杏林医学会雑誌
Online ISSN : 1349-886X
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13 巻, 4 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1982 年 13 巻 4 号 p. Cover13-
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1982 年 13 巻 4 号 p. Cover14-
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
  • 勝目 卓朗
    原稿種別: 本文
    1982 年 13 巻 4 号 p. 391-399
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
  • 田中 恵子, 村椿 春博, 田島 由美子, 勝目 卓朗, 小林 清
    原稿種別: 本文
    1982 年 13 巻 4 号 p. 401-409
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
    ウシ血清アルブミン, α-グロブリン, β-グロブリンおよび透析人血清と, いろいろな濃度でのビリルビンとの結合量の測定から, ウシ血清アルブミンとビリルビンの結合曲線はmichaelis形であり, その結合分子数はγ/(ビリルビン濃度)とγの関係式から0.968と計算された。またβ-グロブリンについての結合曲線は実験に用いたビリルビン濃度では飽和点をもたないsigmoid形となり, この時のHill係数は3.22と計算された。透析人血清およびウシ血清アルブミン加β-グロブリンについてのHill係数は, その結合曲線からそれぞれ1.56および1.55と計算され, この二つの曲線は非常に近似していた。
  • 石井 幹太, 梶 敬治
    原稿種別: 本文
    1982 年 13 巻 4 号 p. 411-417
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
    体液のpHは通常中性付近(pH 6∿8)にある。そのpH領域で体液成分を測定可能とすることは, 試料の前処理操作を不要とし, 臨床検査等のルーチンワークにおける測定の簡易化, あるいは体液中の酵素活性の測定等の際に, 便利かつ有効である。そこで, 当該pH領域での体液成分中のアンモニアの直接定量法, すなわち膜分離とGCによる2段分離分析法を考案, 検討した(腎, 肝機能検査としての血中アンモニアの測定, 血清ロイシンアミノペプチダーゼ活性の測定等に利用)。本法による(1)分析所要時間は13分以内, (2)測定精度は変動係数として6%以内, (3)標準的方法とされているインドフェノール法との相関も良好であった(r=0.99, n=17)。(4)検体処理能力は, 時間当り8検体処理の割合で, 総数60検体の連続測定が可能であった。
  • 柳澤 公二
    原稿種別: 本文
    1982 年 13 巻 4 号 p. 419-432
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
    Mycoplasma pneumoniae感染症は我国では4年毎の流行がみられる。私達は1979年末より1981年にかけて杏林大学付属病院小児科を受診した170例を対象として, その実態を調査した。その結果Mycoplasma pneumoniaeの流行パターンはその地域集団のもつ抗体保有状態と年齢に関係して現われるものと思われ, その症状発現も4年毎の流行パターンと4歳よりの発症の急激なピークをみたことからも裏付けられるように感染をくり返すことにより抗体上昇が顕著になるとともに典型的症状が現われやすくなると思われた。また乳幼児の発症が少いと言われている理由も, その多くが初感染であるため軽症ないし無症状に経過した可能性が考えられ, その上疫学的見地からは乳幼児のMycoplasma pneumoniae感染を考えるのに家族内の不顕性感染や不完全発症も考慮しなければならない。
  • 本城 繁, 安藤 昌彦, 民井 宏昌, 和田 貴子, 大橋 勉, 花井 安, 轟 くみ子, 福家 伸夫, 松下 芙佐子, 鈴木 美佐子, 涌 ...
