殖諸相における生理的変化を反映しているものと考えられ,特に体温および白血球数の変動に比較的明瞭に現われた。
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