日本水処理生物学会誌
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5 巻, 1 号
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  • 中村 郁子
    1969 年 5 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    1.1968年8月8日から9日にかけて, 奈良公園内の荒池で, 溶存酸素の日周変化を調べ, 水温, pHも同時に測定した。また, 昼間, 2~3時間ずつ3回, 明ビン暗ビンを用いて生産量と呼吸量の測定を行なった。1967年にも9月2~3日において同池の溶存酸素の日周変化について調べているので, それと比較検討することも行なった。荒池は酸化池であるから, 本研究は, 酸化池における酸素経済に, 何らかの知見を与えることができると考える。
    2.水温および溶存酸素の日周変化より, 夏は夜間でも気温があまり下がらないため, 池の水は夜間, 表層1mの間でしか循環しないということがいえる。これは, 昨年の研究の場合と同様の結果である。
    3.生産量について。明ビン暗ビンを用いて測定した総生産量は, 照度によるためであると思うが, 1m以深では零で, また, 時間的には早朝に少なく, 11: 00~16: 00ごろの時間に比較的多い。一方, 溶存酸素の日周変化のグラフから面積を酸素量に換算して求めた純生産量をみてみると, 8: 00~11: 00の間で一番生産がさかんであった。このことについては, 昨年の研究結果から算出した表 (表10) でも同様の現象がみられた。明ビン, 暗ビンを用いた実験は, 8: 00~11: 00の時間には行なわれなかったので, 11: 00以後に生産量が多いようにみえるが, 溶存酸素日周変化の結果から, 実際には, 8: 00~11: 00の時間にもっと生産量が多いのではないかと考えられる。
    4.呼吸量について。明ビン暗ビンによる結果では, 昼間の呼吸量は水柱あたりでみると時間的変動はあまりないようにみえた。しかし, 深さごとにみると時間的変動があり, 生産層では, 生産量の多少と呼吸量の多少とが時間的に一致していた。また, 総生産量と呼吸量との比 (P/R) は3.0~5.4の程度であった。一方, 溶存酸素の日周変化から算出した夜間の呼吸量は, 時間的に変動しており, 真夜中の23: 00~2: 00の間に減少し, その後また増加していた。昨年の研究結果からもこれと同様の現象がみられた。
  • 渡辺 仁治
    1969 年 5 巻 1 号 p. 8-11
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
  • 吉村 淑子
    1969 年 5 巻 1 号 p. 11-15
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
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