    原稿種別: 本文
    1982 年 13 巻 4 号 p. 433-438
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
    上・下肢域の難治痛例で, 交感神経節ブロック, 及び適応各種神経ブロック施行時, 局所麻酔剤, heparin Na, reserpine, ketamine, neurotropin等を適宣撰択intravenous regional therapy (IVRT)を施行した。本療法の累積施行回数の増加により, 健側・患側深部温度差が, 著明に減少し, 持続的に患側温度が高く維持されるようになると, 難治痛の緩解, 潰瘍・萎縮性瘢痕等の改善傾向を認めた。難治痛発症後, 加療までの期間が長期間にわたる症例は, 加療期間も遷延する傾向を示した。HN, PHN, 瘢痕部痛等の症例で, dibucaine C_<20>H_<25>N_3O_2 HCl, mepivacaine C_<15>H_<21>N_2O HCl, Bupivacaine等とC_7H_5NaO_3併用のtopical application(TA)を試み, 言語応答を介し, 疼痛緩解効果のonset timeを計測した。胸背部痛では, 手背痛・手指痛に比して, onsetは速く, 効果もより強い傾向を認めた。併用された経皮通電療法では, 刺戟様式の異なる機種の経皮通電刺戟機EPC^<(R)>, NP^<(R)>, NT315^<(R)>により, 各機種の「快良い刺戟」条件を撰択設定, この条件で3機種交互に, 同一固体で通電刺戟後, 患者応答を指標に比較した。経皮通電刺戟12例で, 7例では経皮通電機種により刺戟時の感覚に著明な差を認めた。PHNでは, 疱疹瘢痕部にみられる多様な表在痛と, 疱疹罹患神経走行中, 周囲組織との関係を含め疱疹発症による炎症過程に対して, 構造的に弱いと推測される部位に深部痛が多く観察された。HN治療にあたっては, 炎症の場における発痛・起炎物質の蓄積を抑制する目的で神経ブロック療法と併用するindomethacine, C_<14>H_<21>NO_2・HCl, がHN制御, PHNへの移行の予防に有効であることが推定された。なを, pain clinic神経麻酔科域の救急診療について検討を加えた。
  • 林 滋
    原稿種別: 本文
    1982 年 13 巻 4 号 p. 439-447
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
    血中にurokinaseは存在していないと一般に考えられているが, 著者は, urokinaseの抗原性と活性の両面から, urokinaseの存在について検討した。urokinase特異抗血清を用いて, 各種疾患における血中urokinase抗原量を測定し, urokinase活性, α_2PIと比較した。その結果, urokinase非投与時でも, urokinase抗原が認められ, 症例によっては, α_2PIが低下していたり, urokinase活性が認められた。また, urokinase抗原を詳しく検討するために, DEAE Sephadex A-50抗urokinase-sepharoseによって, urokinase抗原を純化した。その結果, ネフローゼ症候群の症例で, urokinase活性のない, 分子量6万, 20&acd;25万のurokinase抗原物質を認めることができた。この物質は, urokinaseのprecursorか, inhibitorとの複合体の可能性が考えられた。これらの結果は, urokinase投与法に影響を与えるものであり, urokinase投与の際に十分考慮すべき事柄と考えられる。
  • 林 滋
    原稿種別: 本文
    1982 年 13 巻 4 号 p. 449-459
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
    urokinaseの有効な投与法を確立する目的で, 各種の血栓性疾患に種々の量のurokinaseを投与し, α_2PIを中心として, 凝血学的な面から種々検討を行った。urokinase投与量が30万IU/日以上だと, α_2PIが著明に低下し, 強い線溶活性が現われた。α_2PIはurokinase療法の際のモニターとして有用であった。合成基質を用いた血中urokinase活性測定法を新たに開発し, urokinase投与時のurokinase活性を測定した。α_2PIが50%低下すると, urokinase活性が増強してくることが判明し, urokinase活性は, α_2PIによりregulateされていることが推定された。In vitroでα_2PIを低下させ, urokinaseを添加すると, plasmin活性がα_2PI量に依存して著しく増強した。48万IU/日のurokinaseを各種の血栓性疾患に投与し, 全例にα_2PIの著明な低下と強い線溶活性が認められるとともに, 治療効果も良好であった。
  • 千田 忠男, 上畑 鉄之丞
