各種coaxial microcatheterと各種各濃度の造影剤の組合せで,in vitro及びin vivoにおける流量測定を行い,これらの造影能について検討し,至適注入条件を考察した。In vitroでは,カテーテル先端をカテーテル操作練習用動脈モデルの固有肝動脈に置き,注入はDSAを用いた固有肝動脈撮影を想定した条件(総量20ml,流量3ml/sec,注入圧300又は600psi)で造影剤の流量実測値を測定した。In vivoでも同じ注入条件で固有肝動脈撮影での流量実測値を測定した。造影能評価はin vitroでは,造影剤のiodine delivery rateを算出し,in vivoでは,撮影されたフィルムを視覚的に評価比較した。その結果,IADSAを用いたcoaxial microcatheterでの固有肝動脈レベルの造影には,中濃度非イオン性モノマー型造影剤が最適と思われた。
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