浄化槽設置地域の戸建住宅を対象に、生ごみを含む全ての生活系ごみをごみ焼却場で処理し、生活排水を一般に普及している嫌気濾床接触ばっ気方式を採用した構造例示型浄化槽で処理する標準処理ケースと生活排水とともに生ごみをディスポーザ対応浄化槽で処理し、生ごみを除く生活系ごみをごみ焼却場で処理するディスポーザ対応浄化槽導入ケースを例に、地域社会における廃棄物処理、排水処理の変化に対する環境への影響を明らかにするために、CO
2排出量変化に着目し、LCCO
2を比較定量評価した。その結果、両浄化槽とも排水処理工程においては、浄化槽の運用段階に伴う電力使用によるCO
2排出量が大きいことが明らかとなった。また、標準処理ケースとディスポーザ対応浄化槽導入ケースでは、生ごみを発生原位置で減量化させるディスポーザ対応浄化槽の導入により、排水処理工程から発生するCO
2排出量の増加分よりも、廃棄物処理工程から発生するCO
2排出量の削減分が大きく、CO
2排出量が7.8 %削減(-39.9kg-CO
2/(戸・年))される結果となった。また、それぞれのケースにおいて、生活系ごみ輸送距離および排水処理に伴い発生する汚泥輸送距離とCO
2排出量は一次の相関にあり、ディスポーザ対応浄化槽の導入により、生活系ごみ輸送距離が長い程、CO
2排出量の削減割合が増加される結果となった。
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