    原稿種別: 本文
    1982 年 13 巻 4 号 p. 461-466
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
    新幹線列車乗務員室の気圧変化とそれに起因すると考えられる列車乗務員の耳症状について検討した。その結果, 調査対象とした乗務員1, 024名における主な自覚症状は「耳なり」と「耳が聞こえにくい」であり, その訴えの頻度はそれぞれ40.1%, 25.1%を示し, いずれも対象群にくらべ有意に多かった。また列車が高速度でトンネル内を走行する際に乗務員室内の気圧は急激に変化し, 5秒間および30秒間の最大の変化はそれぞれ9.9mb, 20.0mbに達した。これらのことから乗務員室内でくりかえし発生する気圧の急激な変化が乗務員の耳症状多発の原因の1つをなしていることが示唆された。
  • 石橋 修
    原稿種別: 本文
    1982 年 13 巻 4 号 p. 467-479
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
    体外循環下開心術ことに大動脈遮断下での心臓手術の増加に伴い, 術中の心筋保護法は必須の手段となりつつある。著者は雑種成犬19頭を用い大動脈遮断時間120分における各種心筋保護法を次の3群に分け比較検討を行った。第I群 : 電気的心室細動誘発群5頭 第II群 : 心表面局所冷却群7頭 第III群 : Young液併用による大動脈基部穿刺冷却心筋保護液冠灌流および心表面局所冷却群7頭 各群における大動脈遮断前および遮断解除後の心機能を人工心肺離脱状況, 心筋逸脱酵素, 心筋代謝, 血行力学的検索などから比較検討を行った。第I群は, 大動脈遮断解除後の心蘇生状態は悪く全例人工心肺離脱不能であった。又心筋逸脱酵素, 心筋代謝, 血行力学的検索などの比較検討でも心筋保護効果は悪く他の2群より劣っていた。第II群は, 7頭中2頭のみが人工心肺離脱可能でありI群より優れた心筋保護法と思われた。しかし120分間という長時間の大動脈遮断は不適当と思われtopical coolingによる安全な大動脈遮断時間は60&acd;100分前後という諸家の意見と一致した。第III群は, 全例人工心肺離脱可能であり, 心筋逸脱酵素, 血行力学的検索などの比較検討でも他の2群より良好な心機能回復を示し, 優れた心筋保護法と思われた。以上の結果より, 第III群のYoung液併用による大動脈基部穿刺冷却心筋保護液冠灌流および心表面局所冷却法は, 可及的すみやかな心停止, それに続く心筋の均一な冷却維持を得ることが出来, 大動脈遮断解除後においても最も安定した心機能回復を示した。本法は優れた心筋保護効果を示し, 連続120分間の大動脈遮断は安全に行いうることが証明され, 臨床においても有用な手段であることが示唆された。
  • 小池 秀海, 吉野 佳一, 三木 聖子, 関 宏子, 村中 琢馬
    原稿種別: 本文
    1982 年 13 巻 4 号 p. 481-487
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
    53名の健康成人において, 正中神経刺激により体性感覚誘発電位(100ms以内の初期成分および20ms以内の短潜時成分)を記録検討した。初期成分ではP15, N20, P25, N35, P45, N55が全例で得られたが, その振幅はかなりばらつき, とくにP25-N35で強かった。短潜時成分ではErb点からN9, 頸椎上からN8, N11, N13, N14が, 頭皮上の一次感覚野からはN20が得られた。ただしN14は53%に認められたのみであった。これらの成分のうちN9, N13, P15, N20, P25, N35においては潜時と上肢長との間に有意の相関が認められた。またこれら6成分すべてにおいて男女差がみられたが, これはおそらく男女における上肢長の違いによるものと思われた。N13-N20の潜時差5.7±0.5msは上肢長とは無関係で性差もなく, 独立した中枢神経内の伝導状態を反映していると考えられる。
  • 嵐 賢治, 相引 利行, 肥後 理, 井上 富夫, 山本 雅博
    原稿種別: 本文
    1982 年 13 巻 4 号 p. 489-495
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
    発作性夜間血色素尿症(PNH)の1剖検例につき報告した。症例は57歳女性。全身倦怠感を主訴とし当科入院。Ham test, Crosby test, 赤血球アセチルコリンエステラーゼの低下等よりPNHと診断。洗滌赤血球輸血, タンパク同化ステロイド, 副腎皮質ステロイド, 鉄剤にて治療を実施したがPNHの診断確定より約1年2ケ月で左大腿静脈血栓塞栓症を併発, 血栓除去術後エンドトキシンショックのため死亡した。自験例では全経過中Sugar water testが陰性であり, その点が従来のPNH報告例とは異なっており注目すべき点と考えられた。また, PNH自体稀な疾患であり, 剖検報告例はきわめて少ないが, 自験例は病理学的にもRemmele, LederらのPNHの診断基準も満たした1症例と考えられた。
  • 坂田 一美, 渥美 清, 山本 雅博, 永原 貞郎
    原稿種別: 本文
    1982 年 13 巻 4 号 p. 497-508
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
    45歳, 女性。十二指腸潰瘍のBillroth II法による広範囲胃切除後, 輸入脚症候群を呈し, 術後14日血清アミラーゼ値は2, 012 Somogyi単位を示し急性膵炎と診断された。血液ガス分析によりPaO_2は60.4mmHgで, ショック肺を伴った。抗生剤治療を行ったところ, 水様下痢便がみられ4日後死亡。剖検により, 実験的トリプシン膵炎に似た手術後膵炎, ショック肺および偽膜性大腸炎が認められた。偽膜性大腸炎は腹部の手術後, ショック, 抗生剤治療後などにみられ, 最近はその病因としてClostridium difficileが強調されている。自験例では病原細菌の検索は行っていないが, 今後は抗生剤治療後の下痢患者においては, 偽膜性大腸炎の発生を推定し, Clostridium difficileの検査を念頭におくことを再認識した。
  • 二瓶 節雄, 中江 純夫, 検見崎 博樹, 岩田 猛男, 松田 博青
    原稿種別: 本文
    1982 年 13 巻 4 号 p. 509-513
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
    近年, 交通事故等の増加により, 胸腹部外傷, 特に横隔膜破裂の報告が多い。横隔膜破裂は左側に圧倒的に多く, 右側は非常に少ない。しかも右側の場合, 脱出臓器が左側と異なり比較的臨床症状に乏しい為, 早期発見, 早期外科治療が困難であるとされている。今回, 鈍的外傷による右横隔膜破裂を胸腹部超音波, CTスキャン等で早期に診断し, 早期外科治療にて修復しえたので報告した。右横隔膜破裂の早期診断には, 胸腹部外傷患者において, まず横隔膜損傷の存在を疑うことが大切である。胸部単純X線の他に侵襲が少なくかつ容易に施行できる胸腹部超音波および胸腹部CTスキャンの診断的有用性を強調した。
  • 轟 くみ子, 大橋 勉, 安藤 正彦, 民井 宏昌, 神山 守人, 石井 良章, 安藤 邦彦, 佐藤 喜彦, 津谷 恒夫
    原稿種別: 本文
    1982 年 13 巻 4 号 p. 515-519
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
    症例は66歳の女性。歩行時, 転倒し大腿骨頸部骨折で当整形外科に入院したが, 術前検査において, IHSSが発見された。IHSSは, 心室中隔部の著明な肥大により, 左室拡張期コンプライアンスの低下と, 収縮期左室流出路抵抗の増大をきたすことが特徴である。従って, 十分な心拍出量を維持するには, 心収縮力を狭い範囲でコントロールしなければならない。IHSS患者の麻酔管理においては, 急激に循環動態が変化するのを避け, 心筋の興奮性を増加させないように注意を払うことが必要である。また同時に, 心筋の収縮力を減少させすぎて低血圧や心不全をおこさないように注意しなければならない。麻酔法は, 年齢, 手術部位, 術後の疼痛除去などから, 持続硬膜外麻酔が選択された。
  • 原稿種別: 付録等
    1982 年 13 巻 4 号 p. 520-
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1982 年 13 巻 4 号 p. 520-
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    1982 年 13 巻 4 号 p. i-iv
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1982 年 13 巻 4 号 p. App11-
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1982 年 13 巻 4 号 p. App12-
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1982 年 13 巻 4 号 p. App13-
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1982 年 13 巻 4 号 p. Cover15-
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1982 年 13 巻 4 号 p. Cover16-
    発行日: 1982/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